関係者インタビュー
徳島大学環境防災研究センター 助教授 松重 摩耶
地域への思い
私は大阪出身で、幼いころから家族と淀川の花火大会によく出かけていました。河川敷に座り、大きな音とともに夜空いっぱいに広がる花火を見上げ、時には火の粉が落ちてきて「きゃ~」と騒ぎながら、帰りの人込みの中でも余韻に浸り、家族でわいわい語り合いながら歩いた記憶はいまも鮮明に残っています。花火大会の開催は、その地域へのアイデンティティや愛着を強く呼び起こすものだと思います。お祭り(祭礼)が「地域の継続性」や「災害後の復興」と深く結びついていることは広く論じられていますが、花火大会もまた同様に、単なる集客イベントではなく、地域のアイデンティティを再確認する大切な機会になっていると私は考えます。
また、この地域にはかつて中鳥島という川中島があり、28戸の家屋が洪水と向き合いながら生活を営んでいました。相次ぐ浸水被害によって全島買収・改修工事に至りましたが、河川沿いを歩くと今もその歴史を偲ぶことができます。川と共に暮らし、災害に向き合ってきた先人の想いや知恵を感じられる場所でもあります。そうした土地の記憶や思いを次世代に伝えていくことも、今を生きる私たちの務めだと感じています。
また、この地域にはかつて中鳥島という川中島があり、28戸の家屋が洪水と向き合いながら生活を営んでいました。相次ぐ浸水被害によって全島買収・改修工事に至りましたが、河川沿いを歩くと今もその歴史を偲ぶことができます。川と共に暮らし、災害に向き合ってきた先人の想いや知恵を感じられる場所でもあります。そうした土地の記憶や思いを次世代に伝えていくことも、今を生きる私たちの務めだと感じています。
協議会に期待すること
国土交通省の「かわまちづくり支援制度」では、全国で300以上の箇所が登録されていますが、多くは1つの市町村と国(河川管理者)が中心となって計画が策定されています。そのなかで「吉野川上流かわまちづくり計画」の大きな特徴は、4市町(美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町)と国・県が合同で協議会をつくり、一体的に取り組んでいる点にあります。
このような体制ができているのは、吉野川上流地域において、これまで自然と人との関わりが大切にされてきたからこそだと感じています。なかでも「にし阿波の花火」に代表される文化行事や、「にし阿波~剣山・吉野川観光園」による広域観光の取組は、地域内外の交流や協働を生み出し、世代をこえて人々をつなぐ大きな力となっていると思います。
今後は、こうした水辺のにぎわいや文化を基盤とする取組が、地域の持続的な発展と合わせて、災害時の連携や相互扶助の力としても活かされることを期待しています。吉野川とともに歩む地域の姿が、かわまちづくりを通じてさらに広がり、深まっていくことを願っています。
このような体制ができているのは、吉野川上流地域において、これまで自然と人との関わりが大切にされてきたからこそだと感じています。なかでも「にし阿波の花火」に代表される文化行事や、「にし阿波~剣山・吉野川観光園」による広域観光の取組は、地域内外の交流や協働を生み出し、世代をこえて人々をつなぐ大きな力となっていると思います。
今後は、こうした水辺のにぎわいや文化を基盤とする取組が、地域の持続的な発展と合わせて、災害時の連携や相互扶助の力としても活かされることを期待しています。吉野川とともに歩む地域の姿が、かわまちづくりを通じてさらに広がり、深まっていくことを願っています。