第3回検討委員会では、今年度の出水状況、モニタリング調査結果の報告及び来年度の調査計画について検討頂きました。
■本年の成果で整理出来た知見
1.シナダレスズメガヤの
生育しにくい場の比較
について
@水深6m試験区(平成
16年6月21日 洪
水時水深約3.3m)
において、シナダレス
ズメガヤの実生が定着
しにくいことが確認さ
れた。
A河床材料の粒径につい
ては明確な傾向が確認
されなかった。
B中小洪水(平成16年
6月21日洪水時水深
約3.3m)後の7月
の夏期調査で、一部の
ヤナギ下流のコドラー
トではヤナギがない場
合と比較して、顕著な |

第3回検討委員会 |

挨拶する石川事務所長
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シナダレスズメガヤの侵入が確認された。河床材料の粒径については、明確な傾向
が確認されなかった。
2.減速要因(ヤナギ等)除去後の洪水によるシナダレスズメガヤの消失効果について
@平成16年8月1日洪水(ピーク流量約9,500m3/s)では、ヤナギ下流のマウ
ンドとともにシナダレスズメガヤの多くが消失することが確認された。
■来年度の調査の視点
1.シナダレスズメガヤの生育しにくい環境のさらなる把握
@河床材料の違いによる侵入状況の比較
A減速要因(ヤナギ等)の下流への侵入のしやすさ、河床材料の変化把握
2.自然の営力(洪水)を利用して、シナダレスズメガヤの実生が定着しにくい場の創
出対策の試験的実施
@ヤナギ伐採後の洪水による河原の擾乱増大、レキ化の効果把握
3.吉野川の砂州全域における今年度の出水でのシナダレスズメガヤの消失特性の把握
4.平成16年度洪水の外力の詳細分析
5.住民と連携した除去対策の実施
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