阿波五街道 阿波歴史街道
伊予街道(いよかいどう)
 伊予街道は徳島城鷲の門を出発点として、吉野川の南岸を西へほぼ一直線に結ぶ道路でした。伊予街道のほうがやや蛇行していますが、現在の国道192号線とかなり重なります。伊予街道は、吉野川の北を走る撫養街道と平行して走っていました。
 伊予街道のほうが土地の低い所に道が多かったので、ときおり洪水のときには道が流されてしまったようです。伊予街道の行程は、徳島城鷲の門から、上鮎喰(徳島市)・石井(石井町)・諏訪(石井町)・川島(川島町)・瀬詰(山川町)・船戸(山川町)・舞中島(穴吹町)・貞光(貞光町)・半田(半田町)・加茂(三加茂町)・州津の渡し・池田村細野峠(池田町)・佐野(池田町)を経て伊予国境に至りました。道の長さは、二十里二町余(約80キロ)でした。
 伊予街道には川島や池田という、陸上と水上交通の交差した要所で店や商人が集まってにぎわいをみせていた町がありました。
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