吉野川歴史情報館
 
思 タイトル 昭和29年の洪水
紹介日 洪水体験集より
投稿者 竹重一郎さん

(昭和29年の洪水)

 昭和29年頃かと思うが、堤防から2m位まで水が来た。家を空にして、みんな堤防の上に逃げた。農協前の県道の南側の人はみんな逃げた。人が歩いたら、道路がへこんだ。堤防が揺れた。雨はあがっていたが、おやつ程度を持って朝から夕方まで堤防に避難していた。
 村井鉄工所の堤防の法面から水が噴き出して、法尻には大きな穴ができた。30人位の消防団の人が土俵をはめるために杭打ちを始めた。2mの杭がすぐに入ってしまった。土俵をはめても浮いてしまった。4トントラックに積んできた土俵はどこに行ったか分からなくなってしまった。手押しのポンプは押さなくても水圧で自然に上下した。

昭和29年洪水では、吉野川の堤防の危険水位
(計画高水位=HWL)まで水が来た