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地震はなぜ起こるの?  (海溝型地震、直下型地震)
 みなさんは、地球がどのようになっているか知っていますか。地球はよく卵に例えられます。殻にひびが入った「ゆで卵」を想像してください。ひびの入った卵の殻が地球表面のプレートに当るのです。
 私たちが住んでいる地表は、「地球のプレート」に示すように厚さ数十kmほどの10数枚の「プレート」と呼ばれる岩石の板に覆われ、マントルの上に浮いています。また、これらのプレートは1年に数cmの速さで動いています。



地球内部の構造
(出典:「地震調査研究推進本部」)
地球の断面
(プレートの一生:海嶺で生まれ海溝へ沈む)
 右の2つの図を見比べてください。不思議なことに気づかれたことでしょう。
 地震は世界中どこででも発生しているわけではないのですね。プレートとプレートが衝突している境界で発生していることがお分かりになったでしょう。
 もう一つ、重要なことがあります。そうです。日本は地震で埋め尽くされているのです。日本は世界有数の地震国だということもお分かり頂けたでしょう。

地球のプレート
世界の地震 (青点:震源)
(出典:「地震調査研究推進本部」)
 次に、プレート同士がぶつかり合う境界、例えば四国の沖では何が起こっているか見てみましょう。
 下図に示すように、四国が乗っている陸側のプレートの下に太平洋の海側のプレートが沈みこんでいます。ここで起こる地震を「海溝型地震」、あるいは海で起こるから「海洋型地震」と呼んでいます。
 四国に大きな影響を与えると心配されている「東南海地震」や「南海地震」はこのようなタイプの地震で、近い将来に発生すると言われています。
 なお、2004年(平成16年)12月26日に発生したスマトラ島西方沖の地震もこのタイプの地震です。
    
 また、陸側と海側のプレート同士がお互いに押し合っているため、四国が乗っている陸側のプレートの内部にも大きな力がかかり、陸の中の岩石が壊れ地震が発生します。この地震は、私たちが住んでいる所に非常に近いところで起こることから「直下型地震」、あるいは内陸で起こるから「内陸型地震」と呼んでいます。記憶に新しいところでは、1995年(平成7年)1月の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)や2004年(平成16年)10月の新潟県中越地震がこのタイプの地震です。
日本で起こる地震のタイプ
(出典:「地震調査研究推進本部」一部修正)
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