ふるーぶ日記

吉野川現地(フィールド)講座コアジサシを呼び戻そう

4月13日(日)に平成19年度第7回吉野川現地(フィールド)講座第2部が開催されました。第一部は3月30日に、河原で卵を産みヒナを育てるコアジサシ(環境省レッドデータブック:絶滅危惧U類)のデコイ(模型)を作りました。そして、第2部では、作ったデコイを河原に置きに行き、野鳥観察も行いました。天気予報では、数日前までは、13日は雨の予報でしたが、お天気にも恵まれました。

第2部の一般参加者は19人。私も編集部の川西さんが作ったコアジサシのデコイを置かなくてはという重要な任務があります。参加者のみなさんが自分が作ったコアジサシのデコイ(模型)を大切にもって、吉野川南岸の六条大橋のたもとへ移動しました。現地で河川渓流・環境アドバイザーの小林實先生から、コアジサシの設置の方法とシェルターの作り方など指導をしていただきました。シェルターは、カラスなどが来た場合など、外敵から守る(避難)できるように作るのものです。

参加していた子ども達も「コアジサシが来ますように」そんな思いをこめながらやさしく、シェルターを作っていました。参加した子ども達も「自分で作ったものをこうして、置きにくるのがおもしろい」「早くコアジサシがこないかなぁ」と話していました。今回は初の試みとして1日に1度、コアジサシの鳴き声も流すそうです。コアジサシのデコイ(模型)と鳴き声を聞いて本物のコアジサシ達が吉野川の河川敷に飛来することを願っています。

無事にコアジサシの設置ができたあとは、日本野鳥の会徳島県支部の三宅武先生の指導のもと、野鳥観察も行いました。ツグミ、コチドリ、カンムリカイツブリなをはじめ、鳴き声が聞こえてきたものを含めると、約20種類もの鳥を観測することができました。吉野川って野鳥の宝庫なんだと改めて感じました。(藪田 ひとみ)