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(5)大洲城下流箇所

施工場所 大洲市中島(なかじま)地先(肱川本川左岸18k/2~18k /4)
施工年度 平成4年度~6年度

事業の概要・目的

本施工地区は、大洲左岸堤防の漏水対策工事として実施する石張護岸及び、根固め工の埋戻し部分を魚や昆虫等に配慮した多自然護岸とするため、各分野の学識経験者(7名)と行政委員(4名)で構成する検討委員会を設置し、構造について審議し、その設計に基づき施工したものである。

設計施工のポイント

捨石マウンドは、捨石の隙間を大小さまざまな大きさになるように配慮した。これは、大小さまざまな魚が住みつくことができるように配慮したものである。
法柵工については、通常は階段状になっているが、水生生物が水面から陸上に上がれるように一つの法面とした。
また、全体を土羽としたかったが、流失を防止するため栗石を並べ、種子等が発芽できる部分を残した。高水敷の部分は、敢えて植栽せず、自然にまかせることとした。
捨石マウンドと法柵工の間は、魚が生息できるように最低の水深を0.3mとなるようにした。
《施工直後》


《施工後(11年)》


  • 水生生物に配慮した法柵工

  • 大小さまざまな隙間を形成する捨石マウンド

  • アユ:アユ科(撮影者 湯浅卓雄)