「四万十川流域のみらいを考える会(第1回)」議事要旨

日 時: 平成13年2月6日(火)13:30〜17:00
場 所: 新ロイヤルホテル四万十
 
1.開会挨拶
   
2.所長挨拶
  ・現在の委員(21名)に、流域14市町村より各1名となるよう委員の追加をしたい。
  ・各委員了解
   
3.委員紹介
   
4.資料確認・設立主旨・検討内容・規約
  (傍聴者) 規約の目的に治水・利水・河川環境に加え「文化」を追加してほしい。
  (事務局) 「文化」について「四万十川流域のあるべき姿」を語るには、この会の趣旨から少しはずれるので、議論として出るのは構わないが、規約の追加はしないことで了解願いたい。
  (傍聴者) 了解。
  ・座長に玉井佐一委員、副座長に中越武義委員を選出。
   
5.座長挨拶
  ・日本最後の清流四万十川の21世紀をどのようにするか、皆さんから自由な意見を頂きたい。
   
6.現状と課題
  ・事務局より説明
   
7.委員からの主な意見
  ・上流では、少ない雨で川が濁る。
  ・河川工事や林道工事だけでなく、森林管理ができていないことも濁る原因ではないか。
  ・人命が一番大切なため、防災工事を自然保全と共に進めてほしい。
  ・森林の再生(基金の設立・労力の提供)、合成洗剤の使用をさける、禁漁区を設け乱獲を防止、砂利供給が出来る砂防ダムの建設、ほ場整備の再検討(魚が住める川に)、家地川堰堤からの水量を増やす取り組みが必要。
  ・治水は優先するべき。
  ・街に木を植える、多自然型川づくり、親水施設などが必要。
  ・後川の河床が上がっているため、洪水位が高くなる。河床整理をして欲しい。
  ・今後は、今の状態を元(工事前)に戻す公共事業が必要
 (蛍が舞う、土砂を供給する)
  ・生ゴミ堆肥化により水質保全運動をしている。
  ・農薬減少で、環境保全型農業を推奨
  ・田の代掻きで濁っているのも改善するべき
  ・川で子供が泳げる環境に
  ・キャンプ場等では川を汚さないルールづくりが必要
  ・広見川についても河川改修(治水)が大切
  ・最後の清流四万十川として河川環境保全は大切であるが、中筋川は国道浸水が多発しており、治水が優先される。
  ・中筋川の水質が下流へいくほど悪くなるのは問題
  ・川を守るためには山林保全が必要(落葉樹が針葉樹より勝る)
  ・みんなの川と思えるような流域住民の意識改革が必要
  ・本会が四万十川の鏡(流域住民の心を映す)としてほしい。
  ・流域上下流、各世代の連携が重要。
  ・四万十川橋付近は、河床が下がっている。
  ・自然とマッチした河川整備が必要。
  ・四万十川エコリバー研究会の意見を踏まえたものが今の河川整備なのか?
  (事務局) ・エコリバー研究会は17名で構成され、行政より示した工法に対して意見を頂き、設計にフィードバックして工事を実施している。
  ・水質改善運動を実施してきた
  ・高齢者が多いのはいざというときに困る。
  ・入田のヤナギ林はゴミがたまって問題
  ・上下流の連携が大切
  ・乱獲も問題
  ・ダムは水を貯える(治水)にはいいが、害もあるのでみなさんの意見を聞いて考えていきたい
  ・川と親しむことが重要(河川改修を配慮)
  ・梼原町は小中学校のプールを廃止し、川で泳いでいる。
  ・森を守るべき(既存を活かしながら手を加える)
  ・砂利が供給されないのは問題
  ・水質、砂利、生物等それぞれの地域に適した基準を設け各地域で確認していくことが重要
  ・近々、四万十川学会を立ち上げる予定である。
  ・川の上からでなく水中から(水質等)考えることも必要
  ・水が飲めるような川づくり
  ・高知県版レッドデータブックで、哺乳類1種(日本オオカミ)、魚類1種、昆虫類7種が絶滅
  ・アカメの数はかつての1/100以下になり絶滅が危惧される。
  ・環境問題と治水を考える
  ・川砂が中味の中村堤防はいつきれてもおかしくない。
  ・河床が砂利から岩になっている(西土佐村)、中村でも1〜1.5m低下。
  ・植生について過去、現在を把握し、多自然型川づくりを進める
  ・植生管理を河川管理の基本としてほしい。
  ・森林の間伐が行われていない。
  ・地球温暖化の為か、降雨が多かったり、少なかったり極端になった。
  傍聴者 ・多自然型川づくりで魚が棲めるようになったのか?
    ・川を守るために森林保全が必要である(広葉樹を植える)
    ・川を昔に戻すだけでなく、治水も必要であるがムダな工事は改善するべき
  (事務局) ・追跡調査は実施している(下記のように魚種は増えている)
井沢地点:平成3年・・・ 9種
     平成10年・・・17種
坂本地点:昭和63年・・・14種
     平成10年・・・19種
下田地点:昭和60年・・・ 6種
     平成10年・・・21種
  ・四万十川流域の道路は川が濁らないような工事をして欲しいが、高知県はどう考えているのか?
  (高知県) ・四万十川の景観を考慮した工事を実施している。
  ・川のバリヤフリー化には疑問がある
  ・河原への施設整備には疑問がある(川の浄化作用が犯される)
   
8.閉会
   

戻る