ふるーぶ日記

四国ふるさと普請大会

2005年11月19日

地域住民と行政が協働で、今後どのように地域づくりを行っていくのかを考える「四国ふるさと普請大会」がサンポート高松で開催されました。

四国では、国土交通省事務局となり、住民の方々が自分たちの住むまちの道路を美しく掃除するシステム、ボランティアサポートプログラムの参加率が、全国の30%を占めています。これは、全国に占める四国の割合や、人口率に比べると、非常に高い割合をしめています。この数字がしめす通り、四国は、非常にボランティアの関心が高いところ。今回は、四国、そして全国から、ボランティア活動に携わる方々が集まりました。

まず、オープニングセレモニーの後は、「花へんろ」「夢千代日記」などで知られる早坂暁さんによる「四国の道はすべて遍路道である」基調講演がありました。その後は、さまざまなテーマで6つの分科会が開催されました。編集部は、第@分科会に参加。最初に、徳島を代表する新町川を守る会の板東美千代さんと農産物直売所「百姓一」会長 中野統夫さんの活動報告がありました。新町川で、清掃活動をはじめて15年目。新町川のみならず、吉野川へとフィールドを広げ、イベントや清掃活動を開催。そしていまでは、高知県で1000年計画の森づくりを行っている新町川を守る会。板東さんも、いまでは、清掃活動が生活の一部となっているとか。この活動を通じて、お友達がたくさんできたんですよと笑顔で語ってくださいました。

農業が大嫌いだったという中野さん。石井町を農家の力で全国に売り出したいと、「百姓一」を結成。いまや、年収2億円を超えるようになりました。おふたりの活動に共通しているのは、やるべきことはやる、いうべきことはやる。そして、仲間を大切に、一致団結。人の心を大切にしていること。根底には、なんともいえないおおらかさがあります。お二人のお話を聞いて、「ぜひ、うちも一度おじゃましたいです」「うちは、町長さんにこんなことやってくださいと10ぐらい要望だすんですが、そのうち3ぐらいは、自分たちで出来るやろ。っていわれて見返したら、ほんまにできることがあるんですね」などと意見がでたり。全体的に和やかな雰囲気で会は進み、「四国は、ひとつ」を共通の目標に人づくりの輪を広げていこうということになりました。

その後、全体発表が行われ、会は、閉幕。いろいろなボランティアの皆さんの活動の様子を知ることができ、有意義な一日になったことは、もちろんですが、「四国っていいな」というふるさとを愛する気持ち、すがすがしさを感じた一日となりました。

(川西洋子・記)


分科会のようす


全体会のようす


全体会のポスターセッション表彰式のようす