標識の豆知識

案内標識の文字の大きさってどれくらい?

案内標識に表示する文字は、漢字の高さが道路の設計速度によって決められています。ローマ字や数字については、漢字の高さを基準に定めています。

⼀般道路の案内標識に用いる文字高さの基準寸法

設計速度 文字高さ(H) ローマ字文字高さ
70km/h
以上
30cm 大文字は漢字の1/2H
小文字は大文字の3/4h
40,50,
60km/h
20cm
30km/h
以下
10cm

標識

標識板の大きさや重さってどれくらい?

⼤きさ

案内標識の標識板の大きさは、文字の大きさや文字数などにより異なりますが、標準的な標識板の大きさやレイアウトは決められています。

重さ

道路標識は、標識板、標識柱、基礎によって構成されており、型式や大きさにより異なります。

予告案内標識(標識板寸法:縦2.4m×横2.8m)の場合

標識板:約150kg
標識柱:約800kg
基礎:14t

標識板と標識柱を合わせるとなんと約1tにもなり、それらを⽀えるために約14tの基礎で⽀えなくてはなりません。

道路標識は点検や清掃はしているの?

点検・補修

標識の設置されている場所により、その頻度は異なりますが、標識を常時良好な状態に保つよう適宜巡回点検を行い、汚れた標識の清掃や補修を行っています。

洗浄手順

  1. きれいな⽔を標識板に吹きつけ、付着している粉塵を取り除く
  2. タールや油、ディーゼル油、排ガスなどが付着している場合は、灯油、鉱物油、中性洗剤と水で洗い流す
  3. 洗浄剤を使用してから柔らかなブラシ、布きれ、スポンジで標識版表面を上から下まで完全に洗い流す

洗浄作業の様⼦

⽇本と世界の道路標識にはどんな違いがあるの?

道路交通の歴史とともに育っていった諸外国の道路標識は、それぞれにその国独自の歴史を持っており、大きく分けると、欧州方式と米国方式の道路標識に区分されます。
また、欧州諸国において道路標識を国際的に統⼀しようとする動きが⽣まれ、言葉による表現を用いず、その表現を形状と色彩と記号で表現した「国際連合道路標識」が発行されています。1953年に参加国68カ国が「国際連合道路標識」に加盟していますが、加盟していない国も同等又は類似の標識を採用している国も多いです。

⽇本、アメリカ合衆国、ドイツ、国際連合の道路標識の概要

日本の道路標識 アメリカ合衆国の道路標識 ドイツの道路標識 国際連合の道路標識
特徴
  • 一般道路における案内標識は青地に白を基本とし、予告、案内、確認標識を設置して目的地や通過地への方向及び距離、著名地点への交通の目標などを案内しています。
  • 警戒標識や規制、指示については、運転者が識別しやすいようなシンボルを用いています。
  • 原則として言葉による表現を採用しています。
  • 案内標識については、緑色の地に、反射式の色で文字及び縁取りを示したものとなっています。
  • 一般情報標識の「飛行場」、一般サービス標識(青色地)の「キャンプ場」のようなシンボルを用いた標識もあります。
    (1971年、シンボルを取り入れた大幅な改正)
  • ドイツは、国連標識に加盟し、形状、色彩、記号などによる表現を採用しています。
  • ①の標識はアウトバーン案内です。
  • ②については、一枚の標識板の中で、色分けにより案内目的を変えるといった工夫がされています。
  • 警戒標識及び規制標識や案内標識の「高速道路の起点、終点」など、言葉による表現を用いず、その表現を形状と色彩と記号で表現しており、即認性を特色としています。
  • 案内標識は長方形。警戒標識は頂点を上に向けた正三角形(欧州形式)、規制標識(禁止又は制限)は円形と、それぞれ区別されています。
案内
警戒
規制

標識BOX

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