ふる〜ぶ編集部の出来事をお伝えします。

ふる〜ぶ日記
2002年

Vol.49 平成14年12月12日

あ、日にちがぞろめですね。さて、今日は「門松みにきませんか」とお誘いを受け、ふる〜ぶVol..7号で竹とんぼの取材の時にお世話になった石井町藍畑老人会のみなさんに会いに行きました。毎年、憩いの家や、公民館の前におくために、門松を師走のこの時期に作っています。(門松を作り終えてから忘年会をするそうです)

また、吉野川の竹を使った、お手製の竹とんぼや風車、カニや、エビなども見せていただきました。お手製でカニやエビなどを作っているのが、石井町の佐藤 潔さん。お仕事をやめられたのをきっかけに、竹細工の先生から指導をうけ、作り始めました。

別名「とんぼのじいさん」の池田 宏一さん。今までに作った竹とんぼは数知れず。地元の子供たちにボランティアで教えるだけではなく、火山の噴火で被害にあった三宅島の子供たちを励まそうと、およそ2千本もの竹とんぼを送ったりと幅広く活動されています。佐藤さんと、池田さん二人一緒で石井町内を中心に子供たちを対象に風車や竹とんぼを作りに行っています。「子供が喜んでくれる顔みるんが嬉しいんよな」とほほえむお二人。師走の忙しい時期、編集部もお話を伺って、ほっとしたひとときを過ごせました。

(記:藪田ひとみ)

Vol.48 平成14年11月21日

11月15日、「世界水フォーラムin四国」の一環として、徳島市で水陸両用車バス体験会&学習会」が行われ、徳島県内の各地から保護者とお子さんあわせて40名あまりが参加しました。

はじめに徳島市の教育会館で講演と学習会が。その後2つのグループに分かれて、水陸両用バス「ダック」の陸上運行と、「ミニダック」による水上運行を行い、交代で「ミニダック」に乗りました。「ダック」はアメリカでうまれ、世界に37台、日本には一台しかありません。「ミニダック」は世界で60台、日本には7台しかないそうです。

徳島にきたのは初めて!参加した皆さんも早く乗りたいとワクワクしていました。

何が驚いたかというと、乗る前は理屈は分かるのですが、水陸両用ってどういう事!?と思ってたのですが、陸上ではごく、ふつうに、ジープとして走り、水上でも動いてしまうんですね〜。(水上では時速は遅くなります)陸から水面へと進む姿、水の上での「ミニダック」の姿はなかなかおもしろい。車の半分くらいが水面の中。車の中から水面を見ると水が近いんですね。

参加したみなさんからも「水が近い。」「おもしろい」「鳥も魚も見えた」「結構ゆれた」などいろいろな感想をいただきました。

(記:藪田ひとみ)

Vol.47 平成14年11月12日

11月に入って、朝晩寒くなりました。皆様、風邪等ひいていらっしゃいませんか?ふる〜ぶでは、現在吉野川と川湊の取材に取りかかっています。

この日は、池田町の文化財保護審議会委員 大岩義雄さんに川湊についてお話を伺いにいきました。

公民館でお話を伺ったあとは、川湊巡りに出発。写真はも川崎の川湊から見た風景です。草をかき分け、かき分け、足場の悪いところをおそるおそる。どうにか到着。詳しい内容は、また本誌でお届けしますね。

帰り際、白地温泉の小西旅館さんへ立ち寄ってくださいました。この旅館は、放浪記で知られる作家林芙美子さんが逗留していたことで知られています。

旅館のロビーには、林芙美子が滞在した時の写真や、自筆の原稿が飾られています。また、書棚には『徳島でなかなかこれだけ揃ってるところないでよ』と大岩さんがいうほど林芙美子さんの作品も。

当時、すでに林芙美子さんは、文壇の大スター。その姿をひとめ見ようと、旅館の外には多くの人がやってきたそうです。

吉野川は、作家 林芙美子の目にどのように移ったのでしょうか?

大岩さんは、林芙美子さんについても、大変お詳しいそう。今度、特集にしてみたいっ!強く思った編集部二人なのでした。

(記:川西洋子)

Vol.46 平成14年11月10日

昨日のどんよりとした雲と、ひんやりとした、寒さがうそのように、空には青空が広がっていました。

今日はふる〜ぶめいとのミーティング。以前から「源流域に行ってみたい」というみなさんの希望があり、嶺北地域の土佐郡土佐町へと出発です。

道の駅土佐さめうらでは木工体験。そして、早明浦ダム見学、道の駅長の山中さんにご案内いただき、里山散策に行きました。詳しいことは、1月発行のふる〜ぶVOl、35でご紹介しますので、その中の一部をご紹介します。

木工体験では間伐材を利用して、プランターと表札をつくりました。釘をうつのはふる〜ぶ展ではしたことがものの(と言ってもこの間初めて釘をうちました。とほほ)普段なかなかするとことがありません。木の部分部分を組み立てて、釘を打っていけばできあがるのですが、角度があるものに釘をうちつけるのは難しい。

めいとのみなさんや、さめうら工房の方々に「とんかちは下の方を持ったほうが打ちやすい!」など基本的な事を教わりながら、作業をしました。ものを作る作業っておもしろいですよね。最初は「作れるかな〜!?」という不安の方が強かったのですが、だんだんと、夢中になってトンカチをもって釘をうつたびに気分爽快になってきました。みなさんにもおすすめです。

それと道の駅でいただいた、炭火で焼いて、ゆず味噌をつけて食べた里芋。おいしくてトンカチの手を休めては食べました。炭火で焼いた里芋って美味しいんですね。自然のほっかほっかとした恵みをいただきました。ありがとうございました。

(記:藪田ひとみ)

Vol.45 平成14年11月5日

先日、木工業のまち渭東地区を紹介したふる〜ぶVOL33が完成したので、10月28日、お世話になったみなさんへご挨拶がてら、渭東コミュニティーセンターに行きました。すると、誌面で紹介している船だんじりが、神社の前にあるではありませんか。まぁ、偶然!今日は四所神社(ししょじんじゃ)の秋祭りの日だったのです。

コミュニティーセンターの方も、「だんじりきれいでしょう」とデジタルカメラで撮影したのを見せてくれました。←実は中学生の時の担任の先生。ほほほ。今回の取材で○年ぶりに再会したのでした。それはさておき、船だんじりは、きれいで、年に一度の秋祭りの舞台で輝いていました。今年は女だんじりも行われたそうです。屋台もたくさんでていて、なんだか、ウキウキしました。お祭りって楽しいですね。本物がみえてうれしかった一日でした。

(記:藪田ひとみ)

Vol.44 平成14年10月15日

10月13日、渡し舟が40年ぶりに復活されるという情報を聞き、早速乗ってきました。川島町と善入寺島(市場町)を結んでいた「川島渡し」です。

吉野川青年会議所が、毎年、吉野川で楽しいイベント等を開催してきましたが、今年も何か違ったもので吉野川の美しさを再認識してもらおうと初めて企画しました。

地元の漁師さんの協力でカンドリ舟4隻が用意されました。舟からは、水か透き通って底にある石もはっきりとみえました。川の上は静かで、そこにはゆっくりとした時間が流れていました。昔、カンドリ舟に乗っていた方々や、初めて渡し舟に乗った人などさまざまでしたが、それぞれの方が、川で過ごす時間を楽しまれたようです。

(記:藪田ひとみ)

Vol.43 平成14年10月13日

まさに秋晴れ、釣り日和ということで、第二十回ファミリーハゼ釣り大会に行きました。

つりは久しぶりというか、前回、5,6年前に一度行っただけでハゼを釣るのは今日が初めてです。今回の参加者は500人以上。徳島って釣り人口多いんだと改めて思いました。

徳島県釣り連盟の方々にご指導をいただきながらいざ、釣りへ!

釣り連盟の方に釣るポイントを教えていただいたからでしょうか。竿を下ろすとすぐに釣れました。ほほほ。16cmのハゼです。魚が釣れる時の竿をびびっと引かれた感触がたまりません。

それにしても500人以上の参加者がいるのにこれだけ釣れるということは、それだけ吉野川に沢山、魚がいるということですね。詳しくは12月発行のふる〜ぶVol.34でもお伝えします。

(記:藪田ひとみ)

Vol. 42 平成14年10月10日

爽やかで、すがずかしい秋の日ですね。皆様、いかがお過ごしでしょうか?

昨日は、ふる〜ぶ展の準備で、貞光ゆうゆう館へ。剣山へ出かけられる多くの人で賑わっていましたよ。

久しぶりの展示作業。トントンとトンカチを持って、大奮闘。

このふる〜ぶ展も、回を重ねて8回目。

そのたびに、皆様に『吉野川を再発見した』とご好評をいただいています。

今回は、16日まで行っていますのでお時間がありましたら、皆様ぜひご覧になってくださいね。時間は、毎日20時まで、最終日は15時までとなっています。

(記:川西洋子)

Vol.41 平成14年10月1日

食欲の秋ですね!秋の味覚の代表といえば栗!栗といえば、山にあるイメージがあるのですが、吉野川沿いにもあるそうです。みなさんご存じでしたか?(私は知りませんでした)

週末に、三加茂町の土手沿いで栗を拾った方が編集部へ届けてくださいました。ひとつひとつが大きい。中の実が大きくなってはちきれんばかりのものもあります。さっそく一つ皮をむいて食べてみました。甘みがあって、栗そのものの、ほっかほっかと味わいがたまりません。

今日から10月。何でも美味しい美味しいと食べ過ぎには気をつけなくては・・・と思いました。

(記:藪田ひとみ)

Vol.40 平成14年9月26日

先日、取材で出かけたときに赤く咲いている花たちを発見。そう彼岸花です。その名前のとおり、秋の彼岸の頃に咲きます。別名は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれています。

今回撮影したのは、吉野川橋北岸からですが、色々な場所で咲いていましたよ。彼岸花を見ると、夏がもう終わって秋になったな〜と感じます。まだまだ、昼間は暑い日が続いていますが、朝夕はだいぶんすごしやすくなってきました(というよりも、ちょっと肌寒い!?)一日の中でも気温が変化しやすい時期です。みなさん、風邪などひかないようにしてくださいね。

(記:藪田ひとみ)

Vol.39 平成14年8月26日

10月に発行するふる〜ぶVol..32での特集が「吉野川と遺跡」。そこで、8月23日、三好郡三好町の中庄東遺跡で行われた徳島県埋蔵文化センター主催の遺跡体験見学会に参加しました。

中庄東遺跡では、徳島県内では初めて奈良時代のお金である「和同開珎」が発見され、他にも、平安時代や、鎌倉時代〜室町時代にかけての遺構(人が暮らしていた地面)や、ベルトの金具等が発見されています。

初めての遺跡発掘体験。編集部の他にも地域連携チームから今川さんも参加しました。埋蔵文化センターの方々がガリと呼んでいる、地面を削る道具をもって発掘現場にいきました。

一列に並んで、よーいスタート。ではありませんが、そんな風に見えますね。これもなかなかおもしろい。とにかく、縦に丁寧に地面を削っていきます。私が削ったところは違うのですが、川西さんと今川さんの話によると、「削っていると土の色が全くちがう部分がでてきた」との事。何だそれはーと思い、聞いてみると昔のお墓の跡でした。

「ええなぁ、両隣は発見があって」と思いながら、半分あきらめ気味で削っていると、かたいものが当たりました。赤茶色の破片ではありませんか。これはもしかして、、と思い尋ねると、土器の破片でした。「おーーー」と思い調子にのり、削っていき、あわせて3つの土器の破片をみつけました。ばんざーい。この削った所より下を掘っていくのは、これからはプロの方々の役目。参加者3人それぞれ、発見があったということで記念撮影をしました。

それにしても、今生活をしている地面の下から、何百年、千年単位で昔の生活をしていた足跡がある発見するというのは、面白いですね。

今回は体験でしたが、日々、こういう発掘に携わっている方々がいるからこそ、昔の人々の生活や習慣がわかるのだということを改めて認識しました。

(記:藪田ひとみ)

Vol.38 平成14年8月16日

さて、前回のふる〜ぶ日記を読んでくださった方や、ふる〜ぶ展で願い事を書いてくださった方の中には「展示していた笹や願い事を書いた短冊はどうなったの!?」と思った方もいらっしゃるかと思います。そう、七夕の笹は川に流すのです。ということで、先日、笹を流しに行きました。

見た目はそんなことはなかったのですが、いざ、川の中に足をいれてみると、川の流れがすごいのです。でも川の水はひんやりと冷たくて気持ちよかったです。

HPに載せようと笹を流す所を写真で撮ってもらったのですが、「笹流してくださーい」「どうぞ」とかいう声が全然聞こえてきません。

まぁ、ええかー 行けー。ふる〜ぶ展で短冊を書いてくださったみなさんの願い事がかないますように!!!と願いを込めて吉野川に流しました。

流した笹は、川を汚さないように後でひろいましたヨ。

Vol.37 平成14年8月13日

8月10日(土)〜12日(月)まで徳島県立二十一世紀館で、「ふる〜ぶ展ー表紙イラスト原画展ー」を開催しました。

昨年秋から今年の春にかけて県内外で開催し、今回で第7回目となりました。

表紙イラスト原画の数も増え、写真パネルもパワーアップ。新たに、吉野川河川敷で摘んだ野草を展示したり、吉野川クイズにチャレンジできるパソコンコーナーや、旧暦の七夕にちなんで吉野川の笹を展示し、みなさんに川に対する思いや、願いごとを短冊に書いてもらいました。「いつまでも美しい吉野川でありますように」「サッカー選手になりたい」など、川に対する思いや自分の願いごとなど、それぞれに思い思いの事を書き、七夕飾りで会場が涼やかで、華やかになりました。

この3日間で、612名もの方々にお越しいただきました。おこしくださったみなさんありがとうございました。

アンケートでは、「展示してあるものを見て吉野川にふれることができた」「徳島もすてたものではない。ふるさとは素敵です」「がんばってください」等いろいろな感想もいただきました。

今回来られなった方も、今後、ふる〜ぶ展を開催していく予定ですのでその機会に是非、ご覧くださいね。これからもふる〜ぶをよろしくお願いします。

(記:藪田ひとみ)

Vol.36 平成14年8月4日

夏、真っ盛り。『夏だ、カヌーだ、ふる〜ぶめいとだ』と今年も昨年に引き続いて、ふる〜ぶめいとと、そのご家族やお友達が29名が、美濃田の渕に大集合しました。今年もふる〜ぶめいとの前田さんが、カヌーを持ってきてくださり、力強く、かっこよく講師役を努めてくださいました。

まず、パドルの持ち方や、こぎかた、水の上での注意事項を教えてもらって、早速スタート。親子で、ゆっくりと水に親しんだひと、『きゃー』といいながら、岩にぶつかってしまうひと(これはふる〜ぶ編集部?)などさまざまでしたが、みんながそれぞれに吉野川と水を身近に感じたカヌー体験となりました。

昼食には、みんながそれぞれに持ち寄ったお野菜でバーベキュー。また、今年は、めいとの発案でそうめんを作ることにしました。竹を割って作った器に盛られたそうめんは涼感満点。さらにめいとのメンバーが持ってきてくれた刻みネギ、お手製の錦糸卵、椎茸を盛りつけると、なんともいえない美しい一品が完成。

みんなの、日に焼けた顔が、夏の楽しい一日を物語っているようでした。

(記:川西洋子)

Vol.35 平成14年7月30日

徳島には3つのかずら橋があるというのをみなさんご存じですか。

ひとつは西祖谷山村にかかるかずら橋。そしてあと2つが、東祖谷山村にかかる奥祖谷二重かずら橋で、男橋と女橋といわれる夫婦橋です。

東祖谷山村役場の産業観光課の西岡さんに案内してもらい、いざ、奥祖谷二重かずら橋へ。「つきました」と聞き、橋が見えないと思ったら、料金所から、さらに階段をどんどんおりて行くのでした。

階段を下りると見えてきました。ふたつのかずら橋が。

では、最初に、男橋から渡ってみよう。見た目よりも渡り始めると結構こわい。高さもあります。何がこわいのかというと、渡る木と木のつぎめの間が離れていて、場所によると足が、ずぼっと下に流れている祖谷川に落ちてしまいそうな位、離れているから、よけいに怖いのです。慣れている役場の西岡さんは、どんどん前にいってしまいました。

男橋を渡ったあとは、女橋へ。高さもやや低めなので、大丈夫だろうと思っていましたが、相変わらず、スリリングでした。ですが、せっかくの渓谷美を楽しまなくてはと、途中で立ち止まり、周りの景色をみることに。祖谷川と渓谷。緑のシャワーの中にいるんだと、改めて自分がいる場所の渓谷美に気がついたのでした。さらに女橋の隣には、人力で渓谷を渡る「野猿」も発見。キャンプ場もあり、ここでは四季折々に、ゆっくりとした時間をすごすことができます。

そして、帰ろうと、入り口に戻ると、「女橋と野猿の横にあった、かずらの木、見たで!?」と声をかけてくれた男性が。地元の中野寛さんという方で、後から知ったのですが、料金所にいた方のご主人さんでした。

その、かずらには全く気がつかなかったので、中野さんとそのお友達の方々に再度、ご案内いただき、かずらを見に行きました。こういったかずらから、この、かずら橋が作られるのです。

色々な方々と出会い、お話がでできた東祖谷。心のあたたかい方ばかりで、だんだんと気持ちが穏やかにんりまた、来たいなぁと思いながら帰路につきました。

(記:藪田ひとみ)

Vol.34 平成14年7月17日

だんだんと日記と言うよりも月記みたいになってきました。

さて、今まで吉野川の流域の色々な所にでかけましたが、県内の流域の中で唯一、一度も行ったことがない地域がありました。『東祖谷山村』です。今回は、念願の東祖谷山村へ。祖谷地域は日本三大秘境の一つであり、平家落人の里としても知られています。

今回は、流域リレー教えてこの一品で紹介する『源平いも』の取材で行きました。このいもは、祖谷でしか作ることができない特産品。詳しくは9月発行のふる〜ぶVol..31でも紹介します。

訪ねたのは代々、『源平いも』の作りかたを教わってきたという、中山肇(ただし)さんと中山ユキ子さんご夫妻。にこにこ笑顔でお話してくださいました。

ここは標高およそ600m。山々が連なる景色を見下ろせる景色も良いところです。この日はくもりだったということもあったのかもしれませんが、お昼でも涼しい、涼しい。まさに避暑地。真夏でも朝夕は涼しくてクーラーを使う必要がないそうです。

傾斜のある畑で3月〜8月までは源平イモを。イモのあとには、そばを作っています。種芋の植え付けからはじまり、収穫までのすべてが手作業です。どこででも源平いもの種が買えるというのではなく、種芋からでしか、この源平いもは作れないそうです。まさに貴重なイモ。

作業をする時には腰をぐいっと曲げなくてはいけません。かなりの重労働です。こうした苦労を重ねて作られてきた源平いも。ひとつひとつのイモに心が込められています。大きさは、小さめです。

気になる味は、中山さん曰く「似ても煮くずれせんし、おいしんでよ。ねばりもあるしな。このイモたべたら他のイモ食べれんでよ。ほれんくらいおいしいんでよ」食べたい。味噌炒めや、天ぷら、そば米雑炊に。そのままをトースターやストーブの上で焼いて味噌、マヨネーズをつけて食べても美味しいそうです。

東祖谷山村訪問記後編へと続きます。

(記:藪田ひとみ)

Vol.33 平成14年6月20日

昨日6月19日、取材で吉野川へでかけました。

半田町と美馬町を結ぶ青石橋の上流約500m付近が今回の取材先。地元の方に舟にのせていただき、カンドリ舟を撮影しました。

初めてみる景色。普段このあたりは、国道192号線からは、竹林だけが見えて川面がみえない所です。川の上は国道がすぐ近くにあるとは思えないほどの静けさ。青石がいくつもに姿をあらわし、静かに水が流れています。ここに聞こえてくるのは、うぐいすをはじめとする鳥たちのさえずりだけ。そこでカンドリ舟にのって鮎をつる太公望。

川岸から、アユ釣りをしている方々を撮影したことはありますが、こんな間近でアユ釣りをしている様子をみさせていただくのは初めてです。

7月に発行するふる〜ぶVol..29では、舟大工 原 久夫さんを紹介していますが、原さんが作っている舟がこんな風に川の上を進んでいくんだ、と改めてみて感じました。

アユをつっているみなさんは舟を自由自在にあやつり、川を見つめ、川の様子を感じとり、アユのいる場所を長年の勘でみつけ、自分が釣りをする場所を見つけていました。

アユを釣る瞬間も見ることができたんですよ。

キラキラと光るアユはとてもきれいでした。19日現在では、雨が少ないので、アユが少ないようです。アユを待つみなさんにとっては、今日のような雨は恵みの雨になったのかもしれませんね。

舟から下りる前にはカワセミにも遭遇。初めての景色と初めてみたカワセミ。ゆったりとした時間とほんわかした幸福を感じた一日でした。

(記:藪田ひとみ)

Vol.32 平成14年5月22日

緑まぶしい5月の日曜日。

第7回ふる〜ぶめいとミーティングが開催されました。

まず、三好郡三野町の中央構造線の露頭地点を訪れ、メンバーの大塩さんを先生役に、吉野川の地形や、地層について学びました。ここには、一見、アスファルトの破片のような黒い石がたくさん見られます。これは断層が動いた時に、断層面の岩石が破砕されてぼろぼろになったものです。

大塩さんの話に、みんな熱心に聞き入っていました。

その後、今日のミーティング会場である脇町の美村が丘へ。

この美村が丘は、標高500m。吉野川も一望できます。

到着後は、あまりの景色のよさに、荷物を置いて、まわりを散歩。「気持ちいいね。」と思わず笑顔です。

ここには、コテージなどの宿泊施設もあり、野菜や、山菜とり、また地元の粉を使ったそばや、うどん打ち体験などができ、自然のなかで、ゆったりとした時間を過ごすことのできる施設です。

ふる〜ぶめいとも、そばうちと、タケノコ掘りに挑戦。

先生が、「皆さん体験したことあるんですか?」とおっしゃるほどめいとのみなさんは、見事な腕前。さて、編集部は・・・

先生役の地元の方々と交流ができるのもこの施設の特徴です。

ミーティングでは、今後の活動の日程や内容について話し合いました。吉野川の美しい景色を眺め、ふるさとのよさを見つめることのできた1日でした。

(記:川西洋子)

Vol.31 平成14年5月22日

5月17日〜19日の3日間、JR徳島駅〜川島駅間を32年ぶりに蒸気機関車が走りました。その名も阿波四国三郎号。一日3往復。ふる〜ぶ日記を読んでいただいている方の中には、ごらんになった方や乗車された方もいるのでは。

編集部でも、「吉野川とSLが一緒に写る場所はないかなぁ」と考えたのですが、これが専門家の方に聞いてもなかなか難しいとの事。徳島〜川島間、うーん、どこだ、と考えた結果、1カ所思い浮かびました。吉野川が難しいなら、吉野川の支川である「鮎喰川」があると。そこで、徳島市国府町の鮎喰川にかかる鉄橋付近で待機することに。

通過前に、鉄橋近くに行くと、カメラを手にした鉄道ファンの方や、一目見ようという家族連れなどが、何十人も待機していました。通過直前には100人以上集まっていました。

♪カンカンカンカン♪踏切の遮断機のおりる音がすると、、「もうすぐだー」と胸の鼓動が高まってきました。そして遠く線路の向こうから、列車本体は見えないのですが、蒸気がみえてきました。周りからも「おー」「きたー」という歓声があがります。

そして姿がみえてきました。「うわー、すごいSLだ。本物だ。」単純な感想かもしれませんが、純粋に嬉しくなり、小雨が降っているのも忘れるほどでした。

通過している時には♪シュッポッ♪シュッポッ♪シュポーという、映画やテレビだけで聞いたことのあるSLの音は聞こえてきませんでしたが、SLと眉山と鮎喰川。今では見ることのできない風景を満喫することができました。

(記:藪田ひとみ)

Vol.30 平成14年5月20日

休日を利用して、ふる〜ぶめいとの大塩さんとともに、井川から腕山を超えて、松尾川ダムへ見学に出かけました。

いっしょにでかけたのは、美馬西部青少年補導センターの先生方と、補導センターの呼びかけに応じた美馬西部の中学のこども達17名。実は、大塩さんは、美馬郡西部補導センターの所長さん。このセンターでは、こども達にさまざまなことを学んでもらいたいと、楽しいイベントを年に数回企画しています。今回は、身近なエネルギー『電気』が生まれるまでと、その電気が家庭に届くまでの仕組みを勉強するバスツアーです。

最初は、バスの中でにこやかに自己紹介から。サッカーや、陸上、相撲など部活動に頑張っている子供たちが多いようです。まずは、松尾川第2発電所・吉野川制御所・井川変電所へ出かけました。

その後、腕山を超えて、松尾川ダムへ向かいます。

途中、くねくね道が続き、元気だったこども達も少し静かに。

私も、すこし車酔いをしてしまったようで、バスのまわりの緑を楽しむゆとりもなく、「はやくつかんかなぁ」と目を閉じていました。そうしているうちにバスは、到着。「うっ寒い。」とりあえずこども達も、私も楽しみにしていたお弁当の時間です。

昼食の後は、いよいよダムの中へ入り、監査路を歩きます。このダムは、昭和29年に作られ、ダムへ入るのも、外へ出るのも、階段です。うす暗いなか、急な階段をおそるおそる歩く私。 もちろん、ダムから外へ出たのが、一番最後であることは、いうまでもありません。

この松尾川ダムには、祖谷川の名頃ダムで使われた水が、22qの長い旅を経て、溜められています。この日は、毎秒5d。大瀑布のようなものすごい勢いです。ここまで、水をひくトンネルは、ダイナマイトと、人力で掘りぬかれたものです。発電所で、電気ができてから、家庭に届くまでの仕組みを見学したり、昭和20年代の終わりに苦労して、作り上げられたダムを見学したり、こども達にとっては、電気エネルギーの大切さを実感した1日になったようでした。

(記:川西洋子)

Vol.29 平成14年5月15日

先日、「流域リレー教えてこの一品」の取材で、川島町に行ってきました。

誌面で紹介するのは、焼肉のたれですが、今回はたれの原材料で使われる、にんにくの話題を。

川島町のにんにくは、これまでに生産日本一になったこともある町を代表する特産品です。そして、ちょうど今はにんにくの収穫のシーズンです。

取材のあと、地元の金子さんのにんにく畑に案内していただきました。

生れてはじめて見たにんにく畑。美味しそうな食欲をそそるにおいがしています。あー食べたい。

土からでてくる実のひとつひとつが、とても大きいのです。形もきれいです。

にんにくの実がこんなに大きいとは知らなかった。というよりもこんな大きいにんにく見たことがありませんでした。

タマネギの畑にも似ているので、今まで近くを通っていても気がつかなかったのかもしれません。

10月から種まきをし、5月に収穫されます。

収穫をしていた金子さんご夫妻には、急に畑にいったにもかかわらず、親切に色々と教えていただきました。

そこで、「ところで何でここに来たん!?」と聞かれ「吉野川の広報誌を作っているんです」という話に。

すると、金子さんが「昔の橋の写真があるんでよ。」と言って畑のお仕事の手を休めて、写真をとりに行ってくださいました。そして、その写真のコピーまでいただきました。

昭和4年4月4日の学島橋の開通式の写真でした。河川交通で重要な役割をはたしていた平田船も写っています。また実物を見におじゃまさせていただこうと思っています。

にんにくの話を聞けただけでなく、ふとした会話が広がって色々な出会いや発見がある。人と人との会話って大切だなーと、当たり前の事ですが改めて感じた一日でした。

(記:藪田ひとみ)

Vol.28 平成14年4月17日

春。春といえば花、花といえば種まき、種まきといえばガーデニング。

そう、ガーデニングのシーズンです。←こじつけのようになりましたが。今回は夏のふる〜ぶ展に向けての準備の話題です。

去年からはじまったふる〜ぶ展。今年の夏は8月10日〜12日まで徳島市の文化の森21世紀館・多目的活動室で開催することになりました。

展示する中には前回同様、高知県嶺北でつくられたプランターがあります。

せっかくプランターを展示するなら種まきをして、夏に咲く花を育てて、展示をしようということになりました。

私は、はずかしながら、ガーデニング経験は、ほとんど無し。小学校の夏休みの宿題で朝顔を育てた以来です。(ホント何年以来!?)鉢植えに土を入れるときのポイントや、種の蒔き方・・・すべて忘れていました。教えてもらいながら、何とか種まき終了。

それにしても、土をさわったときの感触って気持ちのいいものだなと思いました。

今回、植えたのは、「姫ひまわり」「百日草」「松虫草」「美女桜」。咲くかなぁ。いや咲かせます。

また、時々、このコーナーで、途中経過をお知らせしますね。

(記:藪田ひとみ)

Vol.27 平成14年4月10日

今日は、三好郡三野町へ、特集コーナー吉野川アラカルトの取材です。

山々の木々も、やわらかい新芽を出し、気持ちのいい春の日。

今回は、川舟大工 原久夫さんのお話を聞きに、吉野川の見え作業場に伺いました。

原さんのお宅は代々川舟職人で、久夫さんで7代目だそうです。明治32年(1899)開通した鉄道が、西へと延長され、大正3年(1914)に徳島ー池田間開通するまで、吉野川は、物流の大動脈。原さんのお宅でも、荷物を運ぶ舟が多く作られていたそうです。いまでは、そのような舟は作られなくなりました。

今日は、アユのシーズンを前に、カンドリ舟作りのまっただなか。穏やかな優しい笑顔が印象的な原さんですが、作業にはいるとそれも一転。厳しい職人の顔になります。

作業を見学させていただいているうちに、お昼の時間になりました。午後から、もうすこし取材させていだくことにして、原さんは昼食をとりに自宅へ。私たちは、吉野川へ。

実は、『外で食べたら気持ちがいいのでは』と来る途中にお弁当を買っていたのです。吉野川の水面はきらきら輝き、小さな花も咲いています。なんだかのんびりと時間が流れているよう。

1時間もしないうちに、カーン、カーンという音が・・・

「あっ原さんが舟釘を打っている音だ。帰ってきたんだ」

私たちも急いで作業場へ。

吉野川の流れと共に響きわたるこの音を、私はこれからも忘れることはないでしょう。

この取材の模様は、vol29で詳しくお伝えします。

(記:川西洋子)

Vol.26 平成14年3月22日

「野草つみと野草料理ができたら面白いですねー。」なーんてことを、前から話題にしていたら、実現しました。3月17日(日)石井河川防災ステーションでふる〜ぶめいととリバーキーパーズ事務局が主催して「野草つみと野草料理教室」が開催されました。以前、ふる〜ぶVol.14(2001年4月発行)で「吉野川で野草つみ」という特集をしていたのですが、今回は、ふる〜ぶめいと以外のみなさんにも楽しんでもらおうと、小学生の子ども達と保護者で参加したい人を大募集。なんとまぁ、当日はふる〜ぶめいとを入れたら60名近くになりました。

当日は、野草料理をふる〜ぶめいとの谷脇マリ子さんに、野草の説明を竹中希人さんに、「電気蒸しパン教室」と「コイルモーター作り教室」を大塩邦光さんに担当していただくなど、この他にも参加した、ふる〜ぶめいとのみなさんが大活躍。

この日のメニューは「ヨモギだんご」「ヨモギごはん」「カラシナとノビルの酢味噌和え」とメニューも豊富。調理室には一度に全員がはいれないので、保護者のみなさんに「ヨモギだんご」と「おひたしチーム」の2班に分かれてもらって作ることになりました。

調理室では作りながら試食したりと、なかなかにぎやかでした。ノビルを初めてみて摘んできたという保護者の方もはしめはおそるおそる試食。一口たべると「おいしい!」と感嘆の声が上がっていました。

また、ヨモギと団子粉を混ぜるのもすごく力がかかるのですが、参加したお父さんたちが頑張って混ぜてくれました。ばたばたしているうちに時間がたち、完成。

そして、お待ちかねの団子は子ども達も一緒にみんなで丸めて食べました。午前中に河川敷でつんだヨモギやノビルが料理になってそのまま、食べられるので、何だか不思議な気分です。

参加したみなさんも「おいしい」と言ってたべていました。

この時、開催された「電気蒸しパン教室」では、牛乳パックにホットケーキミックスと水を混ぜたものに電極を流すと蒸しパンができるという実験。最初ちょっとしたアクシデントで、ふくらみませんでしたが、理由が分かって取り除くとすぐにふくらんできました。こども達も興味津々で見ていました。

野草をつんで作って食べて、実験してと盛りだくさんの一日でした。

(記:藪田ひとみ)

Vol.25 平成14年3月20日

昨年秋から、県内各地で開催してきた『ふる〜ぶ展』。読者のみなさんから、ご好評いただいている西山欣子さん表紙イラストを中心に、取材でお会いした方々の写真、またふる〜ぶめいとの活動紹介など、ふる〜ぶについてパネル等でご紹介してきました。

吉野川の利水地域である香川県の皆さんに、ふる〜ぶをご紹介したいと、香川県仲多度郡満濃町にある『国営讃岐まんのう公園』ビジターセンターで、本日より26日までふる〜ぶ展が開催されます。

まんのう公園は、平成10年4月にオープンした四国初の国営公園です。

満濃池周辺の広大な敷地には、お弁当を広げたり、おもいっきり走り回れる芝生の広場、ハーブガーデン、四国最大規模のオートキャンプ場、子供たちが遊べる遊具など、自然に親しみながら、楽しめる場所です。

また、炭焼きや、木工、陶芸や、自然体験など、体験型学習プログラムも充実しています。

国営讃岐まんのう公園では、現在、スイセンコレクション2002を開催中。

公園内には、四国最大100種、16万本のスイセンが植えられています。スイセンガーデンの黄色や白の花のじゅうたんを見ていると、なんだか心がほっとするよう。

品種により、開花時期がことなるので、4月中旬まで、楽しめます。

チューリップや、クロッカス、パンジーなどその他の花々も美しく咲いています。

期間中はさまざまなイベントも開催されます。

ふる〜ぶ展と、スイセン。時間のある方はぜひ、お出かけくださいね。

(記:川西洋子)

Vol.24 平成14年3月14日

木に染色、と聞くとみなさんはどんなものを思い浮かべますか。

高知県嶺北には生木を染めて携帯ストラップや、ネックレス、ネクタイピンなど色とりどりの工芸品を作っているグループがあります。

今回の嶺北の取材で、林業家でもあり、「石原染色材加工組合」組合長でもある森本和広さんを訪ねました。

とにかく、いろいろな色があるのに驚きです。

ブルー、ピンク、グリーン、オレンジといったふうに、とてもカラフルでつやもあります。

木からできているのが不思議。染まるんですね。

サンゴ色の商品なら「これ実はサンゴですよ」と言われたら「そうですか。」と言ってしまいそうです。

この工芸品は、平成元年から、森本さんが一人地元の木を使って、ネクタイピン、ネックレスなどをつくることから始まりました。平成12年から地元の女性が加わり、より種類も増え、デザインも豊富になりました。

すべてが手作りで生木を使っているので同じものはありません。

工芸品のすべてが、世界でたったひとつしかないものです。

この工芸品は「道の駅土佐さめうら」などで販売されています。みなさんも木の持つ色々な表情にびっくりすると思いますよ。

(記:藪田ひとみ)

Vol.23 平成14年3月5日

嶺北地域は、森林が多く、林業の盛んな場所。吉野川源流域取材1日目。嶺北林業振興事務所のご協力により、 筒井順一郎さんをご紹介いただきました。筒井さんは、自らを林業家ではなく、杣人(そまびと)と呼び、山とともに生き、山とともに暮らしている方です。

単に木を切って材木にするためだけに木を作るだけではなく、長い時間をかけて、森全体を守り育てていく林業に取り組んでいる方です。

筒井さんといっしょに山に入らせていただきました。

山の斜面に入るのは、初めてで、「雨の中、こけてしまったりしないのかな」と思っていたのです。でも違うのです。山って、ふかふかしているのです。落ち葉や、さまざまな草木の上はとても柔らかでした。これらが積みかさなって腐葉土になるのですね。

この山の水が川まで流れています。木々の下に落ち葉も積もらず、草木も生えないと、水は山にとどまらず、流れ出してしまいます。でも筒井さんの森は違います。しっかりと水を含み、保っています。

間伐した森の中は、雨にもかかわらず明るかったです。

「土地は先祖から預かっているもの、守るだけでなくよりよくして子孫に渡したい」と筒井さんは言います。森は手入れをすれば必ず答えてくれるとも。

最後に連れていっていただいた小さな川のそばに、まだ花も付けていないシャクナゲの木がありました。

これらのシャクナゲも筒井さんが手を入れることによって、姿を表したのです。

「僕は、山に入るのが一番好き」筒井さんの表情は、お話を伺っている間、ずっとニコニコしていました。

詳しくは、5月に発行のふる〜ぶVol.27でお届けします。

(記:川西洋子)

Vol.22 平成14年2月19日

今日は徳島市内も雪が舞う寒い一日となりました。土手に生えていたつくしも寒くて伸びないままでいるのかなーーと思ったり。

今回は編集部の話題ではなくて、編集部がある地域連携課の話題をお送りします。

今、徳島工事事務所では、”よりよい吉野川づくり”第一回アンケートを行っています。(3月15日まで)一人でも多くの方にアンケートに答えてもらおうと、アンケートをおいてもらう場所を確保したり、アンケートを封筒にいれたりと、工夫をしています。

私たち二人が編集をしている間も後ろでは、発送作業等が行われています。そんな地域連携チームのみなさんが今日、徳島県の広報誌「OURとくしま」の取材をうけていました。

あ、カメラでみんなで写っているーーと思うと、その様子を、ついつい撮影したくなるのが編集部。

始めは記念撮影のように緊張していましたが、みなさんだんだんリラックスしてきたようです。3月号の「OURとくしま」で地域連携チームのみなさんが紹介される予定ですので見てくださいね。

(記:藪田ひとみ)

Vol.21 平成14年2月12日

ふる〜ぶ本誌、ふる〜ぶ展、ふる〜ぶめいとミーティング・・・何だか最近色々あって気がついたら2月。あらららら、久々の日記となりました。ごめんなさい。

今日はふる〜ぶ展の搬入の話をしたいと思います。

当たり前ですが、始めは何も飾っていない壁しかないのです。そこにどうやって、ふる〜ぶらしさをだして、ふる〜ぶ展の展示を完成させるか・・これが難しいのです。

ふる〜ぶ編集部はこれまで、トンカチをもって釘を打つという作業をほとんどしたことがありませんでした。(注意:お嬢様というのをPRしているわけではありません)

始めのゆうゆう館の頃は、トンカチをもって原画や展示を壁に飾っていく作業は、ほとんどしていませんでした。(他にもいろいろ作業があるので)ですが、ふる〜ぶ展も、貞光ゆうゆう館、技の館、ヨンデンプラザ徳島で開催するうちに、私たちのトンカチ以外の手順も少しづつ早くなりとうとう、四電プラザ徳島では、トンカチを持ってパネル貼りを担当しました。普段なれていないので、気合いと力が入って大変でした。(ちなみに藪田は貼る位置の測定、川西がトンカチ担当でした)

2月2日〜9日まで、三好郡三好町の「吉野川ハイウェイオアシス」でふる〜ぶ展を開催し、この会場では何と、原画の展示を担当。原画を同じ高さに展示するというのが、どれだけ、難しい事か。原画をはりつける為に、釘の位置を同じ高さにしているのに、いざ、絵を取り付けると高さが違ってガタガタ。あ〜あ。

ふる〜ぶ担当のO課長に適切な指示を受け、再度、チャレンジしたらやっと同じ高さに。完成したときには、もう夜になっていました。

これから、色々な展示や展覧会を見る時は、「どうやって展示したんだろう・・」と思いながら観ることになりそうです。

ふる〜ぶ展、みにきてくださったみなさん、ありがとうございました。

次回は3月20日〜26日まで、香川県の「国営讃岐まんのう公園」で開催です。近くに来たときには是非、見に来てくださいね。

(記:藪田ひとみ)

Vol.20 平成14年1月26日

吉野川流域の産業を学ぶ『和三盆糖』の見学の後は、上板町技の館でのふる〜ぶめいとミーティングです。の前に楽しいことがありました。

それは、11月の休日をみんなで過ごした大谷焼が出来上がってきました。めいとの一員である川井さんがみんなの分を持ってきてくれました。ミニ披露会の始まりです。初めてとは思えない出来映えに、みんな満足。皆さんの出来映えをご覧ください。

ミーティングでは、皆さんに本誌についてのご意見を伺ったり、昨年秋から行われているふる〜ぶ展でのアンケートの報告をしたり、今年一年の活動について話し合いがありました。

本誌については、もっとみんなが出かけられる流域の情報を掲載しては?などの活発なご意見がでました。3月には、野草摘みと野草料理、ふる〜ぶめいと大塩さんによる電気蒸しパン料理教室が開催されます。詳しいことが決まりましたら、すぐみなさんにお知らせしますので、楽しみにしていてくださいね。

(記:川西洋子)

Vol.19 平成14年1月26日

今年初めてのミーティングが1月26日に行われ、午前中は吉野川流域を代表する伝統産業のひとつ、上板町の岡田製糖所で和三盆糖づくり見学を行いました。

12月から1月にかけては、収穫したサトウキビも見ることができます。

始めにサトウキビは次々としぼられ、汁を取り出す作業が行われます。こんなにいっぱいに積み上げられたサトウキビをみるのは初めてです。すべて地元で収穫されたサトウキビで阿波和三盆糖は作られていくそうです。

この出てきた汁をしぼり、冷えると三盆糖の原料になる白下糖ができます。この白下糖は、糖蜜を充分に含んでいるので色がキャラメル色になっています。

糖蜜をぬいて色を白くするために、手水を含ませ、和三盆糖を練ってゆく作業を「研ぎ」といいます。今回はこの「研ぎ」の作業も見学する事ができました。

「研ぎ」はサトウキビが収穫してから、5月ごろまでしか見ることができない期間限定の作業です。昭和20年に弟子入りして以来、研ぎの作業を続けてこられた坂東千代吉さんから説明を受け、熟練の技を見学することができました。

温度や湿度、その時、その時によって砂糖の状況がちがうので、手水の水分や練る回数も違います。長年の経験で体で覚えてきた技にふる〜ぶめいとのみなさんも感心していました。

(記:藪田ひとみ)

Vol.18 平成14年1月15日

今日は、2002年に入って、名西郡石井町へ最初の取材。

その帰りにあたたかいので、川に誰かいるのではと、笑顔でパチリの撮影に吉野川に出かけました。

「今日は、あたたかいから、ツクシも顔を出してるよ」という川西に、「それはないわ」と藪田。さてさてどちらかな? 板野郡上板町の六条大橋近くの土手に車を止めて探してみました。

すると見つけました。まさに土の筆。土筆です。かわいいかわいいツクシが土の中から、顔をのぞかせていました。思わず二人顔を見合わせて、『あった!』

実は私も、本当にあるとは思っていなかったのです。一足早い春を見つけたようで、うれしくてたまりませんでした。土手を走っている車から見ると、何をしているか不思議だったかもしれませんね。

気がつくと、土手も、ほんの少し緑が増してきたようです。

どこからか種が飛んできたのか、カラシナも咲いていました。

ナナホシテントウも、元気に走り回っていましたよ。

このまま春にとはいかないと思いますが、なんだか気分がうきうきとした1日でした。

(記:川西洋子)

Vol.17 平成14年1月14日

1月11日(金)〜13日(日)まで、徳島市の寺島本町東のヨンデンプラザ徳島でふる〜ぶ展を開催しました。

今回は、表紙イラスト原画や、ふる〜ぶめいと活動報告の他に工事により不用になった竹を使って作った竹のオブジェや、竹とんぼ、また、魚を捕る道具である箱めがねや、投網なども展示しました。

今回は編集部も交代で会場にいたので、どんな所で立ち止まって見てくれているのか、よくわかりました。

原画の前で「ええなーー」「色々、取材いっとんやねーー」と、言ってくださる方々。また、初めてふる〜ぶを見たという方が創刊準備号〜23号まで全部1部づつ持って帰ってくださり「これからも頑張ってねー」とい言われたりと、すごく嬉しかったです。

それと、編集部の川西が、受付にいるときには「あ、ふる〜ぶのイラストに描かれている人やね!」と声をかけられたり・・と楽しい3日間でした。

ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。

(記:藪田ひとみ)

Vol.16 平成14年1月7日

告知したかったのですが、お正月をはさんだので後からの報告になりました。

突然ですが、1月5日の朝10時〜10時45分まで四国放送ラジオの「土曜ワイド徳島」の「トークイントーク」いうコーナーに編集部の川西洋子と藪田ひとみで出演しました。

この番組は、四国放送の保岡栄二アナウンサー、大谷初美アナウンサー、落語家の笑福亭学光さん3人がくりひろげる、おしゃべりあり、海外からの電話リポートあり、ラジオカーリポートありのワイド番組です。

まぁー、なんと出演時間が45分もあり(編集部二人は30分位と思いこんでいました)びっくりです。

二人でふる〜ぶの事、ふる〜ぶめいとについて、ふる〜ぶ展について紹介させていただきました。

改めて色々質問されてみて、丸2年が経って3年目に突入したんだなーーと実感。取材での事や、ふる〜ぶめいとのみなさんと色々と一緒にイベントやミーティングをしてきたことなどを話しながら色々と思い出しました。

「今後も、色々と頑張っていかねば」と決意を新たにした二人でした。

ふる〜ぶ展、1月11日〜13日まで徳島市寺島本町東のヨンデンプラザ徳島で行います。編集部もいますので是非おこしください。(11日・12日は、午前10時〜午後8時まで、最終日の13日は午前10時〜午後3時頃までの予定です)

(記:藪田ひとみ)

Vol.15 平成14年1月4日

新しい年のはじまりです。今年もよろしくお願いします。

さて、来週からヨンデンプラザ徳島で、ふる〜ぶ展が始まります。(1月11日〜13日まで。)そのPRをかねてB−FMの「GAYAGAYA B-STEP」の収録にでかけました。

B-FMはアスティとくしまの工芸村のすぐとなりにあります。ガラス張りのスタジオ、WOW!

編集部2人と、地域連携チームの3人のあわせて5人で出演しました。

話題は、ふる〜ぶと、ふる〜ぶめいとの活動、リバーキーパーズパスポートについて、ふる〜ぶ展、源流の話etc・・・和やかなムードで話題が進んでいきました。

広報誌「ふる〜ぶ」とはまた違ういろいろな話題もでていますので、またみなさん聞いてくださいね。

放送日は1月8日(火)午前11時〜12時です。76.1MHZです。

(記:藪田ひとみ)