大樽谷川にかかる大樽の滝。
全国名瀑百選のひとつにも選ばれただけあり、断崖わずか200m程の低標高にありながら落差32mを一気に水が流れ落ちる様は豪快そのもの。特に、紅葉シーズンがオススメ。
土佐藩の足軽、与助がある日山中で狩猟していると、妖しい美女が現れ、妖さを感じた与助が銃を構えると女はたちまち大猪となり突き掛かってきた。与助が撃った一発が命中した瞬間、辺りは暗闇と変じ、山を揺るがす轟音と共に金色に輝きながら逃げ出した。しばらく後、与助は白骨となった大蛇を見つけ足蹴りにして通った。その夜、与助は原因不明の病で苦しみ死んでしまった。その後も代々にわたり一族に災難が続いたが、子孫が「大樽淵の主」の霊を奉るようになってから一族の不幸が絶えたという伝承も。
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