山鳥坂ダムブログ
貫通見学会開催 〜世界初!洪水吐トンネルがつながる〜
2015年12月25日
調査設計課の江田です。
12月12日(土)に鹿野川ダム洪水吐トンネルが貫通しました。
これにあわせて貫通見学会を実施し、地域の方を始め遠くは岡山県や神奈川県など 四国外からも含めて総勢52名の見学者とTV局4社、新聞7紙から総勢13名の報道関係者にお越しいただきました。
14時より見学会を行い、まずはじめに管理庁舎の会議室にて山鳥坂ダム工事事務所長挨拶と建設監督官による事業概要説明を行いました。
山鳥坂ダム工事事務所長挨拶
監督官説明
その後、管理庁舎を出発し、長い仮設階段を降りていただき、
洪水吐トンネルの吐口部(下流側)へ移動し、いざトンネル内部へ。
この写真は下流90m区間に設置された水圧鉄管部とコンクリート部との境界になります。
(手前側がステンレス製の水圧鉄管部で、奥側のコンクリート部との違いがわかるかと思います。)
貫通地点となる切羽面が見えて来ました。
見学会ではプロジェクターにより上流側の掘削作業を行っている様子を投影しました。
この工事を施工する清水・安藤ハザマJVの芳岡所長による「掘削開始!」のかけ声で大きな音を立てながら呑口部(上流側)から掘削が開始されました。
徐々に音が大きくなり貫通の瞬間を間近に控え、見学者の皆さんも我々職員も息を呑んで切羽を見守ります。
そしてついにコンクリート面が剥がれ落ちていき、ついに貫通!!
さらに作業を進め、徐々に穴が大きくなっていきます。
直径約1mの穴が開いたところで作業を止め安全確認。
無事に貫通したことが確認された後、全員で万歳三唱を行いました。
その後、お越しいただいた方々と貫通石を分け合いました。
貫通石には安産のお守りや難関突破のお守りとして重宝するならわしがあり非常に縁起がよいものだそうです。
中には見学に来られていたダムマイスターの方と建設監督官のサインを貫通石に書いて欲しいと求める方々もいらっしゃいました。
建設監督官は人生で初めてサインを求められたらしく非常に驚いていました。
貫通石の配布は多くの方に喜んでいただくことができました。
最後にトンネル貫通見学会にお越しいただいた皆様と記念撮影。
当初見学会は限定20名と人数を絞らせていただいていましたが、 多くの方々から是非見学させて欲しいという要望を受け、申し込まれた全ての方にご参加いただく運びとなりました。
遠方から来ていただいた方も、地域の方々も鹿野川ダム貫通見学会にご参加いただきまして本当にありがとうございました。
鹿野川ダム改造事業において非常に歴史的なタイミングを共有できたことを私自身大変嬉しく思います。
今後も一日も早い鹿野川ダム改造事業の完成に向けて工事を進めてまいります。
随時見学会等開催していきますので、今回来られなかった方も是非今しか見られない鹿野川ダム改造事業見学にお越しいただければと思います。
(鹿野川ダム見学についてはこちらから)
どうぞ今後とも鹿野川ダム改造事業へのご理解・ご協力を宜しくお願いいたします。