ふるーぶ日記

「河川流域の歴史と文化をさぐる」

徳島大学総合科学で開催された公開セミナー「環境科学教育フォーラムin徳島」に行ってきました。

フォーラムのタイトルは「河川流域の歴史と文化をさぐる −吉野川の歴史・文化の理解に向けて−」。2部構成で、第T部の講演は「絵図に描かれた江戸時代の川」と題して茨城大学教育学部教授の小野寺 淳氏からの講演が、第U部では「伝説からの河川環境論」と題して近畿大学文芸学部教授の野本寛一氏より講演が行われました。

吉野川だけでなく、阿武隈川や北上川などの昔の絵図の解説もありました。絵図の見方として「何かの目的」で描かれている場合「主題図」であることもあり、当時、存在したものがすべて描かれているとは限らない。絵図にないから、存在しなかったのではなく、当時存在していたものが描かれていると認識した方がいいなど、興味深い話を聞くことができました。

U部の講演では伝説から読み取れる河川環境について分かりやすく解説が行われました。 講演後の討論では多くの参加者が質問をしたり、吉野川の歴史、文化を学ぶことの意味について討論を行いました。

昔の絵図や伝説からさまざまな歴史やその背景がわかることを認識した一日でした。

(藪田 ひとみ)