7. 建設省が取り組むべきこと/問題解決に向けた一層の努力を



 懇談会では、建設省のこれまでの対応に関して、計画をつくる前に流域で暮らし川をよく知っている人の意見や地域の意見をもっとくみ上げるべきだ、情報公開がきちんとなされていない、反対団体の質問に十分に答えていないなどの意見が出されました。
こうした一連の対応が要因となって建設省への信頼が揺らぎ、ここまでこじれてしまったという指摘もなされています。
何が批判のもとになっているのか、なぜ対話がなかなか実現しないのかなど、これまでの過程と問題点ををきちんと整理し、問題解決に向けた一層の努力を求めたいと思います。
懇談会で出た意見

これまでの問題点
・ もっと謙虚に市民の意見に耳を傾ける
・ 情報の出し方に不信感がある。全面的な情報公開が大事。情報公開は共有化すべきもの
・ 昔は水が出ると建設省と住民が一緒に土嚢を積んだ。今は住民と建設省の協力関係がない
・ 第十堰がどのくらい危険なのか説明してほしい。そういう情報を出してこなかったのでは?
・ 模型実験についても信頼性に欠ける(現実に再現できない粗度係数)
・ 計画段階で住民の意見を聞かなかったことがここまでこじれた原因。住民に隠してやったように見える。
・ その結果信頼関係がなくなった。建設省は正しいのかもしれないが、信じられなくなっているのが現状
・ 説明会では質問への回答が不十分だった
・ 「ゼロからの話し合い」の意味が不明瞭

改善すべきこと
・ 建設省が、住民の意見を認め、現堰に対する評価を認めるようになり、情報公開がうまくいくようになればまだまだスムースにいくのでは?
・ これまでの経緯、面子もあるだろうが、相手の土俵に上がってはいかが
・ 吉野川、第十堰にかかわる情報を整理、的確な情報提供
・ 謙虚に市民の意見を聞く
・ 説明責任をきちんと位置づける