「“多様な案を探り、選択していく”ための方法」は、
 多くの人が必要としているのではないでしょうか。

(これまでの懇談会での意見と新聞報道等のまとめから見えてきたこと)
 「対立点があるからテーブルにつけないというのではなく、共通 した部分について話し合ってみよう」という発想で共通のテーブルを考えてみると、「“多様な案を探り、選択していく”ための方法を考える」というテーマが浮かんできます。
 これまでは、建設省の可動堰案しかないからそれについての賛成、反対になってしまいました。
 しかし、河川法が改正されて、治水、利水の他にも環境という計画の要素が必要になり、建設省も「この三つの要素を融合させたよりよい案が必要」と発言しています。洪水などにちゃんと対応できる案があれば、従来の案にこだわらないとも言っています。
 また建設省は、案の検討は市民参加で行ないたいと言っており、これは市民案をつくろうという市民団体などの動きと一致するものです。逆に、ここで共通 のテーブルを持たないと、市民団体が案をつくってもその受け皿が建設省しかなければ、また新たな争点になりかねません。
 「第十堰、そして吉野川の将来は、多くの市民の参加によって提案され選ばれる」、そんなシステムがきちんと用意されるべきなのではないでしょうか。
◆現段階で、市民団体と建設省の意見が一致していると思われる部分◆
 ◯多様な選択肢を用意していく
  ・市民の皆さんから出てくる代替案を検討する(大平所長/第2回懇談会)
  ・建設省の可動堰案に替わる市民案を作成する(第十堰みんなの会/4.16 徳島新聞)
 ◯新しい価値観を反映した案を検討する
  ・環境・治水・利水の3点がもっとよくなる案を議論する(大平所長/第3回懇談会)
  ・現堰の価値を語り合いながら市民案を考えていく (第十堰みんなの会/4.16 徳島新聞)
  ・どうすれば(洪水の)不安が解消するのかを話し合う (吉野川だより  No.58/4.26)
 ◯多くの市民が参加して将来像を考える
  ・吉野川を大事に思う人達による提案をベースにした話し合いを通 じて (大平所長/第1回懇談会)
  ・地域住民が将来像を考え、提案していく必要がある(住民投票の会/3.3徳島新聞)
 ◯案の選択には、流域の多くの人の意見を反映する
  ・多くの人が納得できる方策(大平所長/第1回懇談会)
  ・流域や全国からの意見もくみ上げていく(住民投票の会/3.3徳島新聞)
  ・住民が望む第十堰の将来像をつくりあげたい(第十堰みんなの会)