「明日の吉野川と市民参加のあり方を考える懇談会 -第十堰から始める新しい川づくり-」第 8 回 懇 談 会 資 料

 ■団体へのアンケートのまとめ
  
*団体名について(非公開を原則とするが、団体が公開を希望した場合のみ公表)

1.「共通のテーブル」について
整理
番号

内 容
1 <団体として検討した意見>
吉野川第十堰をこのままの状況でおいておくことは、流域住民の生命・財産や自然環境の保護から考えてみても、出来るだけ早い時期に、何らかの方策を実施する必要があると考えます。
「共通のテーブル」を設ける上での障害は、対話するための諸条件の設定が一番の問題ではないでしょうか。本町におきましても、この問題につきましては、熟慮を重ねているのが現状でございます。
2 <関係課員としての個人的意見>
賛成派、反対派等言っている間は難しいと思う。反対を唱えている人の声だけが大きく、吉野川に沿って住んでいる人の無関心が多すぎる様に思う。
説明会に出席したのも大分離れた人がほとんどであった。
自分のことだと認識させる方法が課題だと思う。
3 <団体の役員(世話人)としての個人的意見>
可動堰反対の市民グループの代表者は、建設省の現計画である可動堰案を撤回しない限り「共通のテーブル」には着かないといっている。その裏には自分達の主張する現固定堰の補修と堤防の補強という案を浮上させるであらうと強い不信感を持っている。これが最大の障害となっているように思われる。従って「白紙に戻す」という意味の理解度の解釋から時間をかけて話し合い、両者共お互いにこの堰改築の案が発生した以前のゼロからはじめていずれにもこだわらないということから進めるよう話せば良いと思われる。

2.「共通のテーブル」の構成と運営などについて
整理
番号

内 容
1 <団体として検討した意見>
中立で公正な第三者の考えによる、公正や運営方法が必要と考えます。
2 <関係課員としての個人的意見>
様々な立場の人から市民案として汲み上げようとすると思うが、その案の長、短所を説明するには、どうしても専門的な評価や説明のしかたになると思われる。
大多数の県民が理解できるようなものにしなければならない。
3 <団体の役員(世話人)としての個人的意見>
対話の前提(問い1)が合意されたとき。
1. 先ずリードする運営チームには中立、公正な専門家を含む有識第3者(政治家、行政官は避ける)を両派合意の上結成する。(人数は5名〜7名)
2. 可動堰の賛成派、反対派からそれぞれバランスのとれた良識者を各派の専任権で選出する(人数は各派それぞれ5名〜7名程度。この選出には相手に対し、異議は唱えない)
3. 両派が討論する「たたき台」案は両派が夫々持ち寄った案か又は全国に公募(設計コンペ)して運営チームの選んだ両派同数の案について、1つ1つ時間をかけて平和的かつ紳士的に討論する。
4. 時間をかけて討論された案は、それぞれ複数の案に絞り、国又は世界的有名な河川管理者の大家にその裁定を委ねる(両派合意の上の人)。結果については一切クレームを着けないことは事前に約束しておく。

3.「共通のテーブル」で話し合うテーマについて
整理
番号

内 容
1 <団体として検討した意見>
特に意見はありません。
2 <関係課員としての個人的意見>
税金のムダ使いと言う人が沢山居ると報道される。では現実に県民1人当りが納めている税額はいくらで事業実施した場合どう変わるか、ムダ使いと考えている人に解らせる必要ある。
多くの人は漠然とした「ムダ使い」や「環境破壊」という言葉につられている様に思う。
3 <団体の役員(世話人)としての個人的意見>
「中間提言―6」の4テーマはそのとおりと思います。

4.「中間提言」全般について
整理
番号

内 容
1 <団体として検討した意見>
本町では、現第十堰の改築の必要性について再認識をしており、現計画を含む様々な改築案を考えていきたい。
2 <関係課員としての個人的意見>
(無回答)
3 <団体の役員(世話人)としての個人的意見>
「中間提言」は非常に詳細に入念にまとめられており高く評価できる。
要は反対派の市民グループを「共通のテーブル」に着かせることが最も重要で最も難しい事であり、誰がどのようにしてこの交渉に当るかも慎重に討議されなければ取り返しのつかない結果を招きかねない。
また「白紙」とはどの時点のどのような状態のものかの解釈についても、その合意に対し適格に把握していなければ、反対派は可動堰撤回という言葉にスリ変えて後々の討議で結局可動堰案がベストとなっても「これは既に撤回しているではないか」と異議を唱えかねないと心配される。最初に充分話し合い確認すべきは「白紙」の時点が私見として、建設省河川局が吉野川第十堰を改築する計画を立てた頃は、可動堰か固定堰か決めていない頃のゼロの時点でこの頃は市民グループも何の案も持たなかった時期であるので、この時点をゼロとしてこれから出発するといふ理解を求めて行けば合意(共通のテーブルに着く)できるのでないかと思われる。
どうか充分審議され、種々のテーマを想定して交渉に当てられることを切望します。ご苦労様ですが頑張ってください。ご成功を祈っております。ご要請があればいつでも討論に参加させて頂きます。