ふるーぶ日記

「襖絵」

先日、神山町に行ったときに、小野さくら野農村舞台で襖絵からくりを生まれて初めて見ました。小野さくら野舞台は、神山町で唯一現在も使われている農村舞台で、国文祭にむけて、増改築が今年の10月に行われたばかりです。

「襖絵」は、人形浄瑠璃を上演するときに、背景として使われていたもの。庶民の娯楽としても栄えた人形浄瑠璃。神山町には、江戸時代から使われていた何と172組、1459枚もの襖絵が残っているそうです。浄瑠璃とあわせて当時、襖からくりも一緒に楽しんでいたのでしょう。舞台一面に波が現れたかと思うと、城下町の風景やお城の中の大広間が現れたり。三味線の音色とともに次々と変化していく襖からくりを見ることができました。

(藪田 ひとみ)