提言に向けた整理

(団体訪問・団体アンケート・はがきアンケートからの抜粋(一部新聞記事含む)

H13.2.3 第11回吉野川懇談会資料

■共通のテーブル実現への懸念
<それぞれが今までの運動や歴史の経過を守ろうとすることにより共通のテーブルに参加できない>
<可動堰化計画が撤回されるまで参加できない>
<建設省の設定する「共通のテーブル」が真に市民の意見を反映しうるものか、疑念・不信がある>
<テーブルについても互いに主張しあうだけに終わるのでは?>
<テーブルができたとしても、レフリーの設定やオーソライズの方法をどうするのか?>

出 典

内 容
 団体訪問 ・賛成派も反対派もこれまでの活動の歴史にしがみついているのは賢明ではないし、冷静な合意形成は無理だ。
 団体アンケート ・第十堰改築計画で、可動堰に反対、賛成の方、それぞれが今までの運動や歴史の経過を守ろうとすることによって、共通のテーブルに参加できないことである。
 徳島新聞
 (H12.9.9)
・「第十堰問題連絡会」が今後の対応を協議「可動堰化計画が撤回されるまで参加できない」(吉野川シンポジウム実行委員会)「建設省の手のひらでやるような懇談会は『ダム建設事業審議委員会』と同じ(県自然保護協会)「だれが考えても公正・中立で、審議結果の実行が保障されなければ乗れない」(第十堰住民投票で可動堰反対に○の会)「懇談会は住民投票を否定するために作られた経緯があり、意見は聞くが内容には従わないというなら、ダム審での公聴会と何ら変わらない」(ダム・堰にみんなの意見を反映させる県民の会)
 団体訪問 ・県や建設省が白紙を明言しないと議論が始まらず、共通の問題へと向かえない。並行線をめぐるだけで、共通のテーブルづくりも難しいと思う。
 団体訪問 ・反対派が代替案を出すまで、テーブルができないような気がするが、反対派には代替案を出す気があるのか疑問を感じている。
 団体アンケート ・過去の第十堰審議委員会の実績に照らし、建設省の設定する「共通のテーブル」が真に市民の意見を反映しうるものであるかどうかについて重大な疑念・不信があることが、最大の障害であると考えます。
 団体アンケート ・徳島市議会対応が過去にまずかったのでないか。これを市民が誤解し、各種の長の判断もあいまいな点があったので市民がとまどっており共通のテーブルに双方がつかないのでないか。
 団体訪問 ・反対団体は白紙撤回を求めており、賛成団体は様子見をしているのが現状で、以前よりも膠着している。私たちはいろんな案を持ち前向きであるが、今の状況ではテーブルづくりは難しいのではないか。共通のテーブルづくりは、席に着きさえすればよいという、大義名分を探しているような気がする。
・仮に条件が整ってテーブルができたとして、その時のレフリーをどう考えているのか。そういう仮定が先にないと、こういう人には協力できないという場合もある。現状では双方がテーブルについても、互いに主張しあうだけだろう。「大義名分の範囲」と「妥協できない部分」があり、「妥協できない部分」をどうするかが見えてこない。
・直接の責任者である知事は道路併用橋にこだわり、所長は可動堰がベストといっている状況が打開されない限り、何をしても無理だ。
 徳島新聞
 (H12.7.27)
・「ダム・堰にみんなの意見を反映させる県民の会」が中間提言について意見交換「懇談会の提言が建設省に対して拘束力を持たないのであれば意味が乏しい」「徳島市の住民投票結果に触れていないのは違和感を覚える」 (ダム・堰にみんなの意見を反映させる県民の会)

■共通のテーブルの前段での話し合いの方法や手順の検討
●中立機関による話し合い

<アセスの会の提言(「あるべき第十堰検討会について」)のようなシステムの設置が必要>

出 典

内 容
 団体アンケート ・「共通のテーブル」のシステムとして、当会(*吉野川第十堰市民環境アセスメントの会)は、後日発表予定の「あるべき第十堰検討会について」と題する提言のようなシステムが設置される必要があると考えます。

●色々なテーブル
<いろんなテーブルをつくってほしい>
<テーブルづくりについて検討している他団体とも力を合わせてほしい>

出 典

内 容
 団体訪問 ・共通のテーブルづくりについて、他の団体でも検討しているようなので、力を合わせてほしい。いろんなテーブルをつくってほしい。また、その組織図の中で、建設省や専門家の位置づけが明確になることが重要で、テーブルへの各団体のコミットの仕方、意見がどのように反映されるのかが見えてこないといけない。

■対話の条件整備
●白紙の意味と方向性

<可動堰、固定堰もありきではない議論を>

出 典

内 容
 団体訪問 ・反対派も白紙でゼロからスタートすればよい。反対派が可動堰の撤回を求めるなら反対派も固定堰と堤防補修案へのこだわりを捨てるべき。・ゼロから再スタートし、賛成派・反対派が互いに提案しあい、是非を検討すべき。
 団体訪問 ・無条件で議論するのが前提。条件つきでテーブルにつくのはおかしい。・白紙には色が付かない、可動堰も固定堰もありきではない。
 はがきアンケート ・話し合いを始めるのに可動堰はダメとか固定堰はダメとか条件をつけるのは本筋ではないと考えます。
 はがきアンケート ・白紙とは可動堰だけでなく固定堰も白紙にかえして旧吉ノ川に送水と吉野川の自然を守ることを真剣に考えるべきと思います。

<白紙の解釈・・・可動堰化計画を除く>

出 典

内 容
 団体訪問 ・現計画が白紙になったのに、選択肢として残るのはおかしい。
 団体アンケート ・政府与党三党の吉野川第十堰改築事業についての勧告『白紙』という文言の解釈において、その不明瞭な表現ゆえの各団体の意識に大きな差があることが障害の要因である。上記要因を取り除くべき明瞭な解釈を示すとともに、その解釈は、可動堰化計画を除く白紙状態でなければならない。

<白紙の解釈・・・可動堰化計画を含む>
<白紙の解釈・・・中止と明言していないので可動堰が復活する可能性を含んでいる>

出 典

内 容
 団体訪問 ・可動堰を除外した白紙は考えにくい。可動堰を含んだ検討と考えている。徳島市だけの住民投票結果でどうこういうのには疑問を感じる。
 団体アンケート ・先の与党3党による見直し案「白紙に戻す」は、中止と明言されておりませんので、未だ可動堰が復活する可能性を含んでいると解釈しています。
・この見直し案に対して事業主体である建設省の見解が示されておりません。従って、可動堰を前提にして、建設省の呼びかけによりスタートした貴懇談会の性格上、真にゼロからの合意形成を計ることはできないと考えています。

<堰と橋をわけて考える時点に戻す>
<建設省が堰について考え始める前が白紙のスタート>

出 典

内 容
 はがきアンケート ・基本的には、第十堰の問題は、橋との併用ということではなかったか、と思っています。まず、元に戻すなら、堰と橋をとにかく分けて考える。これは堰の位置の上流、下流への位置替えにも柔軟になれるはずです。
 団体訪問 ・計画案ができる前の段階を表現する適切な言葉があればいい。
・建設省が堰について考え始めるよりも前、それが白紙のスタートと考えている。
 団体訪問
  石井町民の会
・第十堰について話し合うための出発点は、堰問題を議論する前の段階に立ち返るということ、それがきっちりと認識されないといけない。・必要性について議論すること、それが白紙の意味だ。

●話し合いのための環境条件を整える
<建設省、県、市町村は従来の方針や見解を再検討し、納得いく形で説明する必要があるのでは?>
  ・可動堰推進の態度を改める
  ・審議委員会等、いままでのやり方を反省し見解を明らかにする
  ・建設省の認識を全面的に公開する
  ・県や建設省が白紙を明言する

出 典

内 容
 徳島新聞
 (H12.9.9)
・第十堰問題連絡会が今後の対応を協議 「県には第十堰推進チームの解散や県庁一階での可動堰推進広報の中止、建設省には堤防補強を申し入れよう」「圓藤知事と建設省に『自分たちのやり方がまずかった』と反省の弁を求めたい。それがなければ次の段階に進まない」等の声があった。
 団体訪問 ・知事は何でもベストをと言って、併用橋案を求めおかしくなった。県庁の可動堰広報コーナーは撤去すべきだ。
 団体アンケート ・建設省が「まず可動堰ありき」という態度を捨てることであり、これまでのやり方を謙虚に反省し、反省した内容を公表することでしょう。
 団体アンケート ・もし「共通のテーブル」を設置するとすれば
1.「審議委員会」の何が問題だったのかを先ず、建設省が反省し見解を明らかにすること。
2.その上で、審議委員会に代わる新たな「委員会」の設置方針を明らかにすること。ただし、委員の公正な選任方法の提示、委員会の完全公開、資料の全面公開、多様な公聴会の開催など、「委員会」の構成運営方針について事前に、関係諸団体に示し同意を得ること。
 団体アンケート ・一級河川である吉野川の河川管理は、言うまでもなく建設省の責任で行われる。吉野川水系の治水、利水、環境保全の全般について、建設省の認識を先ず全面的に公開すべきである。その上で、今後、どのような河川管理上の問題が発生すると予測しているか、その全容を公開すべきである。
 団体訪問 ・県や建設省が白紙を明言しないと議論が始まらず、共通の問題へと向かえない。並行線をめぐるだけで、共通のテーブルづくりも難しいと思う。
・県や建設省が可動堰にこだわっているのではないかという疑問がある。
 団体訪問 ・先ずは、県や建設省にテーブルのできる状況づくりを求めるべきだ。懇談会は自前のテーブルをつくるつもりか。

<市民団体がすすめている「市民案づくり」も含めて市民参加を豊かにするための支援策を検討し、具体化する必要があるのでは?>
  ・吉野川に関連する他の事業主体に対しても市民の声を活かす方法を考える
  ・市民は可動堰以外の案を提案してきているが、行政を含む推進団体の議論に上っていない
  ・声なき市民の声を吸い上げる方法を研究すべき
  ・いかにして住民の合意形成の仕組みをつくるかを考えていきたい
  ・市民からの質問、意見に対して誠意のある対応をすべき
  ・述べた意見に対し返答がないのは対話の欠如では?

出 典

内 容
 団体訪問 ・今度の事業主体は建設省だが、吉野川に関連する事業主体として農水省や水資源開発公社もある。建設省の場合、新河川法の規定があるが、他の事業主体に対しても市民の声を活かす方法を考える必要がある。
 団体訪問 ・共通のテーブルをつくるなら、市民案を出しているグループに話を聞くべきである。市民で話し合ったことが、建設省に反映される方法が必要になる。
 団体アンケート ・「多様な選択肢がなかった」ともありますが、多くの場面で、市民は既に「可動堰案」以外の複数案を提案してきました。それは、行政を含む推進派からは故意に無視され彼等の議論に上がることはありませんでした。一部マスコミが「代替案は無い」かの報道をしたり、地元新聞の投書欄の意見に「代替案は出されていない」とするものがあるに至っては不勉強も甚だしいと言わざるを得ません。
 団体訪問 ・声なき市民の声を吸い上げることが大切だと考える。その方法を研究してほしい。反対派や賛成派の議論に、一般市民はついていけない。
 団体訪問
  石井町民の会
・いかにして住民の合意形成のための仕組みをつくるかを考えていきたい。
・建設省が行政責任を負うのは明確なことで、それにどう市民が参加するのか、建設省の下部機関では審議委員会と同じことになり、独立した機能をどうつくるかが重要だ。
 団体訪問
  石井町民の会
・第十堰について勉強をしてきた。一つは、可動堰が危険を回避する唯一の方法なのかという問題がある。次に、建設省がいう大洪水が19,000トンに相当するものかどうかの疑問がある。3つ目として、可動堰のコストが納得できるものなのか、効果対費用の問題がある。4番目は、自然に及ぼす影響が、可動堰ではかなり大きいという疑問がある。これらについて、地元説明会などで質問したが、まともな回答は得られなかった。パンフレットなどにも、意見を求めているので書いて送ったが梨のつぶて、建設省に対する不信感が高まった。
・話し合うための障害の一つとして、建設省の不誠実さがある。住民無視は許しがたいと怒りを感じている。
・以前、県にある質問をしたところ、建設省に聞けとの回答があった。建設省に聞いたところ、何の返事もない。梨のつぶてだった。
 はがきアンケート ・なお、この種意見を幾つかの場で言ってたつもりですが、返事をいただいた経験がありません。懇談会側としても理由をお持ちと思いますが、これこそ、対話の欠如ではないでしょうか。

■中間提言に対する意見
<住民投票結果に触れていないのは違和感がある>
<多用な選択肢がなかったわけではなく、市民案が行政を含む推進団体の議論に上らなかったのだ>
<数案がある場合でも「〇か×かの選択」が必要では?>
<共通のテーブルのイメージ、テーマの記述は先走っているのでは?>
<多くの人が納得できる解決策とは、何の問題に対しての解決策か?>
<中間提言は建設省の意見では?>

出 典

内 容
 徳島新聞
 (H12.7.27)
・「ダム・堰にみんなの意見を反映させる県民の会」が中間提言について意見交換
・「徳島市の住民投票結果に触れていないのは違和感を覚える」 以上(ダム・堰にみんなの意見を反映させる県民の会)
 団体アンケート ・「多様な選択肢がなかった」ともありますが、多くの場面で、市民は既に「可動堰案」以外の複数案を提案してきました。それは、行政を含む推進派からは故意に無視され彼等の議論に上がることはありませんでした。一部マスコミが「代替案は無い」かの報道をしたり、地元新聞の投書欄の意見に「代替案は出されていない」とするものがあるに至っては不勉強も甚だしいと言わざるを得ません。
 団体アンケート ・「案が単独であったため、〇か×かの選択になった」とありますが、数案がある場合でも「〇か×かの選択」が必要になることがあります。「何(「どれ」という意味と思いますが)がいいか」を選択することは、結局どれかを×とし、1つを〇で残すということでしょう。「〇×をつけるのは悪いこと」とはいえないと思います。
 はがきアンケート ・「共通テーブルのイメージ」、「共通テーブルで話し合うテーマ」の記述は先走っていませんか。自分たちで実施計画(可動堰案可否)を決定するんだという雰囲気を感じます。「共通のテーブル」ができあがってから初めて議題に上ることだと思います。
 はがきアンケート ・「多くの人が納得できる解決策」解決策という言葉の対象になっている問題とは「賛成・反対」の両者を着かせる問題ですか、第十堰をどんな形にするか、すなわち可動堰にするかそれとも現堰の補強に止めるかの実施の問題ですか。
 団体訪問
  石井町民の会
・懇談会は建設省がスポンサーであり、建設省の意見かなと思って、中間提言を見ている。新河川法に則って、建設省が懇談会のメンバーを利用しているのではないかと思っている。

■その他
●共通のテーブルのあり方

<テーブルの権限や、建設省の政策決定への生かされ方を明確にすること>
<共通のテーブルにおける結論を建設省が遵守すること>
<合意のルールを決めること>
<建設省の下部機関ではなく独立した機能をもつこと>
<アセスの会の提言(「あるべき第十堰検討会について」)のようなシステムの設置が必要>
<先ず建設省が審議委員会の問題点について反省し見解を明らかにすること>

出 典

内 容
 団体アンケート ・「共通のテーブル」が単に「市民・県民のサロン」であってはならない。この「テーブル」にどのような、権限が与えられ、建設省の政策決定にどのように生かされるのかが明確にされなければ、何の役にも立たないであろう。
 はがきアンケート ・このように難しい状況を作り出してからの計画遂行ですから「共通テーブル」で話し合われて、出された意見は全て貴重な考えであると思います。1つ1つを検討、評価したうえで誰もが判るようにオープンにすることが大切だと考えています。評価と最終決定との関係もオープンにするべきだと考えます。
 団体アンケート ・「共通のテーブル」を設置するに必要な最低条件は、まず「共通のテーブル」の設置を建設省(徳島工事事務所または四国地方建設局ではなく)が公認すること。次に、その「共通のテーブル」における結論を建設省が遵守することを、建設省が公式に認めること。
・前記の条件を満たした上でなければ、「共通のテーブル」はいかに参加者が頑張っても、建設審議委員会と同じく形式的なものになってしまうでしょう。
 はがきアンケート ・全員一致の合意など求めてないと思いますが、85%の合意で決定とするルールを事前に決めて置かれたい。
 団体訪問
  石井町民の会
・建設省が行政責任を負うのは明確なことで、それにどう市民が参加するのか、建設省の下部機関では審議委員会と同じことになり、独立した機能をどうつくるかが重要だ。
 団体アンケート ・「共通のテーブル」のシステムとして、当会(*吉野川第十堰市民環境アセスメントの会)は、後日発表予定の「あるべき第十堰検討会について」と題する提言のようなシステムが設置される必要があると考えます。
 団体アンケート ・もし「共通のテーブル」を設置するとすれば
1.「審議委員会」の何が問題だったのかを先ず、建設省が反省し見解を明らかにすること。
2.その上で、審議委員会に代わる新たな「委員会」の設置方針を明らかにすること。ただし、委員の公正な選任方法の提示、委員会の完全公開、資料の全面公開、多様な公聴会の開催など、「委員会」の構成運営方針について事前に、関係諸団体に示し同意を得ること。

●懇談会について
<建設省が立ち上げた懇談会は建設省寄り>
<懇談会は受け入れがたい存在>
<公平に議論してきた懇談会の取り組みが評価されていない>

出 典

内 容
 団体訪問 ・懇談会が色々活動しているが、反対派は建設省や県に対する不信感が強く、懇談会を建設省の亜流と見ている。
 団体訪問 ・建設省が立ち上げたので、建設省寄りとの印象を抱いてきたが、よく分からない。
 団体訪問
  石井町民の会
・懇談会は私たちの意見が無視されてできた団体であり、受け入れがたい存在である。よびかけがあったとき見解を送ったが、無視された。認めるわけにはいかない団体であり、本来なら見解を述べる義理もない。
 団体訪問 ・懇談会は建設省の呼びかけでできたのだから、建設省よりと見ている。
 はがきアンケート ・可動堰に反対するグループからは、吉野川懇談会は建設省の下請け組織のように言われており自分たちで独自の話し合いの場を検討しています。しかし、吉野川懇談会を傍聴する限り、反対や賛成でなく、今までにない新しい方法で公平に議論してきたと思います。ただ、残念なのはそういった取組みがあまり評価されていない。

●住民投票について
<市民が意志表明するのには良かったと思うが、住民投票が全てではない>
<住民投票に行ったのは堰を知らない人が殆どでは?>

出 典

内 容
 団体訪問 ・必要性や長期的なビジョンがあり、事業が決まるのに、住民投票で事業がやりにくくなるのは問題だと考える。
 団体訪問 ・市民が意思を表明するのに住民投票は良かったと思う。しかし、住民投票は、住民の意思表示方法の一つだが、全てではない。
 団体訪問 ・住民投票に行ったのは堰を知らない人が殆どだったと思っている。

●可動堰推進・疑問団体、両者の一致点について
<現堰をそのまま放置しておいて良いとは両者とも考えていない>
<最適な方法での改築に異論はない>

出 典

内 容
 団体訪問 ・反対派は改築の必要性ではなく、補修の必要性だとしているようだが、このままでなく、何かしなければいけないと言う点では、両者は一致している。
 団体訪問 ・誰も現固定堰をそのまま放置しておいて良いとは考えていない。
 団体訪問 ・賛成派、反対派とも人の命や財産を守るのに異論はないはず。最適の方法での改築にも異論はないが、可動堰か固定堰かで大きな隔たりができた。

●第十堰改築事業の本来の目的
<第十堰を作ることが目標なのではなく、吉野川水系の河川防災が目標>

出 典

内 容
 はがきアンケート ・大事なことは、第十堰を作ることが目標ではなく、これは何年確立から何年確立に変化した、吉野川水系の河川防災の1歩目であることをきもに命じてほしい。

●行政が市民活動へ参加することについて
<行政が市民の活動に参加するのは、法の目的を考えても違うのでは?>

出 典

内 容
 団体訪問 ・新河川法では、住民と市町村の意見を聞くことになっている。その趣旨に則って活動する。法に則った市民活動も見守りたいが、行政が市民の活動に参加するのは、法の目的を考えても違う気がする。

●派の存在について
<堰に派は不必要、解散すべき>

出 典

内 容
 はがきアンケート ・堰に派は必要ありません。あってはいけないのです。両派は、派を解散し、真剣に堰を技術的に考え解決に努力しなければと思います。

●当面の防災対策ついて
<建設省は危険箇所にたいして何も手を打っていないのは問題>

出 典

内 容
 団体訪問
  石井町民の会
・建設省は地元説明会では、「明日にも大洪水がくる」という。それなら、危ないところは修理すべきなのに、何もしていない。吉野川で堤防がきれると建設省はいうがそれに対して何も手を打っていないのは許し難いことである。

●事業実施に際して
<流域の水質への影響を考慮した事業実施を>

出 典

内 容
 はがきアンケート ・私は、利水、治水も必要と思いますが、最近の吉野川を見て居りますと公共施設が出来て一段と水質が悪くなっておるように思います。そこで、国及び地方行政機関は今後事業実施に対しては上流域から下流に至るまで考慮した工事をして頂きたいと思います。

●共通のテーブルが実現しない場合について
<懇談会としてどうするつもりか>

出 典

内 容
 団体訪問 ・反対派に呼びかけても、参加しないときのテーブルづくりをどうするつもりか。懇談会として、腹を決めておいてほしい。

―出典・まとめ方について―
団体訪問:訪問内容を公開してもよいとの返答のあった団体の訪問記録
団体アンケート:アンケート原文
はがきアンケート:アンケート原文
徳島新聞:中間提言に対する団体のコメントがあった記事
以上より、部分的に抜粋しています。