第2回「アゴヒゲアザラシに関する検討会」 ─ 国土交通省 四国地方整備局 那賀川河川事務所
- 開催日時 : 平成17年12月20日(火曜日) 14:00~16:00
- 開催場所 : ロイヤルガーデンホテル (徳島県阿南市富岡町あ王谷52-2)
- 検討会委員 :
鎌田磨人 氏(徳島大学 工学部 助教授)
地本和史 氏(海遊館:飼育展示部 課長代理)
佐藤陽一 氏(徳島県立博物館 専門学芸員)
湯城豊勝 氏(阿南工業高等専門学校 建設システム工学科 教授)
- 議事
- 第1回検討会の議事概要確認
- 第1回検討会の課題に対する対応策
- アザラシの行動圏
- 別の休息場所
- 工事がアザラシに与える影響(水中騒音・濁り)
- 今後の災害復旧工事等のあり方
- まとめ
- 第一回検討会で提示された水中騒音や水の濁りなどの課題に対しての予測結果を、タマちゃんの事例と比較しながら検討した。
- 検討の結果、工事を再開してもナカちゃんは引き続き生息可能であると考えられた。
- 工事の再開するにあたって、工事に伴う騒音等にいかに慣れさせていくかについて、慎重に検討した。その結果、影響緩和の手法については、基本的には事務局の提案に従って実施することが確認された。なお、赤池地区については、工事開始よりも早期にフェンスを設置することが申し合わされた。
- 工事は、ナカちゃんの様子を監視しながら再開する必要がある。工事再開の際にはナカちゃんの行動変化が工事による影響であるかどうかを判断する必要があるため、ナカちゃんの行動特性に詳しい、これまで監視・観察を続けてきた者が引き続き監視にあたるのが望ましい。
- 今回のような本来の生息地以外での野外でのアゴヒゲアザラシの生態については情報が乏しく、工事の影響予測を行うことは困難である。そのため、今後も引き続き継続的に観察・監視を行うとともに、情報を蓄積していくことが重要である。そのためにも、関係機関や住民との連携を密にしていく必要がある。
- 最後のとりまとめは非常に重要。他の河川に移動した際にも利用できるデータとして、整理し、公表する必要がある。
検討会資料

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