豊かな水をたたえた吉野川河口。この河口に広がる町が沖洲です。沖洲、安宅、福島一帯は、江戸時代、蜂須賀家を守る阿波水軍の基地や水軍で働く人々が住んでいた町です。まちを歩いてみると普段、私たちが何気なくみていた風景にも、福島橋、四所神社、沖洲橋など歴史の足跡が多く残されています。この阿波水軍について、4年前から学んでいるのが沖洲小学校6年生の子どもたちです。
この日は、1年の成果をお世話になった方々を招いて、発表する発表会。6班に分かれて、阿波水軍や徳島班などについて発表しました。その濃密な内容にびっくりする私。江戸の時代、阿波藩城下で一生懸命生きた人々の息吹が聞こえてくるようでした。
最後は、みんなで童謡『ふるさと』を合唱。その美しいハーモニーに思わず涙腺が緩んでしまった私。
(川西洋子・記)