***************************************************

四国河川ニュース

6/27(土)〜7/3(金)》404号

***************************************************

                                                                         【2009.7.6発行】

 

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.147

 

  ○全国治水大会高知県大会の開催 高知県河川課 平田 幸成 課長

 

 

○今週のニュース○

 

 

  ○平成21年度土器川河川・渓流環境アドバイザー会議を開催 (土器川水系 香川県)

 

  ○「四国水のフォーラム」を開催 (四国地方整備局)

 

  ○【四国の渇水情報】那賀川、肱川、重信川、仁淀川、物部川の5水系では梅雨前線の降雨により全面解除。吉野川水系では依然取水制限を継続中。 (四国地方整備局)

 

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.147

 

1.全国治水大会高知県大会の開催 高知県河川課 平田 幸成 課長

 

○ 平成21年度全国治水大会高知大会が平成21年6月4日(木)に高知市の県民文化ホール(オレンジホール)で開催され、翌5日(金)には現地研修会も行われました。

 

○ 4日の大会には、田中裕司国土交通省河川局次長、木村昌司四国地方整備局長をはじめ、多くの国会議員、県や市町村議会議員、国土交通省職員を来賓としてお迎えしたほか、全国から市町村長や治水関係者など、900余名が参加して盛大に開催されました。

 

○ 大会は、石井一生高知県土木部長からの全国各地からお集まりいただいた皆様への歓迎と感謝のことばで開会し、大会参加者からの推挙により高知県土木協会河川部部長理事である中西清二宿毛市長が座長に選ばれ、円滑に進行されました。まず、主催者を代表して陣内孝雄全国治水期成同盟会連合会会長、尾ア正直高知県知事並びに岡ア誠也高知市長から挨拶があり、国土交通大臣代理で田中裕司河川局次長の来賓祝辞、斉藤文夫栃木県日光市長並びに國定勇人新潟県三条市長の治水事業の必要性を訴える意見発表、青山俊行 国土交通省河川局治水課長の「治水事業を巡る最近の話題」をテーマに事業説明がありました。

 

○ これらの貴重な意見をふまえ、治水事業の重要性を国会並びに政府に対し強く訴えるため、板原啓文高知県土佐市長から決議文が力強く朗読され、大会参加者による満場の拍手でこの決議が承認されました。

 

○ 今後、この決議事項の実現について、国会並びに政府等関係機関に強く要望していくことが確認されるとともに、来年度の全国治水大会を山口県で開催することが決定されました。

 

○ 今年の大会では、地球温暖化の影響が目に見える形で現れ始め、昨年においてもゲリラ豪雨等により全国各地で1万戸を超える家屋が河川の氾濫等により浸水した現状等を背景として、特に予防的な治水対策の重要性が痛感させられるとともに、治水事業を計画的かつ着実に実施していき的確な維持管理水準を確保していくことが、地域住民やその営みの安全・安心の確保に寄与するものであることが広く世論に喚起できた大会となりました。最後に、海治甲太郎高知市建設下水道部長から実り多い大会となったことのお礼を申し上げ閉会となりました。

 

○ 大会に先立っては、高知県出身の酒場詩人の吉田類氏から「水と命と酒と・・」と題した特別講演を行っていただき、小さい頃から地元の川と親しんできたお話などをいただき、その後、アトラクションとして地元高知の踊り子「ほにや」によるよさこい鳴子踊りを披露していただき、全国から来た方々に高知の良さを楽しんでいただけたと思います。

 

 

1.大会開催までのエピソード

 

○ 大会準備にあたっては、開催県はどこもほとんど初めての経験ですので、いつも直前までドタバタと苦労をしているようです。今回の高知大会にあたってもかなりのドタバタで準備を行ってきましたが、その中でも新型インフルエンザの影響により、一時は開催中止か延期かという状況に陥っていました。関西圏で大量の発症者が出たこともあり、高知県で1名でも発症者が出たら、大会は延期という判断をし、延期案内の文書もいつでも出せる状態でいました。幸いにも大会開催まで高知県から発症者は出ず、無事に開催にこぎ着けたことは、関係者のみなさまのおかげであると思います。

 

 

2.特別講演者 吉田類氏

 

○ 吉田類氏は、BS-TBSで酒場放浪記という番組をやられている仁淀町出身の方です。全国から市町村長などが集まる大会ということで、マジメな話をしようと気を遣っていただきました。前の晩も河川課の課長補佐と高知の街で杯を傾けながら夜遅くまで打合せをし、ホテルに帰った後は、特別講演の内容の原稿をほとんど寝ずに書いていただきました。本当にありがとうございました。とても気さくな方でしたので、また今度街で見かけられましたら、声をかけていただくと、ご本人も喜んでいただけると思います。

 

 

3.現地研修会

 

○ 今回現地研修会は、四万十川コース、吉野川コース、仁淀川コースとかまえて行いました。現地では、整備局の各事務所や水資源機構、県の各土木事務所の職員の方に説明もしていただきました。各所であたかかく迎えていただき、高知の良さもわかってもらえたと思いますし、反面、高知のまだまだ悪い道路事業も特に遠い四万十川やカーブの多い吉野川などは感じてもらえたと思います。

 

 

4.新聞記者の方からの質問

 

○ 全国治水大会高知大会という会の題目から、全国治水大会の高知予選大会ですかとの問いがありました。確かに、名前だけ聞くと高校野球の予選と同じような感じを受けたようです。

 

 

5.おみやげコーナー

 

○ 大会の会場前では、はるばる全国から高知へ来てくれた方々へ高知をピーアールするため、観光案内所とおみやげコーナーを構えました。このおみやげコーナーが大盛況で多くの方が宅急便で多くのおみやげを送っていただき、会場の中でも最もホットなコーナーになっていたように思います。また、来年度は、大河ドラマの「龍馬伝」にちなんで「土佐龍馬であい博」も開催されますので、ぜひ多くの方に高知を訪れていただきたいと思います。

 

 

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

   http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

今週のニュース

 

2.平成21年度土器川河川・渓流環境アドバイザー会議を開催 (土器川水系 香川県)

 

○ 平成21年6月25日(木)、丸亀市水防センター及び現地において「平成21年度土器川河川・渓流環境アドバイザー会議」を開催しました。

 

○ 本会議は、より安全で潤いのある豊かな河川・渓流を創造していくために、河川に生息する生物や水環境等に高い見識を有する学識者の方々を「河川水辺の国勢調査アドバイザー」として委嘱し、定期的に専門的な立場から河川事業に対する助言を頂くことを目的に開催しており、土器川では平成9年度に始まり今回で13回目になります。

 

○ 今回は、河川水辺の国勢調査アドバイザー7名の先生方に出席いただき、今年度に河川改修を予定している箇所についての生態系等への配慮事項や、河川水辺の国勢調査のとりまとめ方法などについて、現地調査及び会議を通じてご指導をいただきました。

 

○ 香川河川国道事務所では、会議の中で指摘された事項やご指導をいただいた事項について、早速、今年度実施する河川事業や各種調査に反映させることにより、より豊かな河川空間整備を進めていきたいと考えています。

 

 

 

3.「四国水のフォーラム」を開催   (四国地方整備局)

 

○ 6月26日(金)に高松サンポート合同庁舎アイホール2F大会議室において、四国水問題研究会によりとりまとめられた「中間とりまとめ」の内容について、分かりやすく広報し、四国4県の住民の皆様の共通の認識となることを目的に開催されました。

 

○ パネルディスカッションでは、「豊かで安全・安心な四国を引き継ぐために」と題して、井原健雄香川大学名誉教授、池田弘子(株)人間科学研究所代表取締役、七戸克彦九州大学大学院法学研究院教授、那須清吾高知工科大学社会システム工学科教授、板東美千代NPO法人新町川を守る会副理事長の四国水問題研究会の委員をパネリストとして、四国4県相互理解の大切さ、適切な情報提供が必要、水問題の解決に向けた具体策の提示などについて、活発な議論が行われました。

 

○ また、四国水問題研究会の中間とりまとめを受け、水利用に関する情報を集約し一覧できる仕組みの一環として「四国の水に関する情報ポータルサイト」を開設しました。

 

  (http://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/mizuportal/index.html

 

○ 「中間とりまとめ」に関するご意見等を募集しています。

 

  (http://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/mizu/index.html

 

 

 

4.【四国の渇水情報】那賀川、肱川、重信川、仁淀川、物部川の5水系では梅雨前線の降雨により全面解除。吉野川水系では依然取水制限を継続中。 (四国地方整備局)

 

○ 四国地方の水源地域では、4月以降の少雨傾向が続いていたため、四国全域にわたって渇水状態が続いていました。

 

○ 肱川水系(鹿野川ダム)では利水容量が枯渇し、那賀川水系(長安口・小見野々ダム)や物部川水系(永瀬ダム)では貯水率が10%を下回る厳しい状況でした。

 

【各ダムの最低貯水率】

 

 ・那賀川水系 長安口・小見野々ダム→ 6月20日 9.3%(平年値 70.0%)

 ・肱川水系  鹿野川ダム     → 5月23日 0.0%(平年値 54.0%)

 ・重信川水系 石手川ダム    → 6月29日 44.4%(平年値 88.4%)

 ・仁淀川水系 大渡ダム     → 6月10日 28.2%(平年値 68.2%)

 ・物部川水系 永瀬ダム     → 6月10日  9.5%(平年値 61.4%)

 

○ 四国地方が梅雨入り(6月9日頃)してからも、しばらく降雨に恵まれず、各ダムの貯水率は低下の一途をたどっていましたが、6月下旬以降、梅雨前線によるまとまった降雨があり、那賀川、肱川、重信川、仁淀川、物部川水系では、ダムの貯水率が平年並に回復し、取水制限が全面解除されています。

 

○ 一方、吉野川水系(早明浦ダム、富郷・柳瀬・新宮ダム)では、渇水の解消には至らず取水制限を継続しております。

 

【7月6日0時現在の各ダムの貯水率】

 

 ・那賀川水系 長安口・小見野々ダム→ 73.5%(平年値  79.2%)

 ・肱川水系  鹿野川ダム     → 65.7%(平年値  63.1%)

 ・重信川水系 石手川ダム     → 85.0%(平年値  94.1%)

 ・仁淀川水系 大渡ダム      → 100.0%(平年値 100.0%)

 ・物部川水系 永瀬ダム      → 92.7%(平年値  92.0%)

 ・吉野川水系 早明浦ダム     → 38.2%(平年値  87.4%)

   ※第3次取水制限実施中(徳島用水18.8%、香川用水50%)

 ・吉野川水系 富郷・柳瀬・新宮ダム → 36.3%(平年値  77.9%)

   ※第3次取水制限実施中(工水30%、上水5%)

 

○ 四国の渇水情報については、以下のURLをご覧ください。

 

  四国地方整備局 渇水関係ホームページ

    (http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/damu/index.htm

 

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  香川 正好

          〒760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(香川) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

  ────────────────────────────────────────── 

       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

          http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html