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四国横断自動車道 斜面対策技術検討委員会

第1回委員会 議事概要

 

1.日時     令和5年3月1日(水)14:00〜16:00

    

2.場所     徳島河川国道事務所 第一会議室

 

3.出席者
 〔委員〕
  蒋 景彩   徳島大学 環境防災研究センター 副センター長
         大学院創成科学研究科理工学専攻 
         理工学部理工学科社会基盤デザインコース 教授
  西山 賢一  徳島大学 大学院 准教授
  浅井 健一  国立研究開発法人 土木研究所(つくば中央研究所)
         地質・地盤研究グループ 上席研究員
  片岡 浩史  四国地方整備局 道路部 道路情報管理官
 〔オブザーバー〕
  原田 直樹  徳島県 県土整備部 高規格道路課長

 

4.議事内容
(1)現状の地形・地質概要、これまでの経緯
(2)調査結果及び評価
(3)議事
   1.斜面対策検討範囲及び概要
   2.調査結果及び評価
   3.概略対策工(案)

 

5. 委員会概要
・四国横断自動車道の大原地区でトンネルや大規模な山の切土工事の斜面対策検討を進めるにあたり、調査内容や対策工法について委員より各種助言、意見をいただいた。主な意見は掲載のとおり。
・事務局より、対象地区について、動態観測結果からは微少及び活動性がみられずに今すぐ危険ではないものの、道路整備にあたっては継続観測し対策を検討することを報告。

・現在の切土による道路整備を基本とし、土砂災害リスクとなる不安定な土塊の撤去、土塊の動きを止める工法を検討するという事務局の対応方針で了承を得た。また、道路整備による本対策が、沿線地域の安全度を上げることにも繋がるとの意見も頂いた。

 

6. 主な意見
・現在の調査結果を踏まえると、対策工(抑制工、抑止工の組合わせ)のイメージは適切で妥当な対策である。道路整備で地域がより安全になることも説明していけばよい。

・すべり面の位置や地下水位の評価を調査段階でしっかり行うことが重要である。地下水の動きによっては、岩盤の強度が変化するので、地下水の変動は施工中も把握しておくことが重要である。

・滑落崖の明瞭な移動体と、不明瞭な移動体を区別したほうが分かりやすくなる。

・深いすべり面の推定のため、ボーリングコアの破砕度区分と流入粘土の位置を整理しておいた方がよい。

・設計の前提となる想定必要抑止力などについて、追加調査による新しいデータを反映しながら、随時見直すことが重要である。

・対策工に関して安全側に検討しても外力が足りない場合もあるので、維持管理段階できちんと法定点検に基づき確認していくことが重要である。

・工事中の排水対策や安全な施工手順などをしっかりと検討することが重要である。

・流れ盤による滑りやすい地層のため、計画、施工、維持管理のそれぞれの段階においてリスクに対応していくことが重要である。

・道路整備にあたっての調査により、今すぐでないものの、経過年数の増加に伴い危険性をはらんでくることが分かったため、沿線地域の保全も合わせた観点をもって道路整備を進めていくことが重要である。

 

7.配付資料
資料1 議事次第

資料2 第1回委員会資料

 

 

 



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