最近、気持ちのいい秋晴れの日が続いていますね。この日は、安楽寺で行われたお能に行ってきました。こちらのお寺には、立派な能楽堂があり、毎年文化の香り高い能が開催されています。
今回は、源氏物語1000年を記念して、半蔀(はじとみ)が開催されました。これは、源氏の愛した夕顔の物語。夕顔は、とてもはかなく清楚、純真無垢な女性だったそうですよ。
短くいいますと、雲林院のもとに、夕顔の霊が現れ、源氏との出会いの日々を舞うものです。折りてこそ それかとも見め、たそがれに ほのぼの見えし 夕顔の花と悲しく舞う夕顔の姿は、美しいものでした。衣装の刺繍も見事で見ほれてしまいました。
こちらの能に伺うのは、3回目です。お面をつけて舞っていらっしゃるのですが、いつのまにかソウでなく、普通の顔に見えてくるのが不思議です。魂がのり映っているのでしようか?日本文化に触れた秋の1日でした。(川西洋子)