ふるーぶ日記

春のおもいで   〜遊山箱〜

2005年1月24日

先週末の夕方、遊山箱の取材で徳島市内へ出かけました。遊山箱とは、かわいい引き出しが三つ入った持ち手付きの木の箱のことです。今では、少なくなりましたが、徳島の風習で、旧暦の3月4日に、巻きずしや、煮物、ようかんなどをいれて、野山に遊山で出かけていたそうです。

取材にいった市川さんは、お客様の要望で、姿を消しつつあった遊山箱を復元している方。たんぽぽ、つくし、れんげ、さくらなど春のイメージの模様が描かれている遊山箱は、みているだけで楽しくなってきます。遊山箱を求めに来る方々の記憶は、とても鮮明。川で、山で、遊んだ記憶を昨日のことのように、覚えているそうです。

そういえば、私も、れんげ畑や、菜の花畑を見に母の作ってくれたお弁当を持って出かけたことは、○十年たった今でも、とてもよく覚えています。家族と一緒だったり、近所のおさななじみだったり、こどもだけで徒党をくんで、暗くなるまで、野山を歩きまわったり。今では、遠い遠い日の出来事です。

さて、吉野川の春が待ち遠しくなってきました。毎年編集部2人で、どちらが先につくしをみつけるか競争してるんですよ。

(記:川西洋子)


遊山箱


遊山箱の中身