徳島商工会議所の主催で「小規模事業者新事業全国展開支援事業」の一環として、旅行業者などを招き、遊山箱産業観光体験ツアー、『阿波の匠の技と遊山箱の今昔 見学と体験』が13日に開催され、私も参加させていただきました。
徳島の風習として、旧暦の3月4日に3段重ねの「遊山箱」に巻き寿司やういろう、ようかんなどを入れて、野や山、川などに遊山にでかけていました。この遊山箱があるのは徳島だけだと言われています。 現在では、遊山箱の風習はなくなってきていますが、風習や文化を受け継いでいこうと「遊山箱ギャラリー」が設置されたり、国民文化祭でも「遊山箱」をテーマにしたイベントが行われたりと「遊山箱ブームに」なりつつあります。
最初に「藍染遊山箱」開発事業である家具メーカーを訪れ、遊山箱を作る工程もみることができました。0.7ミリというヤギの皮を板に貼り付けるという、仔山羊皮張り家具を日本で唯一生産しているところです。
皇室に納められた家具も見ることができました。同じ製法で、山羊の皮を藍で染めた遊山箱を今回事業の一環として新しく生産しました。 また、「藍染遊山箱」を生産し「遊山箱」ギャラリーも設置している鏡台店にも訪れ、話を聞くことができました。ここでは休日を利用し、遊山箱の絵付体験もおこなっているそうです。
ギャラリーでは、みなさんが作った思い思いの遊山箱を見ることができました。 そしてひょうたん島クルーズでは遊山箱弁当をいただきながら、徳島の魅力を再発見した一日となりました。
(藪田 ひとみ)