ふるーぶ日記

国連防災世界会議 in 神戸

2005年1月19日

平成17年1月18日〜22日まで、神戸市において、21世紀の国際防災戦略を 議論する国連防災世界会議が開催されています。

そのプログラムの一つ「洪水に対する住民啓発手段に関するシンポジウム」に参加 しました。テーマは「洪水に強いコミュニティのための市民&行政の新しいパート ナーシップ」、主催は国土交通省国土技術政策総合研究所です。

最初に2つの基調講演がありました。まず兵庫県豊岡市の中貝市長による「台風23号の被害と災害対応」です。円山川氾濫による甚大な被害の現状と対応を、泥とゴミとの戦いの日々として語られました。全国からの1万人を越えるボランティア、救援物資、義捐金は復興への希望となりました。

次に、オーストラリア気象庁のブルース・スチュアート次長による「オーストラリアにおける洪水対策−地域コミュニティ行政の役割」として、同国における災害対応の現状、また氾濫予測や警報サービスの提供によるコミュニティと国・州の行政との連携の重要性を説明しました。

その後、約100名の参加者が8人ずつのグループに分かれ、ブレーンストーミング形式によるセッションが行われました。テーマは「洪水被害を減らすための有効な対策」です。各グループでリーダーを決め議論の後、全体会議で対策を発表しました。最後に参加者全員で各対策への投票が行われました。「コミュニティの教育と訓練」「リスク評価を含んだ早期警報システム」などが上位になりました。

国際展示場においては、各省庁、地方公共団体や各企業による総合防災展が開催さ れています。行政は、地震・洪水などの災害の現状やその対策について、各企業は、 「減災社会に向けて」として、様々の防災対応技術を紹介しています。

ふる〜ぶ担当:合田裕亮 


基調講演


ブレーンストーミング


各対策案への投票


建設機械の展示


総合防災展国交省ブース