ふるーぶ日記

「吉野川河口域一斉清掃」

10月20日に徳島河川国道事務所や各団体、NPOなどが参加し、吉野川河口域一斉清掃が行われました。川西さんと私で干潟と中洲に分かれて別々に取材をしたので今日は中洲の様子について紹介しますね。(干潟の清掃の様子については、10月20日の日記で紹介しています)

河口中洲では、外来種のシナダレスズメガヤの除去を中心に行いました。シナダレスズメガヤは南アフリカ原産のイネ科草本の外来種で日当たりがよく乾燥した場所に好んで生育します。平成7年度の調査では吉野川河川敷では見られなかったのですが、平成15年度の調査では、60ヘクタールもの分布が確認されています。急速に分布域が拡大されると、吉野川の本来の姿である「レキ河原」は「草地」に変わってしまいます。そこで、44人が参加し、除去を行いました。

日本生物教育学会の森本康滋さんから除去の仕方について説明をうけたあと、さっそくスタート。大きなスコップで体重をかけて周りを堀ってから挑戦してもなかなか抜けない。何度も周りを掘ってから、やっと抜くことができました。シナダレスズメガヤってこんなに根が深くなかなか除去できないということを始めて知りました。

5歳と6歳のお子さんと一緒に参加していた方は「達成感がありました。シナダレスズメガヤがこんなに影響があるとは知りませんでした」と話していました。 何とこの日だけで、参加者全員の力でゴミ袋で159袋、重さにすると860kgのシナダレスズメガヤを除去することができました。始まる前と終わったあとでは中洲の風景が変わっていました。

なお、中洲では2.5m3、干潟では2.4m3分のゴミが拾われました。本当はゴミを拾わなくてもいいくらいきれいであってほしいと思いました。

(藪田 ひとみ)