吉野川中流域に位置する美馬市。この美馬市は、平成17年3月1日に美馬町、脇町、穴吹町、木屋平村の4町村が合併し誕生しました。現在、吉野川沿いの竹林や、水辺空間を利用した町づくりがすすめられています。
美馬市の未来について語り合う「吉野川中流域(美馬)の未来を語ろう!ー美馬4馬力の地域づくりフォーラムー」(徳島県主催・美馬市共催・徳島河川国道事務所後援)が3月19日(日)美馬市美馬町の県立オートキャンプ場・四国三郎の郷で開催され基調講演と、パネルディスカッションが行われ、同時に吉野川パネル展も開催されました。
大分県佐伯市役所の矢野大和氏が「愚痴を言っても始まらない」と題し基調講演を開催しました。矢野氏は佐伯市秘書公聴課広報係長。2001年「観光大使」に任命され、年間400回以上の「口演活動」を展開されている方です。佐伯市の法被を着て、今までに取り組んできた具体例を挙げながら、何分かに一度は必ず笑いを取り入れた内容で口演が行われました。矢野氏は自分で色々と話をすることを「口演活動」と呼んでいるそうです。パワーポイント等の機械をつかわず話だけで150人の観衆の心を惹きつけていました。「すぐに人の考えを否定するのではなく、そんな考えもあるなぁー。と思うこと。チャンスはいっぱいあると思える力。計画通りにいかない場合でもそれを活かしチャンスをつかむことができる例。やってみようと思ってやることの大切さ」などの話が行われました。「また同じ場所に口演に呼んでもらうには、もっと聞きたいとおもってもらうこと。これも町に人がくることと同じです」など、まちづくりのヒントになる話が凝縮されていました。 後半はNPO法人美馬体験交流の会の理事長 田中義美さんからNPOの活動報告があり、パネルディスカッションでは、美馬未来交流塾の千葉昭彦氏をコーディネイターに大分県佐伯市役所の矢野 大和氏をコメンテーターに迎え、徳島県知事 飯泉嘉門氏、美馬市長 牧田 久氏、吉野川市国際交流協会 交流部長 吉野美保氏、NPO法人 美馬体験交流の会、理事長 田中義美氏、徳島河川国道事務所 所長 石川 浩がパネリストとなり、それぞれの取り組みや今後の活動などが紹介されました。
今回のフォーラムで美馬の吉野川沿いの竹林や環境資源、文化や歴史など色々な魅力ある側面を知ることができました。(記:藪田ひとみ)