■電子納品に関わる協議事項

 以下の表は、各基準から「協議する」という記述を抜粋したものです。

No.基準page内容
1CAD製図基準2図面の大きさA列サイズ以外は協議
261枚の図面に縮尺の異なる構造物を複数作図する場合・対応できるCADを利用する場合
3 8 CADデータ中の文字でJISコードに規定されていない、平方メートルやパーミルなどの単位記号を利用する場合
412 各ライフサイクル内だけで授受されるCADデータ交換フォーマット
(図面ファイルのフォーマット、CADの選択)
513 図面ファイル名の付番方法
(ファイル名の付け方が規定されていない図種類)
613図面の種類等ファイル名一覧に該当しないファイル名を付ける場合(管理項目に記載)  
714 補助線などを作成する際の「作業レイヤ」の扱いについて
(レイヤ名一覧に存在しないレイヤを使用する場合)
814同一の図面オブジェクトが複数存在して区別する必要がある場合レイヤの作成について
9 21 紙による成果品の紙質について
1022 電子納品媒体に何を使うのか
(MO、CD-R、FDなど)
11 43,45 近傍における地盤調査結果がある場合、協議の上構造一般図に柱状図を記載
1234,67,89線色は監督職員と協議の上変更することができる
13デジタル写真管理情報基準- 画像の編集
(回転,パノラマ,全体の明るさの補正程度は監督職員の承諾により可能)
14-CD,MO以外の電子媒体の使用には監督職員の承諾が必要
15土木設計業務等の電子納品要領案11報告書ファイルの容量は受発注者で適宜協議
1611測量データのファイル形式については未定(2001/8/31現在)であるので受発注者双方で協議し決定する
1714
  • 電子納品媒体はCD-R、MOを原則として、監督職員との協議
  • MOで大容量を使用する場合は協議(一般的に230MBを使用)
  • CD-R納品時に写真ファイル名にロングネームを使用する場合にCD-Rのフォーマット形式について協議
1819報告書の使用文字で、やむをえず地名人名に特殊文字を使用する場合にオリジナルファイルをイメージデータとする時
19 工事完成図書の電子納品要領案 17 打合せ簿のオリジナルファイルに一般的でないオブジェクトファイルを登録する場合
2020施工計画書(同上)
2122その他の資料(同上)
2223打合せ簿、施工計画書、工事履行報告書、段階確認書のオリジナルファイルを作成するソフトウェアとファイル形式について
2328
  • 電子納品媒体はCD-R、MOを原則として、監督職員との協議
  • MOで大容量を使用する場合は協議(一般的に230MB)を使用
  • CD-R納品時に写真ファイル名にロングネームを使用する場合にCD-Rのフォーマット形式について協議(土木設計業務等の電子納品要領案と同様の記述)
2433 報告書の使用文字で、やむをえず地名・人名に特殊文字を使用する場合にオリジナルファイルをイメージデータとする時
(土木設計業務等の電子納品要領案と同様の記述)
25 35 電子化が困難な書類(品質証明書、カタログ、見本など電子化されていない資料)は、請負者・発注者間で事前に協議する。


協議事項は受発注時に発生する場合と、作業の進捗とともに発生する場合があります。
協議事項については、電子納品運用ガイドライン(案)及び、現場における電子納品に関する事前協議ガイドライン(案)に幾つかの取り決めが記載されています。納品媒体については、平成13年度はCD-Rを用いることが決められています。
■電子納品における注意事項

・電子納品の品質について
 管理ファイルの各種取り決めも含め、フォルダ名、ファイル名の取り決め、成果品の内容、作り方など、多くの電子納品の要求事項があります。納品時には将来に有効な情報を継承するために、検査により要求事項に適合していることを確認しますが、協議など品質に影響を及ぼす内容もあり、受発注者相互の協力によりで品質を確保する必要があります。

・管理ファイルの作成について
 管理ファイル(XMLファイル)は、成果品の共有・再利用を円滑に行うための情報です。従って、さまざまな制限が決められています。各データの、内容、文字数、データ表現、入力の必要度などですが、注意を払って作成する必要があります。データ表現については、半角指定、全角指定、全角文字・半角英数字、など項目によって全て決められています。このような表現を正確にデータに反映して管理ファイルを作成する必要があります。



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