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今度はいつ起こるの?
 東南海地震と南海地震は、江戸時代以降で見てみると、慶長、宝永、安政、昭和と過去4回、100〜150年間隔で発生しています。ただし、前回発生した1944年(昭和19年)の東南海地震や1946年(昭和21年)の南海地震は、過去の地震に比べると地震の大きさ(マグニチュード)が比較的小さいものであったため、次の地震は早く起こると言われています。
 これらのことから、今度の東南海・南海地震は、前回の地震から約60年経過しており、今世紀前半にも発生すると予想されています。今後10年以内から50年以内に起こる確率は、下表のように予測されています。
次の東南海地震の発生確率 次の南海地震の発生確率
注)※:評価時点は全て
    2004年9月1日現在
注)※:評価時点は全て
    2004年9月1日現在
(出典:「地震調査研究推進本部」)
 この表を見ると、東南海地震と南海地震は今後30年以内に、それぞれ60%程度、50%程度の確率で発生すると予測されていますが、これは高い確率なのでしょうか?
 例えば、30年間で災害に遭遇する確率を考えてみましょう。ある統計によると、交通事故での死亡は約0.2%、負傷は約20%、火災での死傷は約0.2%、被災は約2%と言われています。東南海地震や南海地震が今後起こる確率を、みなさんは高いと感じましたか、それとも低いと感じましたか。
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