ふるーぶ日記

高速道路試験車

2005年2月7日

今日は、三好郡三加茂町へ取材。帰り際、貞光ゆうゆう館の駐車場で、変わった車を発見。車の横には、国土交通省国土技術政策総合研究所とあります。さっそく、ふたりして突撃取材しました。

筑波学園都市から、やってきたこの車。これは、高速道路試験車といって、雨天時のタイヤと路面の摩擦状態を調べるものです。高速道路で、時速60キロで走り、急ブレーキをかけるそうです。ここで、誰もが、「えっ。ちょっと待って。急ブレーキをかけると、車が止まってしまうじゃない」と思いますよね。実は、車両前方下にまた、別のタイヤがあり、このタイヤだけを急ブレーキをかけて、ロックするそう。雨天時と、同じような状態にするため、このタイヤの上からは、毎分30リットルの水がでて、路面とタイヤを湿潤状態にし、調査をします。

一般の観光バスより少し大きめのこの車は、全国で1台だけ。タイヤと路面の摩擦抵抗を精密に調べることができ、この車より3分の2程度の大きさの簡易タイプものが、四国地方整備局等の全国の技術事務所に各1台あるそうです。

国土交通省は、道路管理者として、路面のすべりを調べ、適正な維持管理に役立てているのです。

(記・川西洋子)


高速道路試験車


検査用のタイヤ