議事2:懇談会の目的について


1.アンケートに寄せられたキーワード
前回のアンケートから、懇談会の目的等に関わるキーワードを抽出してみました。

目 的

市民参加のあり方について考える(9人)/その中で第十堰の問題も解決できれば良い/次の参加の土俵づくり/いわゆる徳島方式をつくりたい(4人)/各種団体を対話のテーブルに/賛成団体・反対団体と本懇談会との討議の場/行政、県、賛成、反対、中立の意見交換による合意形成/こじれた繕を元にもどし、多くの人が「これならば」という解決策/第十堰解決の方法を探りたい(2人)/県民が共通の認識をもてるように/「対話のルールづくり」を確立/幅広い意見をもとにより良い解決方法/地方分権、住民参画型社会の創造

議論の仕方、対話のあり方

反対、賛成の意思をそれぞれ一時棚上げに/共同の土俵に立って/賛成・反対の意識が強すぎる/各々が共存共栄の中で/対話を通じて互いに理解を深め双方の共通点を/融和、歩み寄り、解決に向けて/柔軟な思考やものの見方や考え方/立場を超え中立になるよう努力すべき(5)/住民も行政も説明責任を持って発言する/先の住民投票では弱者に対する思いやりが欠けていなかったか/

様々な意見の反映

徳島市だけでなく旧吉野川、今切川流域の住民の意見も/危険と隣り合せに居住している人達の声を反映してほしい/大洪水の恐ろしさ、経験/生命と財産を守ることが大原則/厳しい経済不況の時代での税金投入、負債は誰がいつ返すのか/可動堰を推進(3人)/環境破壊をもたらす可動堰の建設は反対だが、一方で洪水対策も大切な問題。どうしたら両立させられるか//吉野川に対する思い、このままで良いのかという問いかけ/疑心暗鬼/民意に背を向けることはしてほしくない/

検討課題

吉野川全体の問題点について考える(8人)/全体構想の持ち方/吉野川流域に住む人たちの真の安全とは何か/吉野川、第十堰にかかわる情報を整理、的確な情報提供(3人)/本川に関わる各種グループ関係、連絡協議会、本川にかかわる現在の諸問題/どこにどういう問題があるのか/なぜ住民投票になり徳島市民の45%前後の人が可動堰に反対したのか/可動堰以外にこれを上回る代案があるのかどうか/第十の修理、補強、現堤防補強対策が出てても絶対ダメなのか?/吉野川流域に住む人たちの真の安全とは何か/専門的な事項へ素人がどこまで関われるか/

提 案

反対派の意見を日本中の工学者に検討してもらう。場合によっては国際的に/政治的ではなく科学的な解決策を/250年の歴史、文化遺産を残しながら、これからの河川管理の方策を/先人が残した利水、治水の方法をこれからの河川管理に/良い川を官民協力して次世代に/対話、討議、シンポジウムなど/吉野川全体の状態を知る事と流域の問題点の議論から始め、第十堰のあるべき姿を浮き上がらせてゆく/この懇談会がその潤滑油となり、足がかりをめざすような方針での運営

2.懇談会の目的(案)
以上のアンケートに寄せられた意見と大平所長メモを基に、懇談会の目的等について提案します。

●懇談会の趣旨

(1)
吉野川にふさわしい新しい仕組みを求めて
 平成9年に河川法が改正されて、河川整備計画への住民意見の反映が明記されましたが、具体的な方法や仕組みについては決まった方法がありません。吉野川(徳島)にふさわしい新しい仕組み(吉野川方式)を、多くの人たちの参加と対話によってつくり出していく必要があります。

(2)
みんなでいい解決を目標に
 第十堰の計画をめぐって住民の意見が分かれていますが、今必要なことは、多くの人(団体)が共通のテーブルについて、「いい問題解決」に向けて話し合いを開始することではありませんか?。どちらが正しいかではなく、「みんなでいい解決しようよ」を共通のテーマにして考えることも本懇談会の趣旨です。

(3)
共通のテーブルを用意し
 その第一歩は、共通のテーブルを用意し、お互いがそのテーブルにつくことではないでしょうか。本懇談会は、そのことを実現しようと設置されました。

(4)
多くの住民が納得できるものを参加で
 様々な立場や多様な価値観がある。だから、多くの人の参加が必要なのです。参加とは単に主張を述べあうということではありません。異なった意見の中から共通の目標を探し出し、多くの住民が納得できる方策を導き出すプロセスこそ大事なのです。

(5)
吉野川への恩返しの行動を
 吉野川が好き、吉野川を大事にしたいという思いは共通の認識だと思います。でも、私たちは必ずしも吉野川を理解しているとはいえません。それと、吉野川への具体的な恩返しの行動をどれだけしているでしょうか。吉野川にはたくさんの問題があります。もう一度、吉野川を勉強しよう、具体的な活動も考えてみよう。そのようなことも検討してみたいと思います。

●懇談会の目的(案)

(1)
この懇談会は、第十堰問題を含む吉野川における参加と対話の方法に関する「吉野川方式」を検討し、提案する。

(2)
この懇談会は、「対話の場」の実現に向けて働きかけを行う。