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(調整会議のワーキンググループで平成11年にとりまとめ)

-平日交通量も3倍に-

全通後の西瀬戸自動車道における既存4橋(尾道大橋除く)の交通量は、平日で3.1倍に、GWで3.5倍に増加した。

特に大三島橋、伯方・大島大橋での交通量増加が顕著で、平日で約5倍、GWで約6から8倍に増加している。

全通後3ヶ月間のフェリー定期航路の航送台数は、今治-下田水で前年比77.4%減の4万7千台と、多くが橋利用に転換している。一方、今治・松山-広島県中西部、松山-山口等の中長距離航路では、航送台数で前年比13から19%減、輸送人数で4から7%減程度に留まっている。

-島嶼部における生活の質向上-

島嶼部では、全通によって対岸地域と陸続きになり、いつでも都市部に行ける利便性や救急防災時の迅速性・確実性といった生活の質が向上している。

因島市、瀬戸田町では、因島大橋、生口橋の開通により、福山市・尾道市・三原市へ通勤・通学、買い物で訪れる機会が増加している。

愛媛県側の島嶼部5町(吉海町、宮窪町、伯方町、上浦町、大三島町)では、救急搬送時に今治市・三原市の病院までにかかる時間が平均で5から22分短縮された。

-観光関連産業を中心とした波及効果-

観光入込客数の増加に伴い、西瀬戸自動車道沿線では、観光関連産業やホテル・旅館業、運輸業の売上が増加している。その他にも、地元の飲食店・小売店の売上増加や、新規出店・新規雇用創出といった効果が現れている。

98年に瀬戸田町を訪れた観光客数は134万人だったが、99年は200万人を見込んでおり、一人当たりの観光消費額が昨年と同じ場合、約23億円の収入増加となる。

愛媛県越智郡や広島県の沿線島嶼部で、コンビニエンスストアの出店計画が活発化している。

今治公共職業安定所によると、観光関連の飲食業やサービス業の求人が増加傾向にあり、6月の一般求人は卸売・小売・飲食店関連が160人(前年同期比19%増)、ホテルなどサービス業が249人(同33%増)となっている。

-全通後観光客が全域で増加-

沿線地域が連携して取り組んでいる開通記念イベント「しまなみ海道’99」や、沿線周辺の観光施設を訪れる観光客が増加している。

開通後4カ月間で、広島県側の開通イベントには241万人、愛媛県側には220万人が訪れた。

5・6月の沿線観光施設の入り込み観光客数は、昨年の6.6倍に増加した。既存観光施設では例年の2から10倍、新設の観光施設では4から44万人の観光客が訪れた。

(実施中の施策)
施策
概要
中四国地域連携軸構想 島根・広島・愛媛・高知の各県を高速交通体系等で南北に結び、多様な分野にわたる交流・連携を促進。(島根県、広島県、愛媛県、高知県)
瀬戸内しまなみ海振興協議会の設立 しまなみ海道周辺地域の活性化を目的に、広島・愛媛両県の関係市町村が参加し設立。瀬戸内しまなみ大学やしまなみシンポジウムの開催、しまなみ百景の選定などを実施。(広島県・愛媛県の沿線20市町村)
瀬戸内海大橋完成記念イベント「しまなみ海道'99」 広島・愛媛両県のイベント協会及び実行委員会が主催し、連続的に展開する広域連携方式で総数1,000を越えるイベントを実施。(広島県・愛媛県のイベント協会・実行委員会、地元自治体等)

(取り組みを検討している施策)
方針
施策
「しまなみ」という名前と、それが持つ“海と多島美の景観”、“歴史と文化の観光資源”、“健康スポーツメッカ”といったイメージを浸透させる。 「ホームページ」や観光ガイドブックを活用した、全国への地域・観光情報の発信。

沿線地域の歴史・文化・風土を背景に生涯学習講座等を展開している「瀬戸内しまなみ大学」の継続的開校。

しまなみ海道沿線の全貸出拠点で自由に乗り捨てが出来る恒常的なレンタサイクルネットワークシステムの構築。

島嶼部住民の利便性・安全性を確保し、観光客をスムーズに誘導するためのハード施設整備を進める。 高速道路・幹線道路網、公共交通と自動車交通の結節点など総合的な交通網の整備。

「しまなみ海道」の冠を付けた統一標識や共通案内板の設置。


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