議事2:「懇談会の提案」をどう利用していけばよいか



 ここでは「最終提案づくりに向けての流れ」の図で挙げられた下の2種類の対象について、それぞれの具体的な方法の選択肢を、これまでの懇談会、運営会、アンケートで出された意見から整理してみました。

A 流域の市民、各種団体に広く提案を伝えて意見を聞く

B 第十堰にかかわる団体、組織などに個別に提案を投げかけて意見を聞く

A「流域の市民に広く提案を伝えて意見を聞く」方法について

 Aについては、1次提案の広報と2次提案の広報の目的の違いを踏まえて、どの時点で、だれの名前で、どんな広報を行なうかを分けて考える必要があるかもしれません。
 また、提案を出す懇談会の中立性を考えたとき、経費はどうするのか、誰が動くのか、という現実的な課題が浮かんできます。それも頭に置きつつ、以下の項目を話し合ってはどうでしょう。

1.広く流域住民の方に提案を伝えて意見を聞く目的は?
  (1)提案について理解してもらう。懇談会を宣伝して、社会に認知してもらう。
  (2)提案について意見、アイデアをもらう
  (3)団体発掘、人材発掘を行なう(なんらかの形で、何かへの参加をうながす?)

2.どんな方法で広報を行なうか?
  (1)提案書を印刷する
   ・かわら版
   ・かわら版とは別のパンフレット
  (2)いろいろな所に提案書を置く(どこに置くか?)
  (3)マスコミを利用する
   ・記事にしてもらう
   ・徳島新聞の紙面を買い取って1面広告にする(費用は1回270万円)
   ・徳島新聞の折り込みチラシ(徳島市内だけで45万円/約10万世帯)
  (4)市町村の広報を使う(このような意見を広報で扱ってくれるのか?)
  (5)インターネットの利用
   ・懇談会でホームページを開く
   ・建設省のホームページにのせてもらう
  (6)掲示板
   ・あちこちの掲示板に貼る
   ・河川敷などに掲示板を立てる

3.どんな方法で意見、アイデアを聞くか(受け皿はどうするか)?
  (1)提案書にアンケートや意見はがきをつける
   ・宛先は建設省でよい
   ・宛先は郵便局の局留にする(懇談会がまめに回収に行く必要がある/一定期間の利用)
    *自分で切手を貼ってもらうか料金後納郵便にするか(お金を誰が負担するのか)
  (2)インターネットで意見を集約する(誰が管理するか)
  (3)説明会、シンポジウム、意見交換会、地域に出張懇談会(誰が運営を行なうか)
  (4)団体等に意見を聞く
  その他の意見/・よろず相談所をもうける
  進行役(吉村)の意見/無作為抽出による世論調査のためのアンケート

B「第十堰にかかわる団体、組織などに個別に提案を投げかけて意見を聞く」方法について

 Bについては、相手に対して「一緒に『共通のテーブル』をつくりませんか」という投げかけの意味を持つものと考えられます。それを踏まえて、以下の点について話し合ってみてください。 
*1〜4は、組み合わせで考えることもできます。たとえば、相手によって伝える方法や行く人を変える、いくつかの方法を段階的に組み合わせる、などが考えられます。

1.どのような団体、組織に提案を伝え意見を聞くのか?(どのように選ぶのか)
  (1) 第十堰にかかわる市民団体
    (まず第十堰に関する団体の数、および内容を調査する必要がある)
  (2)建設省、県(河川管理者)
  (3)市町村(代表である首長になるのか?)
  (4)利害関係のある団体(農業、漁業、工業用水利用者などの組合等)
  (5)地域組織(自治会、消防団等)
  その他の意見/・まず提案を建設省に示して意見を求め建設省の意見を公開しながら橋渡しをする。
  *「どうしてこの団体に声をかけたか」の根拠、理由が必要となる

2.団体、組織に提案を伝えて意見を聞く目的は(何を聞くのか)
  ・この懇談会が中立の立場で、可動堰の賛成派、反対派の接点になろうとしていることを
   明確にする必要がある。(アンケートより)

3.どのように提案を伝え、意見を聞くか
  (1)団体宛に提案書を送り、アンケートや文書などで意見を聞く
  (2)懇談会メンバーが、団体代表を訪問して直接意見を聞く
  (3)説明会、意見交換会を開く
  ・いくつかの団体を一緒に/・要請のあった団体の集会に出向く

4.訪問団について
  ・訪問団の役割
  ・誰が行くか

● 懇談会の運営や体制について、意見の整理(時間があれば)

 懇談会もいよいよ、動きを起こす段階を向かえつつあります。それについて、今後の会の運営の方向性として確認しておくべきことがいくつかあるかと思います。
 時間があれば、AとBについての話し合いを通して出された運営にかかわる意見を、下のような点からグループで再確認してみてはどうでしょう。

1.訪問、広報、意見の収集にかかわる作業、事務局的仕事は、誰が行なうか 
  (1)できるだけ懇談会メンバーで手分けして行なう
  (2)事務局的な仕事は、建設省にお願いしたい
  (3)吉村グループに手伝ってもらう
  (4)その他
  *連絡先はどこにするか

2.訪問、広報、意見の収集にかかわる経費は、誰が負担するか
  ・個人の行動にかかわる交通費、通信費等
  ・印刷代、郵送費等