ふるーぶ日記

1/17徳島からKOBEへ灯りを

2005年1月17日

阪神大震災の犠牲者を追悼する「1.17徳島からKOBEへ灯りを。」(「1.17徳島からKOBEへ灯りを」徳島県実行委員会主催)が16日と17日の2日間、徳島市の藍場浜公園で開催されました。この実行委員会は学生や社会人の有志で結成され、ボランティアで運営されています。

神戸市中央区にある「慰霊と復興のモニュメント」には「希望の灯り」 が2000年1月17日からともされ、毎年全国各地で、この希望の灯りを分灯し、追悼をする行事が行われています。

16日午後1時、この神戸市の「希望の灯り」を一部のろうそくに灯す分灯式が始まりました。用意されていたのは神山町の約千本の竹筒。上からみると「1.17」の形にみえます。第一回目の黙祷は、阪神淡路大震災が発生した12時間前の時間にあたる1月16日午後5:46分に行われました。

この他、チャリティーコンサートや災害対策啓発として、震災の写真や、徳島河川国道事務所が提供した昨年度の台風の状況を報告したパネルも展示されました。

また、国土交通省四国山地砂防事務所から「土石流3D体感シアター」 や、徳島市消防局からは震度6や7といった地震を体験することができる「起震車」が用意され、多くの方々が体験していました。

そして地震が発生した今日1月17日午前5:46分。 再度、黙祷が行われました。

昨夜は風が強く、雨も降ったことから実行委員会が用意していたテントがすべて倒され、今朝の黙祷は一時中止にしようという声もあがっていましたが、「震災が起きた時間に黙祷をしたい。みんなの思いを届けたい」という気持ちから、予定どおり開催される事になりました。千本ほど用意された竹筒のろうそくに、強い風がふくなか再度、参加者みんなで灯りを灯し、飯泉知事の挨拶と実行委員の挨拶の後、黙祷が行われました。

希望の灯りが分灯されたのは全国で約80カ所。同じ時刻に黙祷がおこなわれたことになります。

黙祷の際に読まれた 1.17希望の灯りに 刻まれている碑文を紹介します。

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1995年1月17日午前5時46分

阪神淡路大震災 震災が奪ったもの

命 仕事 団欒 町並み 思い出

・・・たった1秒先が予知できない人間の限界・・・

震災が残してくれたもの

やさしさ 思いやり 絆 仲間

この灯りは

奪われた

すべてのいのちと

生き残った

わたしたちの思いをむすびつなぐ

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(記:藪田 ひとみ) 


竹筒に灯りを灯した


起震車


1月17日午前5:46を前に