神山町の寄井座の人形浄瑠璃座による公開練習を神山町の農村ふれあい公園で見ることができました。
もともとこの場所は四季の里神山温泉の別棟の喫茶室として使用されていましたが、使用しなくなり、寄井座のみなさんによって人形浄瑠璃ができる場所へと生まれ変わりました。これが平成13年のことでした。毎週土曜日の20時〜公開練習が行われています。(天候などの理由により開催しない日もあります)
この日の演目は「健冶山御法の花ー貞阿上人滝行場之段ー」です。忠蔵と左代の兄弟が敵討ちのために旅に伊賀の国からでたのが3年前。弘法大師のお告げを聞き、13番札所大日寺奥の院、健冶寺へとやってきます。そこでまさに兄弟が敵討ちの相手と思っている、貞阿上人がいました。そこで敵討ちをまさにしようとしていたときに、雲の彼方から健冶寺の本尊蔵王権現となくなった父正作が現れ、貞阿上人の善行について話され兄弟は敵討ちをやめ、心静かに国元へと帰って行くというお話です。
この日は県外のかたも多く見学に訪れ、人形浄瑠璃が徳島で盛んであるということを初めて知ったという方もいました。また練習のあとに人形を遣う体験もすることができました。(友人・知人と一緒に20人位の団体として観させていただいたのですが、県外の友人はみんな、人形を遣わせてもらうのは初めてでした)
徳島の文化に触れてもらうことができ、よかったと思った一日でした。 また、温泉に泊まりにきた方々の中には人形浄瑠璃の公開練習を楽しみに来ている方々もいるそうです。詳細については、神山温泉にお問い合わせくださいね。
(藪田 ひとみ)