毎年、国土交通省徳島河川国道事務所では、出水期前に排水ポンプ車の操作、運転について訓練が実施されています。今年は6月10日に、鴨島県民運動場(阿波中央橋下流南岸河川敷)で職員と関係業者130名が参加し行われました。
徳島河川国道事務所では排水ポンプ車を3台保有しており、訓練では排水量150m3/分のポンプ車が2台、60m3のポンプ車1台、30m3/分ポンプ車が1台、照明車が2台出動しました。(うち1台は、四国技術事務所より、借りてきている排水ポンプ車です。ちなみに30m3/分の排水ポンプ車を使うと、25mプール(約400m3が12分でカラッポになるそうです)昨年は度重なる台風により、排水ポンプ車が9回出動しました。
水害が発生した際には堤内(人々の暮らしが営まれているところ)から、水を吸いあげ、堤外(川)へと排水し、人々の暮らしや財産を守ります。今回は訓練なので川から水を吸い上げ川へと排水されました。
訓練に使われる機材が大きいので、設置にも時間がかかります。20分か30分たって設置され排水が行われました。
この日は快晴でしたが、実際に作業を行うのは風雨が激しい中です。水害が発生した際に命がけで守ってくれている方々がいることを実感しました。
(記:藪田ひとみ)