ふるーぶ日記

フィールド講座 デコイを設置に行きました

2005年3月19日

皆さん、3連休は、どのように、お過ごしでしたか?

ふる〜ぶ編集部の2人は、連休初日フィールド講座へ行ってきました。この講座は、環境庁のレッドデータブックに、絶滅危惧U類に指定されているコアジサジを吉野川に呼び戻そうと、3月5日と今回と、2回にわたって行われたものです。デコイは、鳥の模型のこと。コアジサシが、その模型を見て安心して、巣作りをし、繁殖回復に結びつけるというフィールドワークです。

今回は、前回3月5日に、参加者の皆さんと粘土で作った模型を西条大橋の河原に置きに行きました。開会式の後、コアジサシが、帰ってきますようにとの思いを込めて、みんなでデコイを持って、記念撮影。久しぶりに、対面し、自分で作ったデコイに対面した子供たちは、とてもうれしそう。その後、河川敷に移動して、デコイを設置。河原は、いろいろな石がいっぱい。でこぼこしていて、小さい子供の足には、大変だったと思いますが、広い河原のあちこちにデコイを置きました。

デコイを置いた後は、みんなで、コアジサシが巣を作った時に、カラスなどの天敵から守る為に、石を積み上げて、囲いを作りました。小さな手で、一生懸命石を運ぶ男の子。積み上げた石をのぞき込み、ほっぺが河原の石につきそうな女の子もいます。みんなの思いは、ひとつ。コアジサシが帰ってくること。お父さん、お母さんも、河原に膝をついて一生懸命です。親子で取り組むその姿が、なんだかコアジサシとヒナの姿に重なって、親子の情愛の深さを考えずには、いられませんでした。

その後は、野鳥の会の皆さんの指導のもと、2班に分かれて、野鳥観察会。ヒバリや、ホオジロ、ツグミ、モズなどさまざまな鳥を見ることができました。「あっあそこに、飛んでる」とあちこちで声が。肉眼で見ると、黒い小さなものが、動いているようにしか見えないのですが、野鳥の会の方の望遠鏡で見ると、鳥の姿がくっきり。色合い、羽の模様、目のかわいさ、すごくよく分かりました。姿がよく似ている鳥もありますが、そういう場合は、鳴き声で聞き分けるそうです。日本野鳥の会の曽良さんによれば、鳥がさえずるのは、「僕のなわばりだよ」と自分のなわばりを主張したり、「結婚しようよ」とメスへ求愛活動をしたりしているとか。ちなみにヒバリは、オスだけが、さえずるそうです。

空は青く、ぽかぽか陽気。菜の花や、春の野草たちも元気に咲き、あたたかい気持ちになった一日となりました。コアジサシの渡ってきた様子は、またふる〜ぶやこの日記でご紹介しますね。

(記・川西洋子)


コアジサシ来てくれるかな


本物そっくり


コアジサシ帰ってこーい


野鳥観察