山鳥坂ダムブログ
河辺川で、水のきれいさを調査!
~『小中学生が水生生物を捕まえて、水のきれいさを判定』~
令和元年6月11日
調査設計課 宮田です。
5月29日(水)、河辺川にて、肱川小学校3年生、肱川中学校1年生と一緒に、水生生物調査とパックテストによる水質の簡易調査を行いました。
この水生生物調査は、身近に流れる河川で水生生物を捕まえ、その生息状況により、その川の水質を知ることで、郷土の川への関心を深め、水質保全・河川愛護の普及・啓発を図ることを目的として実施しているものです。
ちなみに、水生生物調査は生物が住む環境を見ることにより長い期間で川がきれいなのかどうかを確認できる調査、また、パックテストは今現在の川がきれいなのかどうかを確認できる調査です。
当日は、朝から雲が広がり、少し肌寒い状況でしたが、川の中で水生生物を捕る頃には快晴となり、絶好の調査日和となりました。
事前説明も早々に済ませ、早速、水生生物を捕りに河辺川へ!河辺川はこの時期でもまだまだ水は冷たく、最初は水の冷たさにびっくりしつつ、みんなで水生生物を見つけるべく川の中へ入っていきます!
皆で石をひっくり返し、水生生物を見つけては、「ここにもおった!」とはしゃぎつつ、しっかり水生生物を捕っていました。
川の中で水生生物を採取した後は、河川敷に上がって種類の確認作業です。
班ごとにパンフレットを見たり、先生やスタッフに聞いて「これはカゲロウかな?」「ヘビトンボだ!」と確認しながら、数を数えてもらいました。
その後、パックテストによる簡易水質調査です。
ここでは、pH(ピーエッチ)を小学生、中学生の皆さんに実施してもらいました。
その結果、pHは平均7.5程度、また、大人で実施したCOD(化学的酸素要求量)は2~4mg/lとの結果となりました。それでは調査結果の発表です。
各班から確認出来た種類の水生生物の数を発表してもらい、その合計で河辺川のきれいさを判定しました。
その結果、河辺川は「水質階級Ⅰ」の「きれいな水」であることがわかりました!
今回参加した肱川中学校の1年生は、以前、肱川小学校でも実施しており、そのときは、「ややきれいな川」と判定されたとのことで、現在はきれいな状態になっていることが確認できました。
今後も、小学生や中学生に、このような調査を通じて、身近な自然を体感してもらい、地元の川に興味を持ち、大切にする心を育んでもらいたいと思います。