整理
番号 |
内 容 |
1 |
前略 吉野川懇談会かわら版6号をお送りいただきありがとうございます。誠にお手数をおかけいたしますが、中間提言の原文の御恵送をお願いいたしたく存ずる者でございます。
よろしくお願い申し上げます。 平成12年8月9日
(男・59才・徳島市中常三島町) |
2 |
話しあうことが大切です。
中間提言で、そうした努力が示されていて、私にはよくわかりました。
「現在の計画を白紙撤回すべき」だという主張は、これまでのプランを無きものにしなさいということでしょうね。そうしたら「ゼロからの話し合い」というのは何もプランを用意しないで無き状態からの話し合いということですね。
法律などもねじって考えればいろいろと抜け穴が出てきます。ふつうに誰もがわかるように見てゆかねばなりません。そうしないと、どんな法律をつくってもだめです。
両者ともねじれをなくし、これからは大いに話しあうべきです。
中国で昔道教という信仰がはやっていた時、町の堤防が洪水で切れようとしていました。しかし道教は自然のままに生きるべきだという妄想のような教えでこれに対処しませんでした。その結果、その町は何もかも流され、跡からは陶片が出るのみという話があります。人の心配はよく話し合い聞くべきだと思う。
(男・68才・徳島市住吉) |
3 |
徳島市の住民投票により可動堰案が否決され堰自体不要との空気があるが、これは一部の者の言だと思ふ。毎年水害の恐怖にさらされている住民にとってはどの様な方法でもよいから早く水害の被害から逃れたいとの思いがある。神山町の一部地域においては各自で自宅の土地を上げる等の自衛策をしている。稼動堰反対する方々も生命を守るといふ視点には変わらないと考へられるので、可動堰以外で対案があるのであれば早急に出すべきだと思ふ。対案を出さず白紙撤回と言ふことは堰自体不要との思いがあるのではないか。どちらにしても、早期返答を計らなければ水害を受けてからは責任自体答われることにならうかを考へられる。
(男・63才・名西郡神山町) |
4 |
残暑お見舞い申し上げます。何時もいろんな資料を送っていただき感謝しています。私も自治会館だったかな、の展示なども見にいきました。そんななかで思うことです。
基本的には、第十堰の問題は、橋との併用ということではなかったのか、と思っています。記憶も不確かなものですが、新聞などの情報では。徳島市の環状道路にとって、今問題になっている場所というか、位置が決まってきたというように理解しています。そういう情況で県としても、陳情したし、県議会での議決もあったし、経費の面での合理性もあったはずです。
堰だけを取り出して、「場所」を上流と下流が平等に危険性を負担するとか、こんな論理はその後に、現段階の堰の位置に拘るなかで建設省が唱えだした。その辺りから、現在の場所に建設省が拘ってしまった。原案を「絶対死守する」、これを引いたら「建設省の恥」みたいに、これでもか、これでもかと、次々と建設省は屁理屈を出してきた。そこの矛盾を聞いているのが楽しみになってきました。建設省の方も、一市民の人として、眺めてみると面白く見えますよ。
まず、元に戻すなら、堰と橋をとにかく分けて考える。これは堰の位置の上流、下流への位置替えにも柔軟になれるはずです。逆にこのように二つに分けると、公共事業の費用の無駄であることも理解するはずです。
建設省なり県の整合性のない説明を笑ってみている。議論では、現在の状況では建設省は勝てるはずがない、と私は思います。突くほど悪くなる情況でしょう。 (紙面不足) |
5 |
1.氾濫に不安を感じて暮している人に痛感した。(空想であり事実警戒水域を幾等越したとの例がない)
2.(住民が何等希望なしの可動堰を頭から押付けた)
3.(治水、利水環境については現第十堰で十分である)
イ 日本の三大あばれ川に可動堰を設け生命財産を守る常識的考へでない
ロ 可動堰?形あるもの滅するは自然の法則なり
ハ 形あるものを滅せさせない為には時間と金が必要なり
二 赤字国家に可動堰に大金を使はずに現堰を修理せよ
注 現在の第十堰は県民の生活の智恵で作った堰で此堰により産業を興し県民ののどをうるおし工業を発達させ現在に至る
以上な次第で吉野川を大切に守って行くのであれば全国にも例のない立派な大河であるから世界の文化遺産になす様工事事務所及び県民で運動すべきです。現在の宮島や原爆ドームは作れば何個でも作れるが第十堰ばかりは作れない立派な遺産である御考慮願い度い。 返信待つ
(男・84才・徳島市渋野町) |
6 |
1.固定堰派の「第十堰は壊れていて、常に底から水と一緒にヘドロも流れているから下流の吉野川の水はきれいだ」との意見は理解できない。
第十堰は壊れたままで、修理しなくてもよいのか。
全壊して旧吉野川への分水ができなくなってもよいのか。
「そのときは、松茂可動堰を閉じて貯水すれば松茂町と鳴門市ぐらいは取水できる」というなら、それは可動堰派の意見だ。
2.第十堰のすぐ北側、旧吉野川取水口は旧式の可動堰となっているが、そこは固定堰でなくてもよいのか。
(無記名) |
7 |
解決のためには、一度すべての計画を白紙にもどすことが必要。もともと利水のためといっていたのに途中で汚水と言い出したりして、人の財産生命のためと建前は言っていますが、事業は建設業者のためのものにしかすぎません。それが皆、市民が分かっているからこそ、反対しているのに強くすすめようとすれば反対が出てあたりまえです。第十堰の当時に巨大建造物を造ってれば、それが活水のじゃまになることは小学生でもわかります。
もう一度、白紙にもどした上で流域全体の総合会議をもつしか問題解決の道はないでしょう。こんな無理な工事をしているのは先進国では日本だけです。いつまでこんな議論をするのでしょうか。いらないものはいらないのです。
また、危険〜といいますが、吉野川にどれだけの人の命が生かされているのかが議論になりません。最初に川にありがとうと言ってから話をすすめるべきです。子どもたちの川をどうするのですか?
(男・34才・徳島市川内町) |
8 |
可動堰、固定堰を頑固に押し通し、他人の言を聞き入れないような人を、話し合いに入れてはいけない。他人の意見をとり入れる人達で話しの会を作らねば成功しない。
堰の案は、いくらでもあります。その多数の案を良識を持つ古人達が真剣に検討してベターの案を選出するのがよいと思います。賛成派、反対派など作って、お互いががやがや申しても、何んの効果も得られません。愚かなことと思います。
県民がいつまでも愚かなことを続けて居れば、本当に堰は白紙になると思います。
堰に派は必要ありません。あってはいけないのです。
両派は、派を解散し、真剣に堰を技術的に考え解決に努力しなければと思います。
(男・80才・徳島市富田町) |
9 |
共に吉野川を愛する一員としてガンバッテ行きましょう。
三方一両損で解決を計りましょう!
国(建設省)、地方公共団体(市、町)流域住民がそれぞれ犠牲的精神で前進しないとこれは解決できない。何事も国(税金)にたよるのは誤りである(国が破滅する)。
(男・58才・名西郡石井町) |
10 |
民主党の管さんの意見は建設省は大きな事業をやる事が一番で、自分たちの天下りや政治家への献金の事が大事なのだといっていましたが、そういう利権がからんで、吉野川が良くなることはない。
民主党の管さんや地元との千石さんを呼んで賛成派、反対派の意見をどんどん戦わせてみることが本当の民主主義だ。何千億という銭のいる事業なのだから建設省はこれが出来ないのであれば、管さんのいっていることが本当だと思われてもしかたがない。
(男・38才・徳島市北山町) |
11 |
住民投票の結果の10万は何も知らない馬鹿な市民の意見です。
流域30万以上の促進願の票は何処に。マスコミの報道は全国に徳島市民の馬鹿さを宣伝した様なものである。
10年前迄消防団長として洪水の恐ろしさを実感した私は孫子の末迄の問題として千載一遇のチャンスと思い喜んでいるのに鮎喰川堤防2本の東側の無関係に等しい市民の草まる派出身姫野等の宣伝に乗り、1k下に堰や道路橋併用が問題である予定地点に倉庫を建て補償金目当に動く人もあるとか。
現堰の近くで可動堰を造ることを特にお願いします。
鮎喰川堤防2本の東側にある徳島市民は第十堰に直接関係ありません。
予算化なる迄の関係者の努力と2年7ヶ月の専門委員会は何の為だったか
共産党社民、民主党等野党国会議員が最初から反対側に回り政治問題化した出発点だったと思う。
1k下に可動堰と道路橋を考えた事が問題点の出発点である。
現堰の近くで計画するか少し上流で可動堰を是非作ってください。
水源地が都合悪ければ徳島市へ造ってください。全国一馬鹿な徳島市民に送る水を石井町から送りたくない。
樋門に水が導入出来る様、誘導堰を作り洪水時には全開にすべし。(*提案を説明する図あり)
現堰は固定堰なるも壊れかけていて洪水時には流れを堰止め堤防決壊の恐れあり道路併用堰の為徳島市の反対運動関係なし流域住民の意見を重視されたい。
常時川の流れのある処のみにて堤防から堤防迄の大きな物必要なし。
大きな予算も不要なり。
水源地に対する配慮は必要なし。
(男・76才・名西郡石井町) |
12 |
かわら版拝読して工事事務所の担当者の気使い熱意には頭の下がる思ひです。随分長らく議論されたので、各要望を幾つかの方法に要約出来る頃だと思います。共通のテーブルに着く前に夫々個人の意見はほとんどの方が持っている事と思はれるが、それをもう一度確認する上でも
(イ)施工方法 (ロ)総工費 (ハ)工期 (ニ)その長短 (ホ)その他
について専門的立場から夫々の見積り等もう一度詳細な説明が欲しい。現役入営迄の18年間(旧)中鮎喰橋(木造橋)のすぐ近くに住んでいたので台風時の洪水の怖さは自らを以って体験済み。
(男・76才・徳島市福島) |
13 |
中間提言は至極妥当と賛成です。
(1市民参加)色々の案を作成して検討の上、速に合意の上着工出来ますよう希望する。(高度な専門家の作成が必要)
市民の安全と水利用の向上を計るため第十堰の改修は急がねばなりません。
亀井政調会長、現地検分に来てくれますが、早く県民の総意が纏まるよう期待してやみません。圓藤知事さんの統すい力に期待してやみません。
桑野川の水利用についても同じ考え方が再認識されています。
懇談会各位一層の努力をお願いします。
(男・80才・阿南市山口町) |
14 |
雑言1:大事なことは、第十堰を作ることが目標ではなく、これは何年確率から何年確率に変化した、吉野川水系の河川防災の1歩目であることをきもに命じてほしい。それとある程度はやくしないと今の第十堰がこわれた場合生活できなくなる人がいるのではないか?こわれた場合作るのに何年もかかるのにどうして生活してゆくのでしょうか。第十堰がこわれないうちにタイプは違えても、堰をつくる必要はあるのでしょう?可動堰にして生態系をできるだけめがずに堰を作る事はできると思う。
雑言2:可動堰のゲートは二重ゲートとし、すきまの量を自在に調節(貯水量により)し、通年、下部より排出する。ことが必要で何年も止水したままにしておいてはBODや温度や自然に悪いことはわかっている。ヘドロのたまり方もちがうと思う。
(男・49才・那賀郡那賀川町) |
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前略、大変困難なことに精力的に取組まれておられることに敬意を申し上げます。
私は、可動堰案の吉野川水溜めに疑問を持っています。これまでの河川行政、ダム、水資源管理が旧吉野川を非常に汚い川にしたと嘆いている一人です。
このように難しい状況を作り出してからの計画遂行ですから「共通テーブル」で話し合われて、出された意見は全て貴重な考えであると思います。1つ1つを検討、評価したうえで誰もが判るようにオープンにすることが大切だと考えています。
評価と最終決定との関係もオープンにするべきだと考えます。
(男・51才・鳴門市大麻町) |
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前略
民の声は神の声か?豚の声か。徳島新聞四国放送の独善的白痴的な紙面及び放送は徳島の諸悪の根源なり。
全国的にもマスコミの横暴は目に余る現在である。マスコミは戦時中は軍部に迎合し、戦後は共産党や日教組にすり寄って次第に力を増し、今やマスコミに反撥する者の存在を許さない風潮である。
我が国の前途は暗澹たるものである。私は良しとは思はないが、テロやクーデターがあっても仕方が無いと思っている。建設省の諸兄、新しい日本の出来るのを期待しよう。 不一
(男・73才・徳島市昭和町) |
17 |
残暑お見舞い申し上げます。
所員の皆さん、このところ中央からの視察等でご多忙を極めていることと存じます。
小生、河川については全くの門外漢ですが、吉野川北岸の堤防の上を車でよく走行していて防災上、はたしてこのままでいいのかといつも脳裏をかすめるものがあります。
川北に友人知己が多いせいで、この問題が話題になる以前から、吉野川の治水についていろいろな話や意見を耳にしているせいでしょうか。
昔風に言えば徳島市民には吉野川の利水権などは全くないに等しいのが、反対投票をするなど僭越至極と友人達の言い分です。まあ人口密集地の防災という角度からものを言うのであれば耳を傾けざるを得ないかも‥等々。
こんな老人の茶飲み話に、結論が出る筈はありませんが、ひとつ安全な吉野川堰堤づくりに逆風を突いて邁進願いたいと思っております。
時節柄、所員の皆様の御健勝を祈念致しております。
(男・68才・徳島市出来島本町) |
18 |
免通 共通のテーブルを設け合意形成の努力は必要であるが、今までの反対派の言動からするとあくまで反対抵抗すること確実である。
従って、まさか全員一致の合意など求めてないと思いますが、85%の合意で決定とするルールを事前に決めて置かれたい。
姫野氏一団とは恐らく平行線で永久に交差することないと思われる。従って相当長期にわたり議論せねばなるまい。これだけ必死になって反対する事業を無理して実施する必要ないと思われる。その結果災害が起きても果たして行政の責任であろうかと自問しているものである。
(男・74才・徳島市下町) |
19 |
中間提言の全文とかわら版をお送りください。(男・56才・東京都港区) |
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◯市民参加や住民と言っても百パーセントの合意は有り得ない。すでに賛成派(推進署名)反対派(住民投票)によって意志表示されている。堰改築については両派関係機関からの意見も出ている(詰める部分もあるが)
◯後は多数をしめる推進派、利害得失の大きい市町村が導権を発揮して着工に向けて一歩前進した議論をすべきです。
◯堰の改築についても完璧な物はない。今一番重要で必要なことは何かを考えるべきで、それは今後に必ずおきる異常気象による大洪水である。それを調節出来る可動堰を作ること。
(男・70才・名西郡石井町) |
21 |
1. 第十堰周辺の住民が安心して住める堰にする。従って第一にそれらの人の意見を尊重する。S36第二室戸台風での恐怖を除かねばならない。S25ジェーン台風では西●円・平島、S29 12号は佐野塚、黒田の人たち、S34伊勢湾台風では上地すべての人たち。歴史は黒田・鑓場・佐野塚・川原田・浜高房は洪水地らんの地名。
2. 今から400年前桑野川一の堰は角落式の可動堰を領主賀島公が城の石を用いて堰構築、上流の宝田・長生に被害を与えないよう調節ができるとして可動堰を考えた。また、今から約40年前の県議・原田武夫氏も第十堰は可動堰にすべきとアチコチに陳情。この人は全国の主要な堰を見て歩いての結論。とくに住民に安全と安心が願いだった(農業人であった)。転倒堰や固定堰は洪水時、4〜6mも洗掘する吉野川では調節が不充分。堰のない状態、水をためる機能を考えれば可動堰。旧吉野川だけを考えれば水門右側の剣先を伸ばす方法はあるが、洗掘に弱い。
(男・70才・徳島市北田宮) |
22 |
第十堰問題についての話し合いはいい事だと思います。
((団体)・徳島市) |
23 |
かわら版をお送り頂きありがとうございます。
お手数ですが、中間提言の原文をお送り頂きたく、お願い申し上げます。
よろしくお願いいたします。
((団体)・徳島市) |
24 |
経済が右肩上がりに伸びていた時代は計画したものがすべて実行された。その余韻を引きずった公共事業は政官民がグループになっていくにつけ悪しきにつけ批評される環境の中にいます。建設省は省に課せられた責務として治水、利水、単的には国民のために対策せねばなりません。唯、当初から可動堰北岸方法がないとこた処に問題があったようです。我々流域住民は直接影響の少ない徳島市の住民投票の賛否かどうあろうと守って貰わないと困ります。政府与党の結論がこうなった以上、可動堰を強行する事はよい方法とは思えません。
待っている間に五十年に一度の災害がきやしないとは限りませんが少し熱を冷ましながら合意のできる案を見出してほしい)
(男・67才・名西郡石井町) |
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可動堰に反対するグループからは、吉野川懇談会は建設省の下請け組織のように言われており自分たちで独自の話し合いの場を検討しています。
しかし、吉野川懇談会を傍聴する限り、反対や賛成でなく、今までにない新しい方法で公平に議論してきたと思います。
ただ、残念なのはそういった取組みがあまり評価されていない。これはマスコミに対するアピールが下手なことも原因と思います。
今後、反対や賛成の方が一同に会した対話の場の実現に向け、さらに具体的な取組みがなされることを期待していますが、是非反対派に対する働きかけをマスコミを通じうまく進められるよう提言したいと思います。
合意形成に向け頑張ってください。
(女・35才・那賀郡羽ノ浦町) |
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第十堰のいい解決に向けて/中間報告(参考資料)を別途お送りいただきありがとうございました。さっそく、読ませてもらいました。ご意見をお寄せくださいとありますので、これをまとめるのに言うに言えない苦労がおありであったことを承知の上で、敢えて感想を書かしてもらいます。以下のような考え方は懇談会の討議の場ではなじまないものかもしれません。しかし、対立の極限状態において多様な価値観という言葉が何回も繰り返されている場では、考えられることはすべてという態度で、この種の切り口も考慮の対象になると思います。
中間報告3頁4行目の、「以下の二つのことを目的としています。」この記述は懇談会の設立趣旨として私が理解していたとおりですが、6頁以下の「共通テーブルのイメージ」、「共通テーブルで話し合うテーマ」の記述は先走っていませんか。自分たちで実施計画(可動堰案可否)を決定するんだという雰囲気を感じます。「共通のテーブル」ができあがってから初めて議題に上ることだと思います。共通テーブルにつかせる方法を考えるのが先決であり、それはいわゆる不信感を取り除く方法であるかもしれないというのが私のイメージで、今回の自民党の公共事業抜本見直し検討会という政治的介入もあり得べき手段であったかも知れません。
12行目、「多くの人が納得できる解決策」解決策という言葉の対象になっている問題とは「賛成・反対の両者を着かせる問題ですか、第十堰をどんな形にするか、すなわち可動堰にするかそれとも現堰の補強に止めるかの実施計画の問題ですか。それにしても、多くの人が納得できる、という言葉にどれだけの入れ込みがあるのでしょう。次行の引用を参考にしてください。
デカルトの方法は理性を強制して、「頭に暴力」をくわえるというんだ。ユニークな悪口だ、人間の理性じゃなく感情の問題、頭じゃなく心の問題には、真なる推論なんて方法はふさわしくないとヴィーコはいう。人間の行動実践のようなことがらについては、真理という「圧制」ではなく「真理らしいもの」こそがだいじなのだと。(中山元著、思考の用語辞典、レトリック)
17行目、「必ずしも二者択一でない」に関して、次の引用を参考にすると、この二者択一という言葉は弱いというか、発展性に乏しいように読めます。 まずある事柄を分析しながらその特徴を示す最初の「テーゼ」をおく。でも分析してみると、そのテーゼではうまく表現できない要素があることに気づく、それを最初のテーゼに対立する第二のテーゼとして対峙させる。これが限定的な否定の手続き「アンチテーゼ」だ。この肯定と否定の対峙状態から、このふたつのテーゼを包括できる第三のテーゼ「ジンテーゼ」が考えだされる。これが総合の手続きだ。(同上、弁証法)19行目、「そのことが要因となって必ず対立が‥‥‥」私はこの辺りの問題情況の解釈には少し別の立場をとります。「立場や意見が異なる」これが即対立です、問題はそれを解くことができなかったことです。このような見方をすると、対立の方向が逆になり、対応の考え方も違ってくるはずです。 たとえば、ぼくがあるひとと親密な関係を結ぶ。でもそのことじたい、この「ふたりの親密な関係」から第三者を排除することだ。つまり親密なひととの関係によって、第三者に原初的な「暴力」を行使することだ。これとおなじように「ぼくたち」という共同体を構築することは、つねにそこから排除される第三者を発生させる、その第三者に害を加えることを意味する。(同上、共生)メディオローグたちは「コミュニケーション」という考えに対して「伝達」あるいは「伝達作用」という人間の活動を中心とする横断的ディシプリンを提唱していて、とくに「トランスミッション・キュルチレル」、つまり文化的伝達、文化を作り出している伝達活動をさぐるのがメディオロジーの指名だと考えている。(現代思想vol128 No8 p40)28行目、「話し合う共通テーブルが必要」の「話し合う」に対しさきの「納得」という言葉に対したと同じような質問をしたくなります。以下に引用するようにもう一つ上位の考え方もあります。対話という言葉は古くから磨き上げられた言葉で、現代の国語的解釈では律しきれない機能の幅を持っていることを感じています。なお、この種意見を幾つかの場で言ってたつもりですが、返事をいただいた経験がありません。懇談会側としても理由をお持ちと思いますが、これこそ、対話の欠如でないでしょうか。
(男) |
27 |
中間提言は、「共通のテーブルで課題を整理するところから始める」ということで理にかなっていると思います。ただ、「いかに反対派がこの共通のテーブルにつけるようにするか」というのが最大の課題になっています。
「可動堰という選択肢がなくならないとテーブルにはつかない」という発言(反対派の)はおかしいと思います。これでは条件付きの話し合いになってしまいます。しかし、これをストレートに言い出すと決裂しますから、アプローチが難しい状況になっていると思います。
是非みなさんで智恵を出して1日も早く共通のテーブルが実現することを期待しています。
(男・45才・徳島市万代町) |
28 |
毎度貴重な資料を送っていただきありがとうございます。ですが、私の意にそわない内容が多数あり、読むことにも苦痛を感じていますので今後このような資料は送りつけないようお願いします。よろしく
(男・73才・徳島市南庄町) |
29 |
私たち吉野川沿岸の住民が念願していた第十堰改修問題は人気取り亀井政調により改めて第一歩からはじめる事になったのは残念の極み。
川の流域に住まないとわからない苦痛を環境問題より風景問題を第一に考える人たちにわからせる為、今後は公開審議をしてほしい。
(男・75才・徳島市不動本町) |
30 |
私は子どもの頃から谷と吉野川と共に生活をしてきました。今私が切実に感じていることは公共事業の名の元に谷には堰提護工事が施工され、それに加え山間部に於いては農薬の散布及び家庭排水等に依り、カニも小魚も用水路にはメダカ、シジミ等生態系に非常に悪影響を与えております。私は、利水、治水も必要と思いますが、最近の吉野川を見て居りますと公共施設が出来て一段と水質が悪くなっておるように思います。
そこで、国及び地方行政機関は今後事業実施に対しては上流域から下流に至るまで考慮した工事をして頂きたいと思います。最後に私の意見としては環境を一番に考えて進めて下さる様にお願い致します。
一度原堰を見に行きたいと思っております。
(男・68才・三好郡三好町) |
31 |
先日このニュース不要と申し上げました。今回再度不要と申します。
この工事は地元の学識先生方が賛成ならば私は賛成です。でも地元以外の先生方の意見は止むなく反対です。
理由:和歌山で住友金属が埋立しましたが、結果は先生方の意見通りにはなりませんでした。つまり、一般市民の海水浴場は前よりは不良になりました。又、話は変わりますが、四国の三本の橋は便利さより経費が‥‥つまり赤字です。その上和歌山は橋を作ると言っています。勿論私は大反対です。税金のムダ使いです。貴職は先日、懇談会で一杯のみなしたが私は大反対です。堰の説明心なし。
(本心より考へて、〇か×か。地元の学者は?)(男・72才・和歌山市西庄) |
32 |
前略
1.意見がある者全てに文書で提出させ、全て公開で対応する。データをもって説明し、1件ずつ論理的内容で処理するこれが他のグループ代表全てを集め公開討論をする。
2.又、反対者は賛成者の知識、見識を確認するためアンケート等により意見提出をさせる。
3.先日、米国のアーガソー川(526km)州内だけで16基のゲートを作り1500tのバルチ船が無料で運行されているのを見たが、是非参考にしてください。
(男・67才・名西郡石井町) |
33 |
前略 私は79歳です。大東亜戦争でガタルカナル、ラバウルで終わり生き残り、21年5月復員しました。南昭和町で農業をやって居りました。それで、水の大切さを戦場でも、南昭和町でも、よく知っています。南昭和町、豊年米喰わずと、雨が降らないと米は取れず困った。水は大変にありがたいです。
第十堰は、農業だけでなく、あらゆる産業に水は必要です。徳島県の発展は水が一番必要です。堰反対と申すのは、県の発展、産業盛を言わず、金が必要と県民をおどし、自分の思う人に政治をやらせたいの考えと思います。
堰賛成です。堰があれば水もあり、産業も盛んになります。
セキさんせいの老人(79才) |