みなさんGWいかがお過ごしでしたか?
さて、GWもおわり、今日から通常の勤務になった方も多いのではないでしょうか。ふる〜ぶで以前50号を迎えた時に、ふる〜ぶ50号記念特別号を発行しました。2004年の4月です。この50号記念では、巻頭に「阿波と開拓者たち〜吉野川から北の大地へ〜」と題した特集を掲載しました。
このときに訪れたひとつが、北海道旭川にある「近藤染工場」でした。近藤さんから「ふる〜ぶ」と染め抜きをした、藍染のおしゃれな風呂敷が送られてきました。ここの染工場の初代は1862(文久2)年に、名西郡石井町で生まれました。1890(明治23)年に新篠津村に移住し、明治31年に旭川に移転しました。
旭川は水がきれいなことから、染物店を開業。徳島出身の同郷者も旭川には多くいたことも心の支えとなったそうです。(近藤さんのすぐ近くに住んでいる方も祖先は徳島出身とのことでした)現在では染物といえばプリント染めされたものが多いのですが、伝統を引き継いだ「刷毛引染」の手法を守り、昭和10年から13年ごろまで藍染めも行っていました。現在は化学染料を使っているそうですが、藍染めの技法も残しているそうです。
今回は明治31年から数えて創業110周年にあたるということで、記念してふる〜ぶのロゴ入りの風呂敷をくださいました。取材で一度であったご縁なのですが、こうしてつながりがあるということはうれしいことですね。
次号は100号。みなさん、これからもふる〜ぶを、どうぞよろしくお願いします。(藪田 ひとみ)