「第4回四万十川流域のみらいを考える会」で出された主な意見 |
日 時:平成13年8月27日(月)13:30〜 場 所:新ロイヤルホテル四万十(中村市) |
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■ | 後川の河床変動について |
・ | 縦断図、写真、横断図により説明。 |
・ | 部分的に河床が高くなっている箇所がある。 |
■ | 国道440号、441号の改良について |
・ | 平成11年度から四万十川流域土木協議会にて工法を検討し、工事を進めている。 |
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440号は改変を少なくする工法を採用している。 |
・ | 山切りが困難なため、川側に石積みを施工し、その分対岸の掘削を行う予定である。桜の木の保存も検討中。 |
・ | 441号は網代、中半、口屋内地区は残すべき景観としてトンネルにより工事する予定である。 |
・ | 441号は文化・環境アドバイザーとして、高知工科大の重山先生、東大の篠原先生を含む委員会でデザインも検討。 |
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■ | アドバイザーを採用しているのは良いことであり、R440もそのようにして欲しいが、すでになくなっているものもある。工事着手前にいろいろと調整して欲しい。 桜の木と沈下橋は残して欲しい。 |
■ | 東京・関東・関西の人を四万十川観光にボランティアで案内したが、自然護岸のすばらしさを堪能してもらった。しかし、大型バスの通行が困難であるため自然環境に配慮して改良を促進して欲しい。 |
■ | R441号はトンネル案でお願いしたい。また、車が河原に降りないよう管理体制についてお願いしたい。 |
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■ | アンケートについて |
・ | アンケートは流域市町村37,000戸に配布し、8月14日で362名が回答。8月24日現在は542名の意見が届いている。 |
・ | 資料により結果を説明し、自由な意見も含めて9月下旬頃に最終的にとりまとめる予定。 |
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■ | とりまとめには実数を記入して欲しい。 |
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■ | 課題解決に向けた方向性の整理 |
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多様な意見があるが、国・県がどれだけ対応できるか疑問。会は意見を整理し、課題を提示し、解決策をさぐり、次にどう解決していくか決定していくべきである。 |
(事務局) 課題を抽出するのが本会であり、今後反映していくよう努力する。 |
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■ | 21世紀の四万十川に対して重点項目を2〜3点に絞り議論し、会として提言していくべきである。意見だけの会ではダメ。 |
■ | 21世紀の未来のためには環境が重要。「四万十川流域土木工事手引き書」の記載事項は良いが、それだけでなく、実際の工事で実行していくことが重要。 |
■ | 四国西南地域の自立が必要。中筋川ダムの水により電力供給(揚水発電)が可能かどうか検討して欲しい。 |
(事務局) 揚水発電は単独で採算はとれないと考える。ピーク調整のための発電であり、試算ということでやってみる。 |
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■ | 中筋川ダムの水を宿毛湾港に入る大型船を利用して水を供給することを考えて欲しい。 |
(事務局) 10,000m3の工水、2,000m3の上水が未利用であるが、現在は将来の担保として確保している。今後協議していきたい。 |
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■ | 四万十川(中筋川)の水の他流域への分水、発電ダム化は川に影響が大きく反対。 また、四万十川は砂防ダムにより、砂・バラスの供給が止まり岩盤化し川の自浄作用がなくなったのが問題。 砂防ダムの切り下げをして下流へバラスを流すことをお願いしたい。 今年度アユが死んだのは水温上昇が原因であった。これはバラスが減り水温の低い伏流水がなくなったためである。(西土佐33.0度、赤鉄橋33.7度) 具体的提言として、川の自然浄化作用の回復をあげたい。(山から川へ砂利供給されるようにする。) |
■ | 公共の福祉の増進の目的であれば、新規の水利権を認めても良いのでは。 |
(事務局) 小規模の水利権については検討するので、相談して欲しい。 |
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■ | 西土佐村は急峻であり地下水だけでは難しいため、河川水に頼らざるを得ないことを理解願いたい。 |
■ | 流域住民の人口が減っているのにエネルギー消費量が増加している。ライフスタイルを変更するよう検討したい。 |
■ | 自然は大事であるが、人と自然、環境が整合するべきである。 |
■ | 21世紀は人間中心ではなく、グローバルに考え、人間は環境を守るために一歩引くべきである。 |
■ | 21世紀は環境が重要。また、県管理の区間で、ダム問題になると国が口を挟むので、国も流域のことを真剣に考えて欲しい。 |
■ | 治水・利水・環境のそれぞれの面だけからみると極論となるので、各項目で連携できるもの、例えば湿地の保全等(四万十川、竹島川の汽水域の保全・・・遊水地機能と環境の両立)を考えるべきである。 また、工事にあたっては自然環境と人間生活が共存できるように専門家が設計、工事ともに参画していくべきである。 |
■ | 幡多地域は1次産業が中心であり、森林産業は重要である。森林組合が中心となり、保水力向上を図るため、放棄森林等の間伐等を行うとともに、下流域は水源税で上流を支えるべき。 |
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(事務局) 学識、行政、住民が一体となった流域が集まる会は他にない。情報交換や意見交換の場として本会を今後1回/年程度開催していきたい。 →委員異議なし |
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■ | 2回/年程度として欲しい |
(事務局) 中筋川は治水面で遅れており、利水、環境も大切である。平成9年の河川法改正で、河川整備計画を作成する場合は公聴会等を開催し、住民意見を聞かなければならないこととなっている。今後その会を設立する予定である。 |
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■ | 意見を聞くだけでなく、集約し提言していく場としていくべきである。 |