ふるーぶ日記

吉野川源流へ2

2005年11月13日

朝6時。まだ暗いなか宿を出発。吉野川源流登山口へと車を走らせます。登山口で、源流モニュメント作者井下俊作先生のご一行と合流。山の会の方に注意を受け、準備体操をした後は、この日の為に、買った登山靴とともに、いよいよ源流登山です。

午前7時を少し過ぎ、スタート。登山口から山に入っていきます。落ち葉や、朽ち果てた木の上を踏みしめるのは心地よく、順調にスタート。しばらく上りが続いた後は、丸太を使って作られた階段をおそるおそる下り、沢へと下りていきます。

女性陣3人は、男性陣の手を借りながら、川のなかの石を飛び越え、沢をわたってゆきます。山沿いの道なき道を進み、どんどん登山は進んでいきます。いつのまにか、体は、ぬくもってきてぽっかぽっかに。寒いかもと思い、セーターの下に下着まで着こんでいた私は、汗びっしょりになりました。

清冽な水の流れ。そして、森の精霊が宿っているような木々が自分に語りかけてくるよう。自然のなかで、なんだか気持ちがすがすがしく、元気いっぱいになってゆくのを感じました。そうしているうちに、前方上に、吉野川源流モニュメントが見えてきました。「あと、もう少し」最後に目の前に、大きな岩たちがたちはだかってきます。その岩を上り、約2時間で源流モニュメントに到着しました。

源流の少し上流にある滝を見にいった後、モニュメント近くで、お昼ごはん。その後、先生が源流の水でコーヒーを沸かしてくださり、ゆったりとした時間を過ごしました。

下山は、行きよりも30分短く、1時間30分ほどで登山口へと帰ってきました。(私は、何回か滑って転んでしまいました)今まで体験した人のお話を聞いていて、体力のない私などは、終わった頃は、精根尽き果ててしまうしまうのではと思ってしまいましたが、想像が大きすぎたのか、ほどよい疲れに包まれて、楽しく時間を過ごすことができました。

通常は、11月23日頃初雪、その後は、長い冬に閉ざされてしまう源流地域。最後の秋の美しい姿を見ることができた源流登山でした。

(川西洋子・記)


沢沿いの道をのぼっていく


清冽な水


精霊が宿っているよう


源流モニュメントの前で記念撮影