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現在は、高速道路が松山方面から、大洲までと、大洲北只から西予宇和まで
開通しています。
これによって、松山から高知までの所要時間は6時間20分に短縮されました。
同じ、四国でも高速道路の完成している地域では、高松から松山など4時間かかっていたところが、1時間50分になるなど、
半分の時間で移動が可能になっています。
四国の高速道路は現在「Xハイウェイ」
型になっており、各県庁所在地間は結ばれています。 |

Xハイウェイ型に結ばれた四国のハイウェイ
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しかし、この状態では、南予地域などそれ以外の
都市間では時間がかかったままのため、たとえば、人が事故などで多量の
出血がおこった場合など手当をするには60分以内に第3次医療施設
に到着しなければなりません。しかし、今はそれが達成できていません。
観光の面でも、まだまだ、不便な地域とされています。
愛媛では、「南予」は普通のことばですが、
関東地方や東北地方などでは、あまり知られていないことばなのです。
一般の道でも、地域的な格差があります。
地震や台風 、豪雨など大規模な
災害がおこったとき、鉄道のない、南予地域 で「命の道」
として救助活動や、食料や物資の
供給など復旧作業
を行う緊急輸送道路となっているのは国道56号です。
この道であれば、例えば、宿毛と内海間は40分で
移動できます。
しかし、もし国道56号が土砂災害等で通行止めになると、
2倍近い時間を使って他の道を通らなくてはならなくなるのです。
地域を安全に 結ぶため、そして 観光資源を使った
南予の活性化のために、安全でかつ、信頼性
の高い高規格道路で、四国内を8の字型に整備する「8の字ネットワーク」の
必要性がでてきました。
もし、この区間を高速道路で結ぶと、
国道56号を利用したときのの半分のたった20分で緊急輸送ができるようになります。 |

8の字ネットワーク型に結ばれた将来の四国のハイウェイ
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肱川の水害が多い地区 はもとより、
災害時の道路の役割が大切 なのは、
各地でおこっている大地震の報道
などでみなさんもおわかりでしょう。
南予でも、南海地震が30年以内に40%の
確率でおこると予想され、他人事ではありません。
また急勾配や、急カーブ、対面式の道路もまだ、たくさん残っており、
みなさんが、通学している地域でも歩道がまだ整備されておらず、
危険な目にあった方も少なくないのが現状です。
さらに、市街地周辺 では、渋滞が日常的に
発生しており、移動時間 がおそくなり、経済活動 に大きな
影響をおよぼすようになりました。
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各都市間の走行速度
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渋滞の状況 |
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