第10回懇談会のまとめ         2001年2月3日 第11回吉野川懇談会資料

 第10回懇談会の概要について

第10回懇談会は以下についての報告および全体討議を行いました。

<議事1>

運営委員会の報告および今後の取り組みについて
1.団体訪問の状況報告
2.団体アンケート回答状況の報告
3.懇談会の役割と今後の取り組みについての全体討議

<議事2>

中間提言の補強課題について
1.進行役からの提案および全体討議
<議事1>では、懇談会は3月を目標に最終提言をまとめ、終了することを確認しました。
<議事2>では、第9回のまとめ「共通のテーブル以外にも解決方法を探りながら提案を手直ししましょう」を受け、そのために必要な検討事項として以下のような項目が進行役から提案されました。

1.

もめごとを解消するための対話の条件整備として、行政と市民との話し合いの方法や手順を考えましょう。

2.

流域市民の参加による計画づくりのための方法、およびそれに必要な環境条件、支援策を考えましょう。

さらに、今後の問題解決の方向性をめぐる考え方の違いについても説明がありました。

これらについて全体討議で話し合い、提言の目的、内容についてなど以下のような意見が出されました。

「団体だけでなく、流域住民の声なき声を反映させることが重要」
「流域住民の意識アンケートができるとよい」
「住民はたたき台となる案がなければ議論できない」
「市民団体から案が少数でなくたくさんでてくることが大事。可動堰推進だった団体にも新たな案を出してもらえるとよい。」
「住民がいい判断を下せるように、関心を高めることが大事。テーマ別の公開討論会などを積み上げていく必要がある。」
「市民団体案の受け皿を用意することが大事。」

 <参加メンバーは下記の通りです。(敬称略)

第4グループ
伊勢 廣  井上久子
河野 寛  岸本検次
七条賢市  登川禎郎
森本茂行
(スタッフ奥村 玄)

(進行役)
吉村伸一

第3グループ
井上好史  岡久行徳
木村晴夫  谷口 将
福原 武  吉田 博
(スタッフ松尾初美)

第1グループ
岡本 賢  小松 元
竹宮悦子  谷口光男
豊田雅信  中野直行
新居 正
(スタッフ荻原礼子)

第5グループ
後藤田佳男 酒井勇治
森 公利  山田昌弘
山地 武彦
(スタッフ西村織香)

第2グループ
青山郁雄  岡内淑夫
尾崎三郎  倉良重良
寺岡 茂
(スタッフ橋本忠美)

 (話し合われた内容のまとめ)
   懇談会で話し合われた内容を、以下の項目で整理しました。詳細は次頁以降に掲載しています。

1.運営委員会の報告および今後の取り組みについての提案
  1. 団体訪問の状況
  2. 団体アンケートの改修および回収状況
  3. 運営委員会(2000.11.25)で話し合われた内容(懇談会の役割と今後の取り組みについて)
    (3月末をめどに最終提言をまとめてみてはどうか/懇談会は、最終提言を出して区切りをつけてはどうか/最終提言を誰にて対して行うのか/最終提言に盛り込む内容について/今後のスケジュールについての提案/アセスの会の方に来ていただきお話をお伺いすることについて/新たな懇談会参加希望者について)

2.提案された「懇談会の役割と今後の取り組み」について全体討議
  1. 懇談会の役割と今後の取り組みについて
    (3月末をめどに最終提言をまとめ、懇談会としては区切りをつける/3月で区切りをつけることに反対/提言後について/最終提言をだれに対して行うのか/提言に盛り込む内容について/これまでの懇談会を振り返って)

3.中間提言の補強課題として「対話のための条件整備」について提案
  1. 対話のための条件整理
    (仕組みと検討の場を改めて考える/条件整備に向けて行政がすることは何か/条件整備に向けて、市民が参加できることは何か)
  2. 話し合いの方法・手順
    (建設省と団体等が個別に話し合う方法/仲介役をたてて、建設省と団体等が個別に話し合う方法/中立機関を設け、建設省も含め団体等との意見交換や調停を行う方法)

4.提案された「対話のための条件整備」についての条件整備
  1. 話し合いの方法・手順
    (対話の場は決定の場ではないことを確認して話し合う/仲介者をたてて話し合う/共通のテーブルの実現は難しい/市民参加による計画づくりから始める)
  2. 市民の声なき声を反映させる
    (県民の声をもとに集約する/行政がアンケートを行う)
  3. 市民がいい判断を下せるよう関心を高める
    (公開討論会を積み上げる)
  4. 行政の姿勢について
    (白紙の意味を再検討する/新たな話し合いの場をつくる)
  5. 市民参加による計画づくり
    (具体的な案を出して話し合う/建設省対市民ではない新たな構図をつくり出す)
  6. 提言の内容について
    (複数案を併記する/市民案の受け皿を用意する)
  7. 住民投票の受け止め方
    (住民投票の結果を尊重する)
  8. 当面の危機管理対策
    (大平所長から)
  9. その他
    (市民参加のあり方と第十堰問題解決を分けて考え整理する)