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吉野川における「泡」発生に関する調査結果

○ 平成30年5月下旬頃に吉野川の美馬市穴吹町付近で水面上に発生が確認された「泡」について、水質調査を実施しました。その後も、監視を継続しておりましたが、8月上旬頃に周辺で再度「泡」が多く発生していた箇所を確認したため、水質調査を実施しました。
これらの調査結果がまとまりましたのでお知らせします。
なお、9月18日時点で泡の発生は少ない状態です。

水質調査の結果
各調査地点において有害な合成洗剤は検出されず、「泡」の原因は川底の付着藻類※1 に由来する多糖類※2 であると推定されます。この付着藻類等から継続的に供給されている多糖類が、瀬で強く撹拌されたことにより発生した「泡」を消えにくくしたものと推定されます。なお、この「泡」は自然由来の多糖類が原因であることから、有害性はないと推定されます。

※1 付着藻類:川底の岩等に付着した藻類で、一般的に藍藻類・珪藻類・緑藻類等からなる。

※2 多糖類  :でんぷん、糊に類似した物質で、一部は洗剤のように泡を保持する働きがある。

■調査の概要
  水質調査は、生活環境の保全に関する環境基準が定められている項目(9項目)及び泡の原因物質を調査する項目(3項目)、泡の混入物確認として顕微鏡観察を実施しました。調査結果の詳細については、別添のとおりです。

■経緯

平成30年5月下旬 美馬市穴吹町ふれあい橋上流右岸付近で泡の発生を確認したため、水質調査を実施。汚濁物質等は未検出。
平成30年6月以降 河川巡視にて、目視による泡発生状況の監視を継続。
平成30年8月上旬 美馬市脇町潜水橋下流左岸付近で泡が多く発生していることを確認したため、水質調査を再度実施。汚濁物質等は未検出。
平成30年8月以降 河川巡視にて、目視による泡発生状況の監視を継続中。


■今後の対応
  今後も、継続的に監視を実施し、良好な河川環境の維持に努めてまいります。

 ※詳しくはこちらをご覧下さい。説明資料(PDF形式1,935KB)


平成30年9月21日
国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所

お問い合わせ先
 国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所
  電話:088-654-2211(代表) 088-654-9611(直通)  
  副所長(河川) 片岡 章三 (かたおか しょうぞう) (内線204)
河川調査課長 梶取 真一 (かじとり しんいち) (内線351)
           ◎:主たる問い合わせ先