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四国河川ニュース

5/23(土)〜5/29(金)》399号

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                                                                          【2009.6.1発行】

 

 

○ 「四国・水こぼれ話談話室」は、今週、お休みです。

 

 

○今週のニュース○

 

  ○「平成21年度 ダム建設技術勉強会(第1回)」を開催            (渡川水系 高知県)

 

  ○第23回バードウォッチング&自然観察会+第9回巣箱作り教室を開催  (渡川水系 高知県)

 

  ○物部川・仁淀川水防演習の開催                         (物部川水系 高知県)

 

  ○四国水問題研究会「中間とりまとめ」提出                    (四国地方整備局)

 

  ○平成21年度 横瀬川ダム事業費等監理委員会を開催            (渡川水系 高知県)

 

  ○小学生による中筋川ダムの見学                         (渡川水系 高知県)

 

  ○平成21年度 波介川床上浸水対策特別緊急事業監理委員会を開催   (仁淀川水系 高知県)

 

  ○「第10回重信川の自然をはぐくむ会」総会の開催               (重信川水系 愛媛県)

 

 

 

今週のニュース

 

1.「平成21年度 ダム建設技術勉強会(第1回)」を開催 (渡川水系 高知県)

 

○ 5月22日(金)、水資源機構の方を講師に招き、「ダム建設技術勉強会」を横瀬川ダム建設中の中筋川総合開発工事事務所において開催しました。(参加者、他事務所含む21名)

 

○ 講義内容は、「ダム発注方式」と題して、ダム本体工事を想定した総合評価方式について、過去に入札手続きの行われた他ダムの事例を基に、実務の流れ・留意点などを説明して頂きました。実際に実務を経験している担当者からのお話ということもあり、苦労した点や現制度の問題点など実際に役立つ知識を学ぶことが出来ました。

 

○ 当事務所では今年度仮排水トンネル発注、更に今後の本体着工に向け、ダム建設に一直線です!そんな時期だけに総合評価方式における技術点評価手法など実務面における質疑応答が多数され内容の濃い勉強会となりました。また、若手からは入札方式の一連の流れがよく分かり勉強になったとの感想も多く聞かれました。

 

○ 本勉強会は、四国地整では久々となるダム建設においてダム建設に関する様々な知識を今一度勉強しよう!という趣旨のもと開催しております。今後も勉強会続けていきますので、この貴重なダム建設時期に立ち会った幸せ者の皆さんの参加お待ちしております。

 

 

 

2.第23回バードウォッチング&自然観察会+第9回巣箱作り教室を開催 (渡川水系 高知県)

 

○ 5月24日(日)、午前は中筋川ダム周辺においてバードウォッチング&自然観察会、午後からは中筋川ダム管理庁舎で巣箱作り教室を開催しました。

 

○ 当日は、好天にも恵まれ、宿毛市の田ノ浦・大島小学校や一般参加者ら50名の皆さんに参加していただきました。

 

○ 午前の観察会では、河川渓流アドバイザーの澤田佳長先生から野鳥の観察方法や双眼鏡の活用方法などの説明を受けた後、ダム上流の梅ノ木公園から柚ノ木公園まで徒歩により観察し、20種の野鳥を確認しました。観察中、先生からコジュケイがひときわ大きな声で「こっちこい、こっちこい」と鳴いているなど、鳥の鳴き声を聞く楽しみについても教わりました。

 

○ 午後の巣箱作りでは、シジュウカラ・ヤマガラ用の巣箱を一人1個作ってもらいました。皆さん、ノコギリや金づちに悪戦苦闘しながらも真剣に作っ たせいか、作った巣箱を大事そうに持って帰りました。

 

 

 

3.物部川・仁淀川水防演習の開催 (物部川水系 高知県)

 

○ 5月24日(日)高知県南国市物部地先の物部川橋下流右岸河川敷において、一般の方々も含め約2,400人の参加のもと平成21年度物部川・仁淀川水防演習を開催いたしました。

 

○ 今回は、効果的かつ円滑な実施、また国土交通省、高知県、物部川・仁淀川流域の関係市町村間のより一層の連携強化を目的に「物部川・仁淀川水防演習実行委員会」を組織した初めての水防演習です。

 

○ 本演習では、洪水の他に地震がほぼ同時に発生することを想定し、国土交通省、高知県、水防管理団体である地元市町村と各水防(消防)団、警察、陸上自衛隊、日本赤十字社、四国電力・NTTなどが、物部川の洪水被害の防止・軽減、早期復旧のための「水防工法の習得、情報伝達、人命救助、ライフライン復旧等」を中心に行いました。

 

○ また、地域住民にも各自でできる水防活動などを体験していただくため、自主防災組織や高知大学、高知工科大学、高知工業高等専門学校にも水防班を構成し水防工法訓練に参加していただきました。

 

○ さらに、地元日章小学校、大湊小学校児童による水中歩行訓練や、日赤及び高知大学医学部DMATには、同時に多発発生した負傷者の人命を救うために治療の優先度を決定するトリアージ訓練なども実施しました。

 

○ 出水期を迎えるにあたって、本演習を基に関係機関とともに防災に万全の備えを行っていきたいと考えております。

 

 

 

4.四国水問題研究会「中間とりまとめ」提出 (四国地方整備局)

 

○ 5月25日(月)に高松サンポート合同庁舎アイホール2F大会議室において、四国4県が共有する吉野川水系及びその関連地域の水問題について総合的に把握し、水資源の有効利用と治水・利水・環境の合理的な恒久対策並びに必要な実施方策について、研究及び提言を行うことを目的として設立された「四国水問題研究会」において、11回の研究会が開催され、この度「中間とりまとめ」がとりまとめられました。

 

○ 四国水問題研究会の井原会長代理より、事務局代表の四国地方整備局長へ「中間とりまとめ」報告書の提出が行われました。

 

○ 今後は、「中間とりまとめ」の内容を、「フォーラム」の開催等を通じて、四国4県の住民の皆様の共通認識となるように分かりやすく広報を実施していきます。

 

○ また、関係機関、関係者と連携しながら、様々な取り組みについて試行等を行っていきます。

 

○「中間とりまとめ」は、四国地方整備局HP掲載しております。

  (http://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/mizu/index.html

 

 

 

5.平成21年度 横瀬川ダム事業費等監理委員会を開催 (渡川水系 高知県)

 

○ 5月26日(火)、高知河川国道事務所・波介川監督官詰所において、「平成21年度 横瀬川ダム事業費等監理委員会」を開催しました。

 

○ この委員会は、昨年度から開催しているもので、横瀬川ダム建設事業における適切な事業執行及び総合的なコスト縮減を図ることを目的に、専門家(委員長:大年邦雄 高知大学農学部、委員:那須清吾 高知工科大学マネジメント学科学科長、石井一生 高知県土木部長)の第三者からご意見・ご助言を頂くことを目的としています。

 

○ 委員会では以下のご意見を頂きました。

 「横瀬川ダム建設事業においては、現在のところ、コスト縮減・工期の短縮に向けた具体的な検討がなされ、また、事業も計画的に進められている。今後も引き続き、コスト縮減・工期の短縮に努め、平成27年度完成に向け努力されたい。」

 

○ 今後、頂いたご意見等を踏まえ、コスト縮減・工期の短縮に努め、平成27年度の完成を目指していきたいと考えています。

 

 

 

6.小学生による中筋川ダムの見学 (渡川水系 高知県)

 

○ 中筋川ダムの見学は、ダムの管理開始の平成11年度から行われており、昨年度までの見学者数は、約6,600人で、その約半分は、小学校から見学となっています。

 

○ 今年度も5月26日の黒潮小学校生徒(25名)の見学に始まり、5月28日には、宿毛小学校の4年生(64名)が社会科授業の一環としてダム見学に来ていただきました。

 

○ 最初にダムの役割について、子供用のパンフ「ほたる湖ものがたり」により説明した後、数班に分かれてダム内部の各施設を見学しました。参加した小学生は、ダム内部では、一年を通して温度がほぼ一定であるとか、夏と冬では、ダムの傾き方が違う等の説明に驚いていました。

 

○ 今後も、中筋川ダム周辺の小学校から見学に来られると思いますが、ダムを間近に見ていただき、ダムの効果等について正しく理解していただければと願っています。

 

 

 

7.平成21年度 波介川床上浸水対策特別緊急事業監理委員会を開催 (仁淀川水系 高知県)

 

○ 5月26日(火)に、高知河川国道事務所・波介川監督官詰所において、「平成21年度 波介川床上浸水対策特別緊急事業監理委員会」を開催しました。

 

○ この委員会は、波介川床上浸水対策特別緊急事業における、適切な事業執行の観点から、コスト管理方策やその実施状況、事業執行等について、専門家(委員長:大年邦雄 高知大学農学部教授、委員:那須清吾 高知工科大学マネジメント学科学科長,石井一生 高知県土木部長)等の第三者からご意見・ご助言を頂くことを目的として、昨年度設置しました。

 

○ 委員会の開催に先立ち、高知県土佐市新居地先の波介川河口導流事業の現地視察を行い、工事の進捗状況について確認して頂きました。

 

○ 委員会の審議結果概要は次のとおりです。

 ・平成20年度の事業進捗については、埋蔵文化財調査での新たな遺構の出現等はあったものの、全体工事工程への影響が無いような調整を行っており、概ね順調に進んでいる。

 ・平成20年度事業については、それぞれの工事で出来うる項目のコスト縮減が図られている。

 ・平成21年度の事業については、大規模な施設の工事が始まり、また掘削工事も最盛期を迎えることから、これまで以上に工程の管理とコスト縮減に努め、平成23年度末の完成に向け、続けて努力されたい。

 

○ 今後、頂いたご意見・ご助言等を踏まえ、平成23年度末の完成に向け、適切な工程の管理とコスト縮減に努めていく所存です。

 

 

 

8.「第10回重信川の自然をはぐくむ会」総会の開催 (重信川水系 愛媛県)

 

○ 5月26日(火)に、「第10回重信川の自然をはぐくむ会」の総会が、愛媛大学工学部本館3F大会議室で開催されました。会員等約35名が参加して、平成20年度活動報告や、平成21年度の事業計画が話し合われ、今後の維持管理計画等を確認し、今年の活動方針を決定しました。

 

○ 総会では、愛媛大学エコリーダーより、『平成20年度の活動報告、平成21年度の活動計画』。伊予農業高等学校希少植物群保全プロジェクトチームより、『重信川汽水域の環境特性理解とヨシ原の再生活動』。愛媛大学大学院理工学研究科三宅講師より、『重信川の瀬切れが河川生物に及ぼす影響』の発表があり、会員一同熱心に傍聴していました。

 

○ 直近の活動としては、重信川について理解と関心を深め、地域住民、市民団体と関係行政機関等による流域全体の良好な河川環境の保全・再生を積極的に推進するとともに、河川愛護の思想について広く理解していただくことを目的に重信川クリーン大作戦(清掃活動)を6月6日(土)に予定しています。

 

 

 

 

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  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  香川 正好

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