3月になりましたね。春です。春といえば遊山の季節です。とくしま観光ガイドボランティア会による「まち歩き・遊山箱をもって」が3月1日に開催されたので行ってきました。
今回が第1回目の開催となります。自分でもっている遊山箱をもって集合。(自前の遊山箱がない参加者には、紙製の遊山箱タイプになった箱が用意されました)スタッフを含め30人が参加。コースは徳島駅前を出発し、和菓子屋、あられや、漆器店、眉山のふもとで焼き餅屋さんがある、眉山町大滝山(旧のひなまつりの頃に多くの人々が遊山に訪れていることで知られています)など、遊山箱とゆかりの深い場所を、ボランティアガイドの方々の解説を聞きながらめぐりました。
今回参加していた日浦トミ子さんは、今回のイベントの募集をみて、何と!60年ぶりに自分の遊山箱を使おうと持ってきていました。出身は佐那河内村。毎年旧暦のひなまつりの頃に山で遊山をした思い出があるそうです。「今日は、久しぶりに遊山をもって出かけてきて懐かしく色々と楽しかったです」と話していました。
また、板野町出身の橋本照子さんは、マイ遊山箱にお手製のお弁当を作って持参していました。「遊山の時に、母に作ってもらった遊山箱の中を思い出しながら、初めて作ってみました。」と楽しそう。美味しそうでした。写真は、かごや町「すきっぷ」前に飾られている、つるし雛、橋本さんがつくった遊山のお弁当、阿波踊り会館に飾られているひな飾り、春日神社での遊山箱見学、眉山のふもと三重の塔跡での説明の様子です。
徳島独自の文化だと言われている遊山箱。山や浜辺、もちろん、吉野川の堤防にも、遊山箱を持って遊山に行った思い出などもふる〜ぶ読者の方々からも以前教えていただきました。「まち歩き・遊山箱をもって」では、いつも何気なく通っているところにも「こんなエピソードがあるのか」という発見がたくさんありました。春の一日遊山箱をもってみなさんが笑顔となった一日となりました。(藪田 ひとみ)