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タイトル |
大正元年・昭和36年の第二室戸台風 |
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紹介日 |
洪水体験集より |
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投稿者 |
安藝芳雄さん |
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(大正元年の洪水)
私は、藍住町の中富に住んでいる。生前、両親から、吉野川のことについて頭にこびりつくほど聞かされた話がある。大正元年に小塚の堤防が切れたそうである。切れて流れた水は下に行くと思っていたところ、上へ上へと来て、家はもちろん地盤ごと崩され、茅葺き屋根に登って助けを求めたそうである。
当時その周辺一帯は茅葺き屋根の家がほとんどだったとのことである。というのも、当時は堤防も小さくよく切れたので、水に浮く茅の屋根にしていたらしい。
当時、裕福な家庭では災害を見込んで舵取船を持っていた。30年ほど前までは、舵取船を倉庫の裏屋根に吊り上げていた光景を目にすることができましたが、現在はもう姿を消している。
(昭和36年の第二室戸台風)
昭和36年の第二室戸台風の時は、私も堤防へ上がってみたが、身の下まで水が来ていて、濁流と波が立っていた。また、自分の体が揺れるような、堤防が揺れているような体験もした。 |
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